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[30]涙の樹
by うみか
2011/02/13 21:53
管理人:涙の樹





涙が出そうだ
可愛らしいワンピースにブーツに髪飾り
凄く凄く可愛いそれは可愛くない私には似合わないだろう
しかし問題はそれじゃ無かった
もう似合う似合わないは関係無いんだ


六花の為にお洒落してみては?


………結末がもう読める。さすがに夫婦になってからずっと側にいればどうなってしまうのかもうわかる

着飾る→六花以外の人から贈られた物を着たことで妬かれる→食べられる

または

着飾る→可愛いですね→食べられる



もう結末がばっちり見えてるから、溜め息しか出てこない
可愛い服とかを置いてあった場所に戻したときに『日頃の疲れを癒して下さい』と手紙を添えられた下界の癒しの店のチケットを見つけ、また違う意味で泣きそうになった





とんとん、と毎日飽きもしないで食べられるせいで中々治らない腰の痛みに溜め息をついて本体の所に戻って夜空を見上げた





六花は、好き
それは間違いない。大好きだ
けれど性行為は過去のトラウマがあるせいか未だに慣れない。昔の感覚なんて六花が綺麗さっぱり忘れさせてくれたけど

それでも気持ちイイとわかっていても、理性を手離して乱れることに抵抗がある
気持ち良すぎて怖い

シたく無いわけじゃ無いんだ。でもどうしたって抵抗してしまう
そんな私をむしろソコも更に良いと六花は言うけど(それもどうなんだろ)
でもやっぱり回数が異常なくらい多いと思うんだ。六花は私が可愛すぎるのがいけないって言うけど私は可愛くないし




今日も身に余る快感を与えられて、乱れさせられることを思うと溜め息しか出ない




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[33]無題
by うみか
2011/02/13 21:57

ぼんやりと空を見上げると、憂鬱なのか幸せなのかわからない微妙な私の心情とは違い綺麗な星空が広がっていた

手を伸ばしたら、届きそうだ
そんなことを思いながらそっと手を伸ばすと後ろからふわりと抱き締められた

―――――私の対人恐怖症が出ない人なんて、一人しかいない


「風邪をひいてしまいますよ?」

「……星が、綺麗だから」


暗にまだ中に入りたくないとごねると、一度だけ解放されて六花が着ていた上着を羽織らされて再び抱き込まれる

そしてその場に座り、六花の腕の中でぼんやりと綺麗な夜空を見上げる
とても、とても
六花の手の中は居心地が良かった。本当は安心しちゃいけないような気もしたけど、ぎゅーってされると何もかも考えてることが忘れられた

「腰は大丈夫ですか?」

「痛い」

「すみません、銀があまりに可愛すぎて抑えがきかなくて」

「可愛くない……」


身体の力を全て抜いて寄りかかると、抜けた力の代わりをするようにしっかりと抱き締められる
『銀は何よりも可愛い、可愛い、私の愛する妻ですよ』
そんなことを、耳元で低く囁かれて気恥ずかしい反面凄く嬉しく思った

「六花」

「はい」

「今日だけ、お願いしてもいい?」

「なんなりと。銀に頼まれたら私は何でもしますよ?」

「……今日だけで良いからえっち我慢して?すごく、こうやって引っ付いて甘えたいの……」



目の前のある彼の手を握って、擦り擦りと頭を寄せる
凄く幸せだった。なんのことは無いただの触れ合いが
ただ、優しく抱き締められるだけのこれが今はとても幸せだった


「いつも私の我儘を聞いて貰ってますからね。良いですよ…けれど中に入りましょう。ここでは風邪をひいてしまいますからね?」

「ん」

しっかりと抱き上げられて、そのまま一緒に本体の中に入る


今日は、何故かとてもアンニュイで
今日は、何故かとてもすごく六花が優しくて


「六花、好き」

いつもは恥ずかしくてあまり言えないこともすらすら言えて、
べったりと私から六花に引っ付いて



六花は優しく頭を撫でて抱き返してくれて本当にその日はえっちをしないでいてくれた―――――――――


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[32]無題
by みかん
2011/02/13 21:55




『想い溢れて、混乱中』
















「昨日の銀は本当に甘えん坊で、ものすごく可愛くて「やめて、本当にやめて」」

「好きって言いながら上目遣いで見られたらもう本当に堪らなく「ごめんなさい、本当にごめんなさい」」


「ふふふ、私も銀のことを心底愛してますよ?」







その後しばらく、あのときのネタを引きずられてやっぱり酷い目にあった
もう六花に甘えたりなんかしないっ!!


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