「なあ、俺はなりたかったんだ?」
資格なき英雄を冠する
孤独と引き換えの英雄
心と裏腹な言葉の行方
名前すら英雄となって
理解されない英雄の心
孤独の終焉を知らない
英雄の墓標に名はない
「いつの時代も子どもが憧れるのは無敵のヒーローだろ?俺も弱い人を守って敵をやっつける奴になりたかった」
大人になって気づく、だれが正義でだれが悪でだれを倒せばよくてだれが英雄で俺は一体なにを守りたかったんだ?どうすれば強くなるのかは教えてもらってもなにが正しいのかだれも知らない、そんな世界でいう正義とは悪とはなんだ。
英雄は英雄になりたかった、望んだのは弱い人を助けるヒーローだった、はずだったのに。
「君がいない、それはだれにとっての正義なんだ?」
墓標に英雄は眠る、惜しむ声はあっても悼む人はいない、花を捧げる貴女はもういない。
「信念を持たない彼は英雄ではあってもヒーローではなかった」
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