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NLBLジャンルグロごっちゃ



[TOV/レイジュディ]

83.確かめ合う


まず髪の毛に触れて
次に頬に触れて
お髭に触れて
唇に触れて
首筋、鎖骨、そして胸。

彼は確かに生きているのだと。
触れた先のあたたかさと、脈打つ魔導器が教えてくれる。

「レイヴンも。ほら、私もあなたも生きているわ」

彼の手を私の心臓の上に置く。
あなたと共に生きているのだと、伝わればいい。

「そうね。ジュディスちゃんも俺も、生きてるんだわ」

確かめ合うと安心でしょう?
私たちは、お互いのために生きれるのだって。

「ところでジュディスちゃん。柔らかいお胸のおかげで、おっさんそろそろヤバいんだけどね」


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恋愛雰囲気単語100題
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[FF4/エジリディ]

82.強がる


「エッジ、怪我してるでしょ」
「どうってことねーよ、こんくらい」
「強がっちゃって!あたしたちの前でくらい、素直になりなさいよ」
「……おめえの前だから強がっちまうんだろ」
「なんでよー」
「惚れた女にかっこわりいとこ見せられっかよ!」
「……ばか」


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[SN4/セイアロ]

81.わずらう


偉そうではあるけど、別に嫌いではない。
尊大ではあるけど、仲間思いで熱い男だと知っている。
なかなか心地のよい奴だと思う。
仲間も皆、彼を信頼しているし、私だって皆以上に誰よりも。

「なんだ、アロエリ。そのような顔、どこか痛むのか?」
「セイロン……」
「我の力が必要ならば、いつでも言うといい」
「そう、だな。セイロンならわかるだろうか。最近、胸が苦しくなるんだ」
「ほう?」
「熱っぽい感覚はあるんだが、節々に痛みは感じない。動悸の激しさも気になる。オレは何かの病気なのか?」
「ふむ。それは、特定の人物を前にした時になる症状かな?」
「……そうだ」
「ならば思うに、恋煩いであろう」
「こ、恋煩い!?」
「驚くことはあるまい。誰しも経験することだ。で、相手は誰だ?最近ということは、我も知る人物であろう?協力してやってもよいぞ」
「だ、誰が言うか!協力なんかいらん!」

言えるわけがない!
相手はセイロンだなんて!
でも、そうか。そう言われてしまえば確かにこれは、恋……なのかも。
……とか!そんなわけ!私が恋なんて!


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[TOA/ガイティア]

80.焦らす


彼の手が私に触れた瞬間、確かにビリリと脳が痺れた。

「……ティア?」
「……ガイの手に麻痺効果があったなんてね」
「え?て、あれ!?何で泣くんだ!?」

気づけばぽろぽろ、ぽろぽろ。
涙は止まらず頬から落ちる。

「すまない。急に触れたりして、嫌だったか?」

なんて見当違いな反応をするもんだから、止まらない涙をそのままに、思わず笑ってしまう。

「バカね。嫌なわけないじゃない。ずっと貴方に触れてほしくて、想いが通じてからもずっと、焦らされていたようなものなのよ」
「焦らしてたつもりはないんだが……その、すまなかった」
「いいの。こうして、触れてくれたんだから」
「ティア……もっと、触れていいかな」
「どうしようかしら」
「……焦らさないでくれ」
「私の気持ち、わかった?」
「ああ。まったく、君には敵わない」

それはこっちの台詞。
結局私は、貴方に触れられることを拒めるわけないのだから。

「今まで焦らした分、しっかり埋め合わせしてね」


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[SN2/イオルウ]

79.揺さぶる


凜とした横顔にまず目がいって、次に迷いのない切っ先にどきりとした。
槍のことはよくわからないが、素人目にも、イオスはかなりの使い手なのだとわかる。
道場には今、自分とイオスの二人だけ。
見ていてもつまらないぞと眉をひそめられたが、それでも彼の訓練の様子を見てみたかった。
つまらないなんて、とんでもない。
彼の研ぎ澄まされた一挙一動を見逃すのが嫌で、瞬きすら惜しいというのに。
ただただ見惚れて、だからつい声に出てしまった。

「好き……」

最初は自分の声だとわからなかった。
イオスの纏う雰囲気が揺らいだのを見て、そして真っ赤に染まった彼の顔を見て、つられるように自分の顔も真っ赤になって、ようやく気づいた。

「ご、ごめんなさい!邪魔して!ルウ、先戻るわね!」

慌てて振り返り、後ろで引き留める声も無視して、道場を出た。
心臓がバクバクとうるさい。
邪魔してしまった申し訳なさと、自分の無意識の発言への羞恥でいっぱいになる。

(でも、)

たった一言で、集中していた彼の心を揺さぶることができたことに、満足している自分がいた。


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[TOZ/スレアリミク]

78.偽る


「君は、少し変わったね」

親友の言葉に胸が疼く。
彼が何を指してそう言ったのか、心当たりがありすぎる。

「大丈夫かな」
「アリーシャなら、きっと」
「そうだね、アリーシャは。でも、スレイ、君は?」
「……大丈夫だよ。アリーシャを信じているからね」

オレが側にいなくても、アリーシャなら大丈夫。
そう。信じる気持ちに偽りはないけれど。

「以前の君なら、彼女の側にいることを貫けただろうにね」

導師となって、守るものが増えて、自分の心を偽ることを覚えた。
それは決して悪いことではない。そう信じないと、負けてしまいそうで。


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[TOV/フレジュディユリ]

77.惚れる


「フレンのどこに、ジュディスが惚れる要素があんのか、わかんねえんだけど」
「あら、貴方が一番わかってくれてると思っていたのだけど」
「は?」
「私と貴方は似ているもの。惹かれる理由はきっと同じね。それが友情になるか恋愛になるかだけの違いだわ」
「いやだから、」
「どうしようもなく惹かれるでしょう?彼の光に」
「無い物ねだりってか」
「それじゃあ少し悲観的ね。補い合いたいのよ。彼も私も」
「……お前らがベタ惚れ合ってるってのは、よーく分かったよ」


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[TOV/フレジュディ]

76.手をとる


貴方の手をとるということが、私にとってどういうことなのかわかっているのかしら。

わかっているさ。
だから、僕の手をとってくれるというのなら、覚悟をしてほしい。

光を歩く覚悟、ね。

いいや。今までどおり、君が君として歩く覚悟だよ。

あら?てっきり生き方を否定されるのだと思っていたのだけれど。

それを含めて君だからね。


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[FE覚醒/フレルフ]

75.奪い合う


呼吸をしようとしても、すぐに塞がれる。
苦しくて苦しくて苦しくて、でも拒むことなんて考えもしない。
それどころか、お返ししないと気がすまない。
負けじと彼の唇を塞ぐ。
口角があがるのがわかる。
まるで勝負を受けたときのような、不敵な。
負けることなんて思ってもいないのでしょうね。
あなたのことだから、綿密な作戦でもあるのかしら。
でも、あたしだって負けるつもりはない。

さて、どちらが先に音をあげることになるかしら。
それまで吐息を奪い合いましょうか。


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[TOA/ガイティア]

74.かくまう


「あら、ガイ?どうしたの、慌てて」
「ティア!すまないが、かくまってくれ!」
「……また何も考えずに女性に気を持たせるようなことしたのね?」
「ぐ……そんなつもりはなかったんだが」
「いいわ、私の部屋にいて。適当に誤魔化しておくから」
「助かる。よろしく頼むよ」

まったく、困った人。
でもガイに頼られるのは、くすぐったくて嬉しいかも。


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