休息ポイント

綱手様に今回の報告を終え、サスケの状況を少し聞いてみた。やっぱり詳しいことは分からないらしい。それが本当かどうかはしんねーけど。それだけ確認してオレは部屋を出た。今日は天気がいい。親父も長期任務で家にいないし、雲でも見に行こうかと思って歩いていると坂の上からチョウジが下ってきた。


「チョウジじゃねえか」
「シカマル。任務終わったの」
「ああ、おまえは何やってんだ」
「僕は今日非番だからね。あそこでおやつ食べてたんだ」
「で、もう帰るのか」
「うん。イノたちと約束があるからね」
「イノ?約束?」
「シカマルには教えちゃダメなんだって。だから僕もう行くよ」
「、おいおい。なんだよそれ」


そこまで言われたら気になるだろ。だけど、こういう時のチョウジは義理堅い。ついてくるっていうんならここで肉弾戦車してもいいんだよ、とか言いやがる。あーうぜえ。こっちは任務で疲れてんだ。正直なんなのかは気になるけど、これからイノたちに会うのはめんどくさいったらない。どうせろくでもねーことなんだろ、好きにしやがれと言うとチョウジは分かってくれて嬉しいよ、と笑顔で去って行った。


「はー、なんなんだよ」


しかもイノの他に誰がいるんだよ。あーもー考えるのもめんどくせー。雲見る気分もどっかいっちまったし、帰って寝るか。この時間に帰ったら母ちゃんうるさいだろうなぁ。あ、そうだ。


「誰にもジャマされずに寝れるとこあったわ」


安息の場所を思い出したオレは自分家に向かおうとした足を止め、行き慣れた道をダラダラと歩きはじめた。


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