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NLBLジャンルグロごっちゃ



[TOA/ガイティア]

53.巡り合う


ガイの正体を知ったとき、運命かもしれないと確かに思った。
だって、まさか、兄さんの話でしか知らないガイラルディア様が、共に旅する仲間だなんて。
こうして、出逢えるなんて思いもよらなかった。
だから彼を特別に見てしまうのは当然のことで、きっと彼に惹かれることも生まれる前から当たり前に決まっていたことだったんだ。
どんな道を歩んでいたとしても、私と彼は巡り合う運命だった。
そう信じるくらい、いいでしょう?



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恋愛雰囲気単語100題
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[TOA/ガイティア]

52.かばう


「なんで俺をかばったりしたんだ!!!」
普段の彼ならば上げないであろう怒鳴り声に、思わず身をすくめた。
ここまで怒られるとは思わなくて、そもそも体が勝手に動いていた。

「アレくらい、咄嗟にかわせた!君がかすり傷をつける必要なんて少しもなかったんだぞ!」
「ご、ごめんなさい。危ないとおもって、つい」

彼の剣幕に目が潤むのを堪える。
確かに余計なことをしたのかもしれない。それでも彼に怪我をしてほしくなかった。

「俺をかばう背中なんて、もう見たくないんだ」

だから、今後やめてほしい。そう言ってガイは拳を握りしめた。
そうだ、彼の女性恐怖症の原因。失念していた。
傷を抉るようなマネをしてしまうなんて、私はなんてことを。

「……すまない。これは俺の都合だな。君は助けてくれたってのに……怒鳴ったりしてすまない」

こんなときにも私にフォローをする彼の優しさが辛い。
自分の行動が今さら許せなくて、私は首を横に振ることしかできなかった。



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[SN3/スカアティ]

51.傷つきあう


私の想いに気づいてからのスカーレルは、私を避けているような気がする。
私が少しでも甘いことを口にしたら、必ず最初は否定する。きっとそれは本心からのもので、でも出会った頃の彼ならもっと柔らかく忠告してくれたことだろう。
私を離すために、あえてきつくあたっているのだ。
その効果はてきめんで、わざととわかっていても、私の心は傷ついていた。
ならば、スカーレルこそ傷ついているのだろう。
彼は優しい人だから、突き放す態度を後悔しながらしているに違いない。
私が彼を諦めれたらいいのだろう。
でもダメなんです。スカーレルか好きなの。

そして今日も私たちは傷つきあう。



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[TOV/フレジュディ]

50.弄ぶ


彼女は本当にズルい人だ。
僕に向けてくれる微笑みを、他の男にも平気で向ける。
それでいて誰の心も受け取らない。
僕の気持ちも知っているはずで、彼女とて心底では同じ気持ちに違いないというのに。
期待だけさせて、先に進むことを許してくれない。
それを楽しんでいるのかどうかはわからない。
かといって、僕もただ弄ばれるままで終わるつもりもない。
弄ぶ暇もないくらいの男になって、彼女の心を掬い上げるのが、当面の目標だ。



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[FE覚醒/ルフマリ]

49.ほのめかす


まったく予兆が無かったかと問われたら、いいえと答えるしかありません。
思考に没頭して私や子どもたちの声すら聞こえていないことなど当たり前で、それでも恋人のころから約束していた午後のお茶会は欠かさなかった。
それがある日を境にぱったりと来なくなったら、怪しむのが当然です。
初めは浮気かとも思いましたが、彼はそのような愚かなヤローではないのです。
ならば、ギムレーに関係することなのだとすぐに気づきました。
でもそれを話してくれる様子などこれっぽっちもなくて。
子どもたちも、父親の変化には気づいていたようです。でも何もできなかった。
あれだけ言外にほのめかしておいて、問えばはぐらかすばかり。
私は貴方の妻ですのよと怒れば、そうだねと笑うだけ。
このモヤモヤは今でも残っています。
だから彼が帰ってきたら、まずはぼっこぼこに殴ってやろうと思ってますの。
そして少しでも離れる様子をほのめかしてきたら、今度こそ縄で縛りつけてでも止めて見せますわ。



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[TOR/ティトアニ]

48.惹かれあう


樹は雨がないと生きてけねえんだぜ。

雨も、酸素を産み出してくれる樹がないと生まれませんよ。

樹と雨はお互いを必要としてるってことか。

そうですね。

じゃあ俺たちが惹かれあうのは必然ってやつなのかもな。



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[TOA/ガイティア]

47.ためらう


手を伸ばして、引っ込める。
あと少しなのに、その少しにためらう。

「なぜ?」
「怖い、とかじゃないんだ」

ただ、散々逃げてきたくせに、今君に触れたいなんて、おこがましい気がして。

「そんな理由なら、ためらわないで」

私は貴方に触れてほしい、と怒る彼女に、ためらう自分が恥ずかしくなった。



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[TOL/セネクロ]

46.笑いあう


クロエと仲間の絆が深まったと思った。
一度は離れてしまった心は、俺たちの元へと帰ってきてくれたのだ。
クロエと目が合う。そんな些細なことですら嬉しくて、自然と笑みが浮かんだ。
照れたように笑い返すクロエに、ドキッとする。

「正直、こうしてお前とまた笑いあうことができるなんて、想像していなかったんだ」

刺した俺の腹を見やり、閉じた目から涙が零れた。
それは後悔であれ、再び浮かぶ笑顔はきっと心の底からのものだろう。

「これからずっと、俺とお前で笑いあって生きていくんだ」

まるでプロポーズだなと笑うけれど、けっこう本気なんだぞ。



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[FE覚醒/フレルフ]

45.閉じ込める


「私がいなくても、貴方なら大丈夫ですよ」

気丈に笑うその顔に、不安は滲んですらいない。
これ以上ないくらい心乱れているはずなのに、チラリとも見せてくれない。
そんなに頼りないだろうかと詰め寄ってみたい。

「私は、いつも貴女を失うことを恐れていますよ」

いつ彼女を横から奪われるか、いつ彼女が自分に愛想を尽かすか。
考えるだけで余裕など彼方に消える。
これほどまでの溢れる気持ち、どうしてわかっていただけないのか。
このまま彼女が消えることを望むというのなら、誰も知らないところに閉じこめて、鍵を掛けてしまおうか。



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[TOV/カロリタ]

44.追いかける


「今はドンやユーリたちを追いかけることしかできないけど、すぐに一人前になってやるんだ!リタなんてあっという間に追い越すかもね」
「はあ?あんたみたいなガキンチョにあたしが越されるわけないでしょ」

なんて、きっとすぐに、あたしの方が追いかける番になるんだろう。
悔しいから言ってやんないけど。



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恋愛雰囲気単語100題
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