エデン・ムーンに眠っている

この孤独をどう愛せよと仰せですか
あの夏が永遠に戻らないと同じこと
君の優しさもなく吐く嘘が嫌いです
この純白を穢してしまってください
所詮世界に愛がないことと同じです
温かい未来に看取られて哀れですね
どうせなら君が嘘を吐けばいいのに
優しさと殺される世界など醜いだけ
この胸を温かな嘘と共に貫けばいい
その厭わしい紅唇を小さく震わせて

偽りはないとその唇はおっしゃった
そして幻想を信じる私は彷徨うのです

あなたがふれた指先から誰にも認めてもらえなくて救われなくて愛されなくてずっとずっと燻っていた孤独がとけだしていく。朝日のひかりを浴びてわたしの世界は輝きを放つ。
わたしはもうゆるされていたのですね、それさえ知ればあの無価値ありし日もゆるしてあげられる。


お持ち帰り



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