脱童貞プレゼント


黒川啓司と申します。
今から世の中への不満をぶちまけさせていただきます。
皆クリスマスごときに盛り上がりすぎだろ。
なんなの。どこ行ってもクリスマス仕様だし、どこ見てもカップルばっか。
なにがクリスマスだよクリスマスに恋人と過ごす予定がある奴全員靴下の左右間違えろよ。
しかも今年に関しては三連休ってなんなんだよ。
なんで三連休なんだよ。
どうせイブの夜にセックスしてプレゼントは赤ちゃんの種だよアハハとかするんだろ?
それの予行練習すんの?二十三日はイブの予行練習セックスですか?猿かよ!ヤりすぎだよ!
世の中には片想いでそれが叶いそうにもなく一人虚しくクリスマスを過ごす人間だっているんだよ。誰かというとまぁ俺だけど。
とうとう俺も花の大学生だが、今まで誰ともクリスマスを過ごしたことがない。
童貞ゲイなんて最悪だ。もう童貞ゲイのにおいがいろんな人に伝わってバレる気さえしてくるから本当はあんまり外歩きたくない。
だけど俺が絶賛片想い中で同じ大学の超絶イケメン瀬名がケーキ屋でバイトしててクリスマスケーキをサンタの格好しながら外で売ってるらしいから、俺はそれを眺めるためにわざわざ向かいのマックにやって来て、二階窓側一番左の席でシェイクを飲んでいるわけなのだ。

「かわいーなー瀬名」
思わず呟いちまうほど瀬名はかわいい。
ツンツンしてる茶色い髪が超似合ってる超かわいい超かっこいい。
アホなサークルの女子はやたら芸能人に例えたがるか、全然似てない、断然瀬名の方がかっこいい、何百倍も瀬名の方が素敵。
あー瀬名たまんねぇ。俺は瀬名になら抱かれてもいいと思ってる。
いや本当は困る。本当は俺が瀬名を抱きたいんだけど。
あぁ正直尻穴にちんこ突っ込んであんあん言わせたい。
サンタのおじさんにプレゼントをお願いしたら瀬名をくれるかなぁ。
瀬名瀬名瀬名瀬名瀬名。瀬名がほしい。
瀬名のおちんぽミルクにハァハァさせてください。
白濁の液を、気持ち良く飛ばしてあげたいんだ。
ホワイトクリスマス。
一緒にメリークリスマスって言いながらイキたいんだよ!
サンタさん!お願いサンタさーーん!!!

「黒川、何してんの?」
名前を呼ばれてはっとする。右手に掴んでいたシェイクの容器はパキパキに潰れていた。
「え、え?」
俺に笑顔を向けているのはさっきまで向かいでサンタの格好をしていたまさかの瀬名だ。
いつの間にかこんなところにいる。
「え?なんで?瀬名?え?」
「バイトしてたらお前が見えたからさ。終わってからもまだいたみたいだから来てみた。何してんの?」
おお…俺はどうやら瀬名のことを考えすぎて、目の前の瀬名を見失っていたようだ。
すっかりバイトも終わっているようで、もうサンタの格好じゃなくて私服だ。
私服の瀬名も超かわいい!超おしゃれ!
けど顔には出せず、冷静を装う俺。
「イブなのにお前一人なの?」
俺の動揺も知らず、瀬名はきらきらした表情のまま話しかけてくれる。
「そ、そうだけど…。瀬名は?彼女とはこれから会うのか?」
「俺?彼女いないけど」
「え?」
もう充分伝わっていると思うが、瀬名はめちゃくちゃイケメンで、もちろんめちゃくちゃモテる。
女の子なんて選びたい放題の人種だ。
なのに彼女がいないなんて、どういうことなのだろうか。
てっきりいるもんだと思っていた。
「なぁお互い一人だしさ。飲みに行こ」
まさかのまさか、瀬名は笑顔で俺を誘ってくれた。
俺の心は珍しく弾んだ。
あー、サンタさんって本当にいるんだ。


「ははは、黒川お前おもしれーな!」
顔を真っ赤にした瀬名は俺の肩をばしばし叩く。
あのあと俺たちは居酒屋に行きべろべろになるまで飲み、俺が店で吐いちゃったので追い出され飲み足りないからって言ってコンビニで酒を大量に買って俺ん家にいるのだ。
けれども。
有り得ない。
なんだこのトントン拍子。
うまくいきすぎてて怖い。
え、いいの?いいのこれ。
初めての状況すぎて全くわからない。
瀬名すげー酔ってて顔真っ赤に火照っててはんぱない可愛さなんだけどこれって俺に襲ってくださいって言ってんのかな?
童貞だから全然わからないっ!
「せ、瀬名…」
「んー?」
「そ、そろそろ帰った方がいいんじゃ…」
チキン!俺本当チキン!何言ってんだ!
そんなのんきなこと言ってないで押し倒せばよくね?
でもいざって時に動けない。
本当バカな俺。だから童貞なんだ。
「泊まってっていい?」
「は?」
まさかの発言に俺は口をおっきく開けたまま動揺を剥き出しにしてしまった。
「ダメ?」
そんなかわいい顔しておねだりするなよぉおおあああいろんなことおねだりさせてぇぇええ。と俺の心を荒れさせるほどの表情でお願いされて俺はとうとう我慢できなくなった。
「せ、瀬名!」
がしっと瀬名の肩を掴む。
今からチューしてやる!
黒川啓司!お前は男だ!!据え膳は食え!
俺は心の中で自分を応援しながら、瀬名の唇に向かってチューをした。
「ん、ふっ…んんっ」
噛り付くようにキスをすると瀬名は少し暴れた。
漏れる息がとてつもなくえろい。
「く、黒川…?」
離れると瀬名は目を丸くさせて俺を見ている。
ですよねドン引きですよねでももう止まれない。
「好きだ、瀬名!」
「えっ…、わ、なに…っ」
瀬名を押し倒して服を捲り上げる。
めっちゃいい体。男前すぎ。
しっかりした胸筋についている瀬名の乳首!
まさかのピンク色!超かわいい!
あぁああむしゃぶりつきたい!

レロレロレロ、チュパッチュパックリックリッレロレロッ
「わっ、ぁぅっやめ、黒川ぁ!んぅっ」
もちろん我慢できずに俺は欲望のまま乳首を舐める。
ぴくんと瀬名の体が跳ねる。乳首にむしゃぶりついてる俺を引き剥がそうとしているのか髪を掴まれるがそれすらも興奮。
「ひ、ひんんっどうしたんだよ黒川、俺男だぞ…ぁん!」
「瀬名、瀬名、かわいい」
驚いてくりくりの目を開いている瀬名。
ハの字の眉毛がマジでそそる。
あぁーもう止まらない。息がかなり上がってしまう。
瀬名がなにがなんだかわかってないうちにベルトを外し下着ごとジーパンを脱がせる。
ぶるんと飛び出した瀬名のちんこは俺のより男らしかった。
いや当然だよな瀬名はイケメンで俺は童貞。
このちんこで何人の女をよがらせたんだろうか。
しかしそんなちんこは今日俺がしゃぶり倒してやる。
俺は躊躇なく、というよりむしろ悦んで瀬名のちんこを口に咥えた。
「あっ、嘘…っ黒川っんんっ」
ぐぽっぐぽっヌチュヌチュ、ジュパジュパッ
「はっあ!くろか、わぁっ!んんあぁっ」
俺はフェラすんのなんて初めてだし、おそらく瀬名はフェラされるのなんて初めてじゃないだろう。
だがしかし俺は男だ。大体どうやったら気持ち良くなるかわかるしAVを何回何十回何百回と見てんだからやり方くらいわかる。
女より絶対上手い自信がある。
瀬名は目に涙を浮かべながら小さく声を漏らしている。酒飲みまくってたからもしかしたらと思ってたけどちゃんと瀬名のちんこは反応し勃ち上がっている。
あーかわいい超かわいい。
もう我慢できない。
早く瀬名のお尻をとろとろにしたい!
ズコバコしたいよおおお!
「脱!童貞!卒業!」
瀬名の我慢汁が垂れて濡れ濡れの尻穴に俺のちんこをあてがった。先っぽを挿入すると瀬名が眉を寄せる。
「いった!あっ!やだっ痛い、バカ!」
悲痛な声が上がる。
勢いに乗って叫んじゃったけど瀬名の穴は濡れ濡れなくせに中はきつきつで全然挿入できなかった。
俺は焦って瀬名の中からちんこを抜く。
瀬名は涙目で俺を睨んだ。
「ばか…ちゃんと慣らせよ…」
「ご、ごめん………え?」
まさかの言葉に俺は下げかけた頭を上げた。
それって、慣らしてからならちんこ入れてもいいってこと?え?マジ?
だって、いやでも、そういう意味合いにしか考えられない。
あの愛しい愛しい瀬名の穴ん中に俺の愚息突っ込んでズコバコしてあんあん言わせていいってことだよな?
おいマジかよ夢みたいだ!!
ピュルルッ
「…え?」
気付けば俺の勃起ちんこから精液が飛び散っていた。
おい。おいおいおいマジか。
俺興奮のあまり妄想しただけでイっちゃったよ!マジか!
「あ、なんか…ごめん」
思わず出る謝罪。
はい俺かっこ悪い。
だから童貞は嫌なんだよねそーなんだよね!
もうダメだ。完全終わった。
結局目の前のちんこぷるぷるさせてる瀬名さえ俺はモノにできないんだ…。
こんなんじゃ俺は一生童貞だわ。
一生童貞一生童貞一生童貞一生童貞一生童貞…
「…俺も、出したい」
どんよりしている俺に、瀬名はそう言った。
「え?」
聞き間違いかと思って瀬名を見る。
「早く、指で、慣らして」
そう言って俺の手を取り、瀬名は自分の尻の穴に導いた。
え?え?マジ?え?


パチュンパチュン、ヌコヌコッズッズッグリッグリッ
「あっあんっはぁあっあぁっ」
「瀬名、瀬名っ瀬名!」
「あんっ奥っ奥当たる…っひぁっ黒川ぁっ!」
瀬名は俺の上で喘いでいた。
まさかの騎乗位。
瀬名から動いてるなんてヤバすぎる超かわいい超えろい超きもちいい!
こんなの今までの俺たちからすると有り得ない。
やっぱ酔っ払ってるからだろうか。
だからこんなトントン拍子なんだろうか。
とにかくぷるんぷるん揺れてる瀬名のちんこからはエッチな汁が出てあちこち飛び散っててかなり興奮する。
夢にまで見たホワイトクリスマスはすぐそこだ。
「あぁっ黒川ぁ気持ちいぃ俺、俺ヘンになる…っ!あぁん、ああぁっ」
「はっ、はぁ、瀬名のお尻っ超きもちー…っ!も、俺、ダメ…!イクっ」
「あっあっ俺も…っ、イク…っ!あぁあっ!」
ピューッと瀬名のちんこから精液が飛び出した。
あぁホワイトクリスマス。感動のホワイトクリスマス。
まさか瀬名の中にまで出せるなんて。
サンタさん。本当にありがとう。メリークリスマス。風邪引くなよ。


ピューッ
感覚に驚いて起きると俺は夢精していた。
俺はいつの間にか布団の中でぐっすり眠っていたようだ。
まさかの夢オチか…。
二十代になってもやってることが中学高校と一緒なんて泣けてくる。
でもそりゃそーなんだ。サークル仲間だったけど飛び抜けて仲良いわけでもなかった瀬名とセックスするなんて有り得ないんだ。
むしろこんだけすごい内容で射精までできる夢ってだけで感謝すべきなんだ。
あぁ、ありがとうサンタさん。
出来る限りのことはする的なスタンスのサンタに感謝しつつ、情けない精液ついたパンツを洗おうと、俺は身を起こした。
「なに…、また出したのかよ」
突然の声にびくっと飛び上がる俺。
はてながいっぱい頭の上に飛んでいる俺の隣で、布団がもぞもぞ動き出す。
そして布団をゆっくり捲って出てきたのはさっきまで夢で会っていた人。
「せせせせせせせ瀬名?」
「夢精かよ、ははは」
超絶イケメンがまさかの全裸で出てきて俺はパニックになった。
なんで瀬名が俺のベッドから出てきたんだ?
もしかしてさっきのは夢じゃないのだろうか。
「また勃ってる」
瀬名のぱっちりお目々が俺のちんこをガン見する。
「あ、ちょ、これは…っ」
「だめなちんこー」
慌てて隠す俺の手を瀬名はどけ、パクリとそのかわいらしい口で咥えてしまった。
ちょ、マジか。
ピュルッ
「ん、んーっ!ちょ、早いわバカ!」
思わず口内射精してしまった。俺のちんこ、イクの早すぎ。バカとか言いつつも、瀬名は口から垂れた俺の精液を、ぺろりと舐めて笑った。
幸せすぎてふわふわする。
サンタさん。ありがとう。
あんなに憎んでいたクリスマスにすごく幸せな思い出が出来ました。

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