同期会議は秘密の作戦

真っ直ぐ向かうつもりだったけど、なんだかすごく自分が汚れていることに気が付いた。そりゃそうだ、任務終わりなんだから。どうせ泊まることになるだろうから風呂入って着替えていこーっと思い直せば、さっきナルトと途中まで一緒帰ったらよかったなぁと後悔が過る。まぁ今さらそんなこと考えても仕方ないか。無駄にトボトボ歩いてゆっくり帰っていたら、お団子屋にいる見慣れた人影を私の目が捉えた。あのメンバーが揃ってるなんて、なんか楽しいことを企んでいるに違いない。


「イノサクラチョウジキバ!何やってんのー!?」
「あーなまえ!ちょうどよかった!あんたに聞きたいことあったのよ」
「あら?なにかしら?私ったら人気者?」
「そーいうのいらねえし」
「うわ、キバたん冷た」
「あのね」


仕切り直すようにサクラが事情を説明してくれる。ふむふむ、なるほどその計画は私がキーマンになるのですね。なんて楽しそうなんだ!やっぱり同期メンバーは最高だ!


「オッケーオッケー!了解」
「お願いだから失敗しないでよ?」
「任せて!」
「なまえなら大丈夫だよね」
「チョウジったら私の信頼度高いなー」
「まぁドジ踏むなよな!」
「キバに言われたくなーい」


チョウジに笑顔で返し、キバには舌を出して応対した。そしたらキバから一蹴された。すぐさま仕返したら、今度はサクラから二人してげんこつを食らった。いつもな感じすぎて笑えてくる。久しぶりだこの雰囲気。今日は昔のことを思い出すし、みんなと会えるしなんかツイてるな。


「じゃあ今日はこのへんで」


イノが仕切っていた会なのか、頃合いもいい時にこの言葉でお開きとなった。やばいやばい、つい話が弾んで遅くなってしまった。急いで帰らなくちゃということでダッシュしたら、キバも特訓とか言いながら一緒に走ってくれたので帰りはあっという間だった。家に着いて鍵をぐるりと回そうとするが、慌てていたせいかなかなか開かない。荷物を置いて悪戦苦闘するも全然開く気配がない。もー錆びてんのかな、と一度ノブから手を離すとガチャリと扉が内側から開けられた。え、こわ!



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