SSS
NLBLジャンルグロごっちゃ



[SN3/(スカ)アティ+ソノ]

33.嫌いあう


「ねぇ先生。ホントについてかなくてよかったの?」
「いいも何も」
「好きだったんでしょ?お互いさ」
「スカーレルは、私の甘いところが嫌いだったと思いますよ。私も、私を認めてくれない彼が……嫌いです。嫌いあってたんです」
「違うでしょ!?確かに甘ちゃんなとこは理解できなかったかもしれない。でもスカーレルはそんな先生の甘さをちゃんと大切にしてたじゃない!先生だって、逆を言えばスカーレルに認めてほしかったんでしょ?」
「……そうであっても、これは必要な別れだったんだと思います」

彼が過去と向き合うには、私は近くにいない方がいいの。



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恋愛雰囲気単語100題
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[SN/ソルアヤ]

32.触れ合う


「元の世界に帰りたいか?」
「帰りたくないと言ったら嘘になりますね」

答えを聞いた彼は顔をしかめた。
私の答えなんてわかりきってるだろうに、なんでわざわざ傷つく方を選ぶの。

「後悔してるんですか」
「しない日なんてない」
「私は、良かったとも思ってるんですよ。召喚されて」

解せないという風に首を傾げた彼の手をそっと取る。
私とは全然違う、男の子の手。

「こうしてソルさんと触れ合うなんて、本来ならできなかったはずでしょう?」

辛い中を戦い抜けるのは、みんなと、あなたと一緒だから。

「……アヤと触れ合うのは、俺にとっても特別だ」

照れたように言うもんだから、こっちも恥ずかしくなってきて。
離すタイミングを失ったお互いの手の体温が、どんどん上がっていくのがわかった。



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恋愛雰囲気単語100題
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[TOV/レイジュディ]

31.ねじ伏せる


俺はね、怖いんだわ。
人を好きになるってことがね。
まだ若い君の未来を奪ってしまう気がしてね。
それってほら、どっちも生きてるって感じじゃない。
生きることを諦めた人間だもんさ。怖いんだよ。

「あら。そんな恐怖、私がねじ伏せてあげるわよ」

だから安心して私を愛していいわよ、だなんてさ。
なんなの男前だねジュディスちゃん!
そんな風に言われちゃ、おっさんマジになっちゃうよ!?


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[TOV/フレ→ジュディ←]

30.燃え上がる


彼女は僕の心を簡単に熱くする。
いや、僕だけではないのだろう。
誰よりも長く彼女と背中を合わせてきた腐れ縁は、明らかに胸を焦がしている。
尊敬する先輩騎士だって、飄々とした表面の裏に炎のごときものを秘めている。
でも、彼らに負けないくらい、僕の想いは燃え上がっている。
君を射止めるためなら、この身が燃え尽きることいとわない。
その時は君も共に。



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[TOA/ガイティア]

29.許しあう


「触れることすらできないくせに何を、と思うかな」

困ったような彼の笑顔は、けっこう好き。
でも今はそれをじっくり見る余裕なんてこれっぽっちもなくて。

「でももう抑えられないんだ。こんな俺が君を愛することを、君自身に許してほしい。いつか君をこの手で抱き締めたいと、願うことを許してくれないか」

今まで夢見た台詞を、目の前で彼が口にする。
許すも許さないも、私は願っていたほどだというのに。

「私も、いい?」
「なんだい?」
「あなたを束縛してしまうことを、許して。女性恐怖症を治す練習も、治したあとに触れるのも、私だけにしてほしい」

こんなことを言える日がくるなんて思わなかった。
彼と、お互いの気持ちを許しあえるなんて。

「そんなこと、許すまでもないじゃないか」

困り笑顔も好きだけど、嬉しそうなその笑顔が、やっばり一番素敵だわ。



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[SN2/イオルウ]

28.ときめく


「なんでイオスはルウのそばにいてくれるの?ルウと一緒にいたって、面白くなんかないでしょう?」

君は自分を評価していないんだな。
僕は君といると忙しないよ。
君が甘味を口にしたときの笑顔、風に揺られる長く艶っぽい黒髪、俯いたときに翳る瞳、仲間を想って流れる涙、僕に向けてくれる微笑み、君のすべてに心ときめかせている。
見ているだけでも決して飽きることはない。

ほら、真っ赤に染まったその顔にも、今まさにときめくんだ。



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[FE覚醒/クロルフ]

27.夢見る


「リズ、とっても幸せそうね」
「そうだな。お前も憧れとかあるのか」
「そりゃあね。あたしだって女だもの」
「今でもか?」
「そうねぇ。いつか好きな人と平穏な生活を送りたいって、夢見ているかもね」
「……叶えてやろうか」
「え?」
「その夢を、俺が叶えてやる」
「……誰か紹介してくれるの?」

なんでそうなる!!!


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[TOV/レイジュディ]

26.隠す


いい年したおっさんが一回り以上離れた女の子に本気で恋しちゃうなんて、笑い話。それも、鼻で笑う類いの。
嬢ちゃんたちは「そんなことない」とか「恋愛に年なんて関係ない」とか言うんだろうか。
でも俺が引っ掛かってんのは年だけじゃない。
俺の人生そのものが、彼女に、恋愛というもの自体に相応しくない。

俺に微笑んでくれる君への恋心は、君の足枷にしかならないというのに、簡単に捨てることができない。
君に、まわりに悟られてはいけない。
年甲斐もないこの想い、一生隠し通さなければ。



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[TOX/ジュレイ]

25.競い合う


「先に敵を倒した方が勝ちね!」
「……またするの?」

彼女の気まぐれで行われる僕とレイアの競い合い。
結果は今のところ僕が勝ってる。
それが悔しいのか、最近頻繁になってきた。

「だって好きなんだもん。ジュードと競争するの」

ドキッとした。
たとえ恋愛ではなくとも、レイアの口から出る「好き」にいちいち反応してしまう。

「じゃあさ、レイア。僕が勝ったら、



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[TOV/ユリジュディフレ]

24.捕まえる


ジュディの心がわからねぇ。
嫌われてはないのだろう。
キスとか、させてくれるし。
でもそれって俺だけになのか?
誰にでも笑いかけるジュディに不安を募らせる。
他のやつらにも同じように触らせてるんじゃねえだろうな。
そんなに安い女じゃないことくらい、わかってはいるが。
そんなことをフレンに話す。

「彼女自身は君に気持ちを向けていることに違いないと思うよ」

僕は触れることを許されたことなんてないから、と笑った。
ホッとした反面、よく聞くと爆弾を落としていることに気づく。

「ただこれからもそうとは限らない。しっかり捕まえておかないと、彼女に想いを寄せる男はたくさんいるからね」
「例えばお前とか?」
「そう、僕とか」

冗談じゃない。
腐れ縁に大事な女を譲るほど俺は終わっちゃいない。
しかし腐れ縁だからこそ、ジュディが惚れても仕方ないくらいの男だと知っている。
悠長になんてしてられねえ。
今すぐにでも走って彼女をしっかりと捕まえなければ。



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