SSS
NLBLジャンルグロごっちゃ



[SN2/イオルウ]

43.暖めあう


「ううう、寒い」

くしゃみを連発するルウを抱き締めて、ショール越しに背中をさする。
穏やかな気候で育った彼女だから、このデグレアの厳しい寒さは堪えるかもしれない。

「大丈夫か?」
「うう……あんまり大丈夫じゃないかも」

もっとさすって、と甘えてくる様が可愛くて仕方ない。
ショールの中に手を滑り込まし、肌を直接なぞる。

「わ、イオス?」

驚き顔を赤くするルウに、男を刺激される。
怖がらせないように、しかし確かに熱を伝える。

「僕も、寒くてな」

効率よく暖めあえる方法があるんだ。

「試してみない?」



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恋愛雰囲気単語100題
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[FE覚醒/フレルフヴィオ]

42.騙し合う


「率直にお聞きします。ルフレさんとはどういったご関係なのですか」
「なんだね。いきなり」
「彼女を想う身としては、知っておかなければいけない事実なのですよ」
「直球だね」
「貴方相手に騙し合いできるなど思っておりませんので」
「ふむ。彼女とは何もないよ。軍師と駒、それに限る」
「……にしては、仲がよろしすぎるかと」
「あえて言うならば、策を披露しあう仲だろうか」
「からかっておいでですか」
「まさか。私もね、君を相手に騙し合いできるなど思っていないのだよ」
「にわかには信じがたいですね」
「だが事実だ。君にもチャンスはあるのだよ。もちろん私にも、他の男性諸君にもだ」

正々堂々勝負といこうじゃないか。華麗にね。



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[SN/ジンアヤ]

41.異なる


アネゴはこの世界とは異なる世界からやってきたんだよな。
だからって俺っちとアネゴがまったく違う生物かっていうと、どうやらそうでもないだろ。
俺っちのいる世界、4つの異世界、アネゴのいた世界。他にもたくさんの世界があるんだろうな。
たとえばさ、将来俺っちとアネゴは結婚するわけだけど、え、するだろ?
俺っちはアネゴと……アヤと結婚したいって思ってる。
はは、アヤ真っ赤。
でさ、俺っちたちの子どもは響界種になるんだよな。
俺っちの強さとアヤの強さを受け継ぐ子ども。力に負けることもあるっていうから、なあ、アヤが心配してんのはそこなのか?
だったらそんなの心配するだけ無駄だろ。
俺っちたちの子どもだ。どんなでかい力だって受け止めれるに決まってる。



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[FF4/セシリディ]

40.すくう


腕の中ですやりと眠る彼女は、間違いなく僕の光だ。
ローザとはまた別な、かけがえのない守りたい存在。
国に追われる身となった僕は、ただリディアを守ることを支えとしていた。
僕を救って歩ませてくれた大切な存在。
今度は僕がこの子を救いたいと、心から思う。
今は眠る間に零れる涙を掬ってやることしかできないけれど。


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[FF6/ロクセリ]

39.執着する


「何も私でなくてもいいだろう」

本当に不思議そうに彼女は首を傾げた。

「自分の身は自分で守れる。どうせ執着するなら、戦う力のない者を守ることに執着すべきだ」

本気でそう考えてるとしたら、こいつは本当に馬鹿だ。
誰でもいいわけではないのだ。
一目で捕らわれ、共にいる内に離れられなくなったがゆえに、彼女のすべてを守りたいと思った。
理屈ではない。
執着させる何かが、俺の中の彼女にあるということを、どうか理解してくれないか。



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[FE覚醒/フレルフ]

38.繰り返す


「歴史は繰り返すのですよ。今私がギムレーを滅ぼさなければ、同じ苦しみを味わう人たちが必ず出てきます。フレデリクさんはイーリスの騎士でしょう。貴方が守るのは今生きている民だけなのですか?未来の、貴方の子孫が苦しむとわかっているというのに、放っておけとおっしゃるんですか?」
「無論、未来も大事です。しかしルフレさんがいなくてはそもそも私に子孫など残りません。貴女以外の女性と子を成すなどあり得ない」
「ヒトが種を残そうとするのは本能です」
「より良い種を残そうとするのも本能でしょう。私は貴女以上に素晴らしい女性を知りません」
「今全世界の女性を敵に回しましたね」
「のぞむところです」
「まったく、頑固ですね」
「恐縮です」
「……このようなやり取りを繰り返しても、ただ平行線です」
「ならば今一度考えを改めなさい」
「そうですね。要は私が戻ればよいのでしょう」
「可能性が低すぎます。リスクばかりが大きい賭けにのるべきではありません」
「あら。私は貴方の想いが強ければ強いほど、可能性が上がると信じています。私以外にあり得ないと言っておきながら、私を引き戻す自信はないと?」
「挑発ですか」
「挑発です」
「ルフレさん」
「ごめんなさい。やはり私は答えを変えません」
「……貴女の方が頑固です」
「だって、信じてますから」



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[TOV/フレジュディユリ]

37.掠め取る


正直、自惚れていたのかもしれない。
男の中でジュディと一番親しいのは自分だと思っていた。
カロルは年が下すぎるし、おっさんは怪しすぎる。
それだけで判断するような女じゃないことはわかっている。
だが俺が一番年も適当で、考え方も近いのだと。
だから心底驚いたのだ。

「ジュディスが僕の想いを受け入れてくれたんだ」

照れながら笑う腐れ縁に、どう反応すればいいのかわからなかった。
ひきつった笑みを浮かべ、やっとのこと「良かったな」と返す。
遅れて現れた友人が、まさか俺からジュディを掠め取るなんて。



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[FE覚醒/(クロ)ルフ←フレ]

36.抗う


自分の気持ちに抗ったことはなかった。
何よりも誰よりも大事なのは聖王家の方々。
クロム様とリズ様をお守りするのが私の役目。
その役目を二番目に感じるなど、あり得ない。
たとえ気になる女性が現れたとして、その人が彼らを越えることはない。

だから、これは何かの間違いだ。
この気持ちは、聖王妃様をお守りしたいという、騎士にとってごく真っ当なものであって、主から奪ってしまいたいなどと狂気じみたそれであるはずがないのだ。
抗うまでもない。



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[FF6/ロクセリ]

35.嘲笑う


「好きだ」と告げると、彼女は必ずこう返す。

「私なんかを好きになるなんて、物好きもいいところね」

彼女は彼女自身を嘲笑うのだ。

「帝国の元将軍を好きになったところで、貴方にはリスクしか残らない」
「お前が自分を卑下するのは、気に入らないが仕方ない。だが、俺の気持ちを無下にするのは止めろ。」

俺の惚れた女が、嘲笑うほどの奴だと思ってくれるな。



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[FE覚醒/ソルルフクロ]

34.恋する


原因はわかっている。彼女だ。

「どうしたんですか?」
「いや……クロムの視線が痛くて」
「???」
「クロムも恋したらただの男なんだねぇ」
「クロムさん恋してるんですか!?」

え?ああ、君にね。気づいてないんだね、あんなにあからさまなのに。
クロムの嫉妬はまわりを燃やし尽くす勢いで、ルフレと話す男には容赦ない。
特に最近僕に対する嫉妬がひどくて、ルフレと二人きりにならないようにしてるくらい。
でもどうしたことか、ルフレがよく声をかけてくれるもんだから、視線に耐える日々が続いている。

「好きな人いるなら相談してくれればいいのに!」
「いや、それは無理でしょ……」
「なんでです?私たち親友なんですよ?」
「あー、うん。でもね……」
「私はソールさんのことでいろいろ相談してるのに」
「……え?」
「……………」

わ、ルフレ真っ赤だ。
ルフレは僕が好きなの?しかもそれをクロムに相談してる?
なるほど、だからクロムは僕を特別睨むのか。
じゃあこれから一生睨まれつづけるんだろうなぁ。

彼が恋する神軍師が微笑む相手は、神軍師に恋する僕なんだから。



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