セカンドセックス


俺はクリスマスに、ずっと片想いしていた超イケメンの瀬名とワンナイトを過ごした。俺の上であんあん鳴いている瀬名は刺激が強すぎた。もう俺にはその夜のやらしいエッチな瀬名しか頭にいない。なのにだ。
瀬名とはそれからまったく口を聞いていない。
サークルの集まりで顔は合わせるがまさか男女わいわいいる場所で「俺の童貞を卒業させてくれてありがとう!またヤろうねっ」なんて言えるわけがない。
クリスマスのことなんか夢のようで、瀬名は俺のことなど忘れてしまっているようだ。

「瀬名くん、この間ケーキ屋さん行ったのにいなかったよぉ?」
「まじ?俺クリスマス期間だけだったからさ。今は居酒屋でバイトしてんだよね」
「本当?じゃ今度皆で行くー!」
瀬名の周りで女たちがうりんうりん腰を振りながらきゃいきゃい騒いでいる。おいおいどけよ瀬名の周りからどけ!瀬名に触んなよおお!せっかくの飲み会なのに俺は触るどころか全然話せてないんだぞ!大体俺だってバイト辞めたこと知んなかったわ!居酒屋ってどこの?あああっ俺も瀬名にご注文伺われてええええっ!
じっと見ていると瀬名は俺の目線に気付いた。あ、やべ。っと思った途端瀬名はきらきらと爽やかに笑顔を向けてくれた。ずっきゅん。まじ射精するかと思った。妄想だけで射精する俺だ、やりかねん。

「黒川、黒川!」
曲の向こうで俺を呼ぶ声がした気がしてイヤホンを外し振り向くと、後ろから瀬名が走ってきた。
え、なにこの天使。
「はあ、やっと追い付いた。お前いきなり帰っちゃうからさぁ」
そう俺は飲み会から抜けてきたのだ。前までは瀬名を眺めるだけで良かったけれどワンナイト過ごした関係になってからはそうはいかない。話したくて触りたくて一緒にいたくてしょうがなかった。だけど付き合ってもないのに独占なんかはできない。なんたって瀬名はこの美貌。みんなに大人気なのだ。それに俺はフツメンと見せかけた根暗。俺みたいな奴が瀬名に話し掛けるなんてできなかった。から逃げ出してきた。チキン!本当にチキン!
「なんか用事?」
瀬名はきらきらの笑顔で俺を見る。
歯白っ!芸能人か!?
「いや、べつに…なんとなく帰ろーかなって」
「なーんだ。じゃあさ、俺んちで飲み直そうぜ。あっちじゃあんま話せなかったし」
「えっ!?」
えええええええええっ!?まじ!?瀬名んち!?今俺誘われたっ!?まぁああじっすか!?
「すぐ近くだからさ」
いやいや近くでも遠くでも徒歩5分でも1時間でもどこでも行きますよ!てか本当に!?本当に瀬名んち行くのっ?これはクリスマスの時と同じパターンのやつ!?フラグ立ったぁああフラグが立った!フラグが立った!ついでに俺のちんこも勃ったぁぁあああ!

「はじめまして、従兄弟の満です」
「あ、ども…黒川です」
「わりー今こいつ泊めてんのすっかり忘れてた」
ちんこビンビンのまま瀬名んちに行ったらなぜかもう一人イケメンがいた。
誰こいつ従兄弟って何超イケメン超背ぇたけぇーし何こいつなんで瀬名と一緒に住んでんの一気にちんこ縮んだわフラグボッキボッキ折れたんですけど。
「満も一緒に飲むか?」
優しい瀬名は従兄弟に声をかける。なんだこの従兄弟俺と瀬名のセックス計画を邪魔するだけでなく健全なる飲み会にまで邪魔を入れる気か?え?ふざけんじゃねぇええっ
「俺はいいや。邪魔しちゃ悪いし。部屋で映画でも見てる」
よっしゃぁあああ良かった!最低限の空気だけは読めるようだな、まぁここにいる時点で読めてないけど!
「ゆっくりしてって、黒川さん」
そう言って従兄弟は部屋に入った。なんだいい奴か。
「俺らも部屋で飲む?」
瀬名はそう言って従兄弟が入っていった隣の部屋のドアを開けた。
瀬名一人暮らしなのになんでこんないい家住んでんの?もしかして金持ち?バイトは趣味?なんにせよ俺今から瀬名の部屋入っちゃいまーすっっ!


買ってきたビールは全部なくなってしまった。途中で瀬名がキッチンから持ってきた酒ももうない。
「買い行く?」
そう言いつつも瀬名は買い物に行けるほどしっかりしていない。顔も火照って目もとろとろ。超かわいい。
俺は瀬名の隣に寄って行く。酒めっちゃ飲んでるはずなのにすんごいいい匂いがする。イケメンってすごい。
「瀬名、」
「んー?」
我慢できず思わずチューする。瀬名は前のように驚きもせず自分から舌を入れてきた。
チュッ、チュパッ、ムチュ、チュッジュッ、
「はぁ…っ黒川…」
あああああかわいいかわいいかわいいっ!エッチしたいエッチしたいエッチしたいエッチしたい!
俺は瀬名をベッドに上げ、服の中に頭を突っ込んで愛しい乳首にむしゃぶりついた。
「あっ、やっ、黒川、だめ…っ!」
ペロペロ、クリュクリュレロレロチュパチュパッペロッ
「ん、ん、はぁ…っんん」
乳首を責めつつベルトを外し瀬名のちんこを取り出す。あいかわらず立派なちんこ。超興奮!俺も脱いでちんことちんこを擦り合わせる。
「あっ…あんっ黒川ぁっだめっだめぇっ」
「なんで、瀬名だってもうちんここんな濡れてるじゃんか」
「あっ、違っ…満に聞こえるから…っんんっだめ…っ」
ベッドは従兄弟がいる部屋と隣接している壁にくっついている。この壁の向こうにはあのKYの従兄弟。しかしここまで始めて終わるわけにはいかん!
俺は構わずにお互いのちんこを握り強く擦り上げる。俺と瀬名の汁がぐちゅぐちゅ混じり合ってすごいエロい。
「やっ、あんっ!んんっだめっんんんっ」
やめない俺に困惑しながら瀬名は声が聞こえないように手の甲で抑えている。ああああそれ興奮する!しかし我慢していればしているほどそれを妨害したくなるのが男。
まだ初体験しかしてないけれど俺の力すべてを注いで鳴かしてあげよう!
俺は指を瀬名の穴に突っ込んだ。ぐちゅぐちゅ掻き回すと瀬名は目に涙を溜めながら声を我慢している。
俺は前にエッチした時に記憶した瀬名のいいところを二本の指で挟んで動かした。
「んんぁああっだめ、そこだめぇっ」
瀬名が首を振る。大きく開いた脚の間にあるちんこはびんびんに勃起していやらしく汁を溢れ出している。
ああ、入れたい入れたい早く俺のちんこでぐちゅぐちゅしてあんあん鳴かせてぇええっ
「?…黒川…っ?」
俺は瀬名を起き上がらせ、壁に手をつかせる。
少し突き出された瀬名のケツ穴にバチュンとちんこを突き刺した。
「ああぁんっ」
パチュンパチュンパチュンパチュンパチュンッ
「あっあっあっやだっだめっ満に聞こえる…っあぁんっ」
振り向く瀬名はだめだと言いつつ快感に顔を歪ませている。
「満くんかっこいいよね。瀬名は満くんともこんなことしてんの?」
俺は腰を動かしながら瀬名に訊く。瀬名は何回も首を振る。
「あんっしてない…っしてないからぁっあんっ聞かれちゃだめ…っあぁっ」
聞かれちゃだめ、とか言いつつ瀬名は腰を引き壁にちんこを擦り付けている。ヌメヌメと壁に汁がついてその上をちんこが滑っている。超えろい!
「本当に?満くんといっぱいエッチしてるんじゃないの?」
俺は首や肩にキスをしながらまた訊く。
「あんっあっしてないぃっあぁっこんなのっあっ黒川だけだからぁあっあぁあんっ黒川のちんこしか入れてないぃいっ」
大興奮。
俺はその言葉でイッてしまった。中出しされて瀬名は体を震わせながら壁に勢いよく精液をかけてイッた。
「はぁっはぁ、ばか…、絶対聞かれた…」
へたりと座り込んだ瀬名は俺を潤んだ目で力なく睨みつける。なにそれ超かわいいんですけど!俺のちんこはまたビキビキに勃起した。
「ほんとだめなちんこ」
瀬名はため息をつく。
あ、嫌われちゃったかも。
一瞬そう思ったけれど瀬名はぱくりと俺のちんこをくわえた。
「えっ」
「今日はこれで我慢して」
ピュッ
またすぐ飛び出す俺の精液。
基本的に俺のちんこは不意討ちに弱いらしい。今日は持ち堪えた方だと思ったのに。俺って思えばちゃんと瀬名のフェラでイッたことないわ。


「満くん、うるさくしてごめんね」
終電がなくなったので瀬名んちに泊まることになった俺は、夜中トイレに行く時に従兄弟と会ってしまった。やっぱり聞こえてたのだろうか。自分から瀬名に迫っておいてなんだけど恐る恐るそう言ってみる。従兄弟はにこ、とイケメンな笑顔を向けた。
「まじ殺してやろうかと思ったよ。俺だってまだ手出ししてないのに」
「………………………」
え?
血の気がさっと引く。もしかして従兄弟も瀬名のこと……?
固まる俺に、またクスリと従兄弟は笑う。
「なんちゃって。何も聞こえてないよ」
青い顔して立ちすくむ俺をよそに、従兄弟はひらひら手を振って部屋に戻ってしまった。
もしかして俺のちんこはとんでもないことをしちゃったのかもしれない。


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