あいすみるくを一杯。


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04.距離

あの日以来、二人の間には小さな溝が出来た。
いや、ちゃんと言えば蒼が俺に対して溝を「作っている」のだ。
「そーう先生っ!」
「ごめん、今忙しいから」
お得意の満面の笑みで言っても、受け流されてしまう。
どこか困ったような、寂しい顔をするからそれ以上何も言えなくなってしまうのだ。
蒼にとって俺は生徒では無くなってしまった。
友達以上恋人未満とはよく言うが、そんな甘いものでは無い。
どろっどろに溶けたアイスのようにたちが悪い。
心地が良いもので無いから、双方どちらともこの関係を崩したいと思っている。
だが、それをするには大きな勇気が必要だと思う。
それは距離を置く、それを続けることと同じくらい。
だから今度は俺がー

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