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ぼんやりと空を見上げると、憂鬱なのか幸せなのかわからない微妙な私の心情とは違い綺麗な星空が広がっていた 手を伸ばしたら、届きそうだ そんなことを思いながらそっと手を伸ばすと後ろからふわりと抱き締められた ―――――私の対人恐怖症が出ない人なんて、一人しかいない 「風邪をひいてしまいますよ?」 「……星が、綺麗だから」 暗にまだ中に入りたくないとごねると、一度だけ解放されて六花が着ていた上着を羽織らされて再び抱き込まれる そしてその場に座り、六花の腕の中でぼんやりと綺麗な夜空を見上げる とても、とても 六花の手の中は居心地が良かった。本当は安心しちゃいけないような気もしたけど、ぎゅーってされると何もかも考えてることが忘れられた 「腰は大丈夫ですか?」 「痛い」 「すみません、銀があまりに可愛すぎて抑えがきかなくて」 「可愛くない……」 身体の力を全て抜いて寄りかかると、抜けた力の代わりをするようにしっかりと抱き締められる 『銀は何よりも可愛い、可愛い、私の愛する妻ですよ』 そんなことを、耳元で低く囁かれて気恥ずかしい反面凄く嬉しく思った 「六花」 「はい」 「今日だけ、お願いしてもいい?」 「なんなりと。銀に頼まれたら私は何でもしますよ?」 「……今日だけで良いからえっち我慢して?すごく、こうやって引っ付いて甘えたいの……」 目の前のある彼の手を握って、擦り擦りと頭を寄せる 凄く幸せだった。なんのことは無いただの触れ合いが ただ、優しく抱き締められるだけのこれが今はとても幸せだった 「いつも私の我儘を聞いて貰ってますからね。良いですよ…けれど中に入りましょう。ここでは風邪をひいてしまいますからね?」 「ん」 しっかりと抱き上げられて、そのまま一緒に本体の中に入る 今日は、何故かとてもアンニュイで 今日は、何故かとてもすごく六花が優しくて 「六花、好き」 いつもは恥ずかしくてあまり言えないこともすらすら言えて、 べったりと私から六花に引っ付いて 六花は優しく頭を撫でて抱き返してくれて本当にその日はえっちをしないでいてくれた―――――――――
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