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NLBLジャンルグロごっちゃ



[TOZ/スレアリ]

73.眩しがる


ぽろぽろと零れるアリーシャの涙を、止める術をオレはしらない。
笑顔を見たくて、泣かせたくなくて発した言葉は、どうやら逆効果だったらしい。

「ごめん、迷惑だったかな」

なんとなく、どこか当然のように受け入れられると思っていた想いは、自分の胸のうちに秘めておくべきだったのかもしれない。

「違うんだ、スレイ」

悲しませたと思った彼女の表情はとても穏やかで、どの感情が正しいんだろう。

「嬉しいんだよ。嬉しいから、涙が止まらない」

アリーシャが、笑った。
こぼれ落ちる涙がキラキラと光る。
涙がこんなにも眩しく輝くなんて、知らなかった。


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恋愛雰囲気単語100題
thanks:fisika




[P4G/花りせ]

72.ふざけあう


「え!花村先輩の奢りなの?」
「待て待て待て!なんでそうなるんだよ」
「花村うるさい!」
「ひでえ!」
「やった、ラッキー!ありがと先輩、愛してる!」
「う、嬉しいけど、複雑!」

こうやって、ふざけあってる時だったら、どさくさに紛れて言えちゃうんだけどな。
もちろん先輩は冗談って思ってるだろうから、ちっとも伝わらない。
あーあ、わたしって意気地無し。


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[TOZ/スレアリ]

71.重ねる


「スレイ?」

歩く度に揺れるアリーシャの手を、気づけば取っていた。
天族の誰かが話があるわけでも、アリーシャが天族と話したいといったわけでもない。

「なんか、ごめん」

自分でしたことなのに、妙に照れくさくなって。
名残惜しいけど、放さなければと思ったのに。

「なにか気になることでも?私で力になれることなら、話してくれないか」

そう言ってアリーシャがもう片方の手を重ねた。
なんでもないよと答えながらも、その優しい温かさを手放すなんてもったいないことできなくて、さらにオレも重ねる。
アリーシャの手に触れたかっただけだよと、本当のことを言ったら、君はどんな顔をするんだろう。


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[TOA/ガイティア+ルク]

70.注ぎ込む


音機関。
ガイがこれほどとないくらいの愛情を注ぎ込んでいる、私の永遠のライバル。
最近特に入れ込んでいるご様子。
彼の音機関好きは理解していたつもりだけれど、ついルークに愚痴を溢してしまうくらいには不満に思っていたらしい。

「んだよ、ノロケかよ」
「どこをどう聞いたらノロケになるっていうの」
「だって最近組み立ててんのって、お前にプレゼントするための簡易の自鳴琴だぜ」
「え?」
「だから、そのガイの愛情とやらは、音機関じゃなくてティアに注ぎ込まれてんだよ」

驚きすぎて、ルークがらしくないことを言っていることに反応することもできない。顔の熱さに戸惑う。

「あ、やべ。これ言っちゃまずかったかな」


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[TOA/ガイティア]

69.気になる


彼女はあいつの妹だから。
だから気になるのは当たり前のことだ。
気丈に振る舞うその姿や、影に潜む悲しみや、たまに見せる少女らしい一面が、気になって仕方がないのは、幼なじみになっていたかもしれない女の子だからだ。
運命が変わってしまったあの事件さえなければ、一番近くにいたかもしれないのだ。
今ではあまりにも薄いこの関係でも、それでも目は彼女を追う。
なり得なかった関係に焦がれるのも一種の恋ならば、俺はきっと、メシュティアリカに恋をしているのだろう。


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[TOGf/リチャシェリ]

68.包み込む


彼女の歌声は魔法のようだ。
ふわりふわりと心地の良い空気が僕を包み込んで、あっという間に夢の中。
目覚めたら歌声は止んでいて、もっと聴いていたかったといつも後悔するのだが。
しかしその歌声に包まれながら眠るというのはなんとも贅沢で、僕の大好きな瞬間だ。
なにより、その瞬間は僕のことだけを考えてくれているというのが気分がいい。
そんなこと口にしようものなら、遅すぎる恋慕の自覚に身を焦がす彼に睨まれてしまうのは必至だろうね。
それはそれで面白いかもしれない。


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[FF4/ギルリディ]

67.分け合う


「これ、あげるね」

リディアが渡してくれたのは、先程拾っていた木の実だ。彼女の住んでいた村では、よく食べられていたらしい。
もしこれが城にいるときならば、世話役の者たちに取り上げられただろう。
しかし、彼らはもういない。

「こうしてね、一緒に分け合って食べると、あったかいでしょ」

幼い笑顔にどこか影を含んだまま木の実を頬張る彼女に、目頭が熱くなった。



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[TOL/セネクロ]

66.溺れる


波が足をうつ度に、クロエの体はびくりと震える。
この調子では、泳げるようになる以前に、水に慣れることすら困難かもしれない。
溺れたらどうするんだと喚く彼女は、泣きそうな顔を真っ赤にしていて、でも俺の腕にぴたりとひっついて離れない。
普段の凛とした姿とは正反対で、ギャップがたまらなく愛おしい。
お前が溺れても、お前に溺れてる俺がすぐさま助けてやる、などとクサイこと言えるわけがない。


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[FE覚醒/クロルフ]

65.支配する


その一言で、この場が彼女に支配されたことは明白だった。

「一気に攻めるわよ!」

ルフレの声があたりに響き渡る。
後ろから、馬に乗ったソールと、ダブルを組んでいるルフレが追いついてきた。
ルフレは馬から降りると、リザーブの杖を掲げる。
敵味方ともに消耗している中、なるほどこの回復は勝算以外の何物でもない。この戦いに向け賢者に転職したのは、こういうことを想定してのことだったのか。
ピンチをチャンスに一転させ、戦場を支配する才とは、我が妻ながら末恐ろしいとクロムは苦笑した。


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[DQ5/主フロ]

64.かき乱す


一目見た瞬間だ。
向こうから駆けてくる彼女が、それこそ天使のように見えた。
正体はこの町の大富豪の娘。自分とは縁遠い人。
だというのに、何故か懐かしい感覚があって。寝ても覚めても彼女の姿が思い浮かぶ。
こんなこと初めてだ。
花婿候補にまでなってしまって、これは天空の盾のためだけではないことは、きっと仲間たちにもバレているだろう。
自分を心配してくれる彼女の表情に、喜色が含まれているようにみえるのは、そう思いたいからかもしれない。無事に戻って、一緒になってほしいと、思っていてほしいのだ。
それほどまでに、彼女に心をかき乱されている。


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恋愛雰囲気単語100題
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