あいすみるくを一杯。


topblognovelilustmaillink




あーん、して?

凛「あーん、して?」
遥「えっ」

買い物に付き合ってと言われ、
悩む素振りをした後行くと返事させていただきました。
それで小腹が空いたからと、
カフェに来たのはいい。
パフェを美味しそうに頬張る凛を
何気なく見ていたら突然の不意打ちだった。
そちらはふざけて言っているのだろうが、
俺にとっては一大事である。

悔しい。可愛すぎる。

パクっと一口で食べ、知らん顔しよう。
凛「おいしい〜?…て、こっち向けよ!」
遥「…」
今、向いたら、顔が赤くなっているとバレてしまう。
そんなの絶対無理!
俺のキャラじゃねぇ!!!
凛のペースに呑み込まれそうだと気付き、
だんだん苛ついてきた俺は、
凛「んっ…!」
振り向き際に舌を絡ませ、キスしてみた。
凛「なっ、何すんだよッ!!?」
真っ赤に照れた顔で怒っても、まるで説得力がない。
それに、さっきまでとろけるような顔してたし。
遥「何でもない」
素っ気なく答え、何事も無かったかのようにパフェをつつく。
凛「…ばかハル」
遥「ごめん」

それだけ交わせば充分だ。
この一言に想いが全て詰まっているのだから。

[ 25/1]

[prev] [next]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -