はじめてのコンドーム


俺は超絶イケメンの瀬名と付き合い始めて、エブリデイハッピーライフって感じの日々を送っている。
最近はそこに俺の幼なじみの嵐がたまに割り込んできたりするのだが、他人が関われば関わるほど、俺と瀬名の愛は深まっていく。
どんな状況になってもなんとか乗り越えてきた俺たちだが、序盤からずっと問題視されている例の件は、未だ解決されていなかった。

「嵐、お前に聞くのは癪だが仕方ない。今日は俺のちんこについて話したいと思う」
「いきなり呼び出されてお前のちんこの話とか罰ゲーム通り越して拷問なんだけど」
嵐は切れ長な目をより冷たくして俺を見た。
そんな冷め切った空気が漂う部屋の障子が、すっと静かに開かれる。
「お待たせー」
まるで天使が舞い降りてきたかのような神々しい輝きの笑顔を放つ飲み屋の店員…をしている瀬名が料理を持ってきてくれた。
実は今日は瀬名がバイトしているお洒落な居酒屋に来てみたのである。
正直瀬名で釣らなきゃ、嵐は来てくれなかっただろう。
「龍二くーん、めっちゃ浴衣似合うー!」
この通りイケメンの瀬名にメロメロである。
「あはは、それさっきも聞いた」
入店の時に出迎えてくれた瀬名を見た時から、嵐は瀬名の浴衣姿に興奮している。
そしてそのあとの俺を見る目がすごく荒んでいるので、俺はその度にムカついていた。
「はい、アボカドチーズ」
瀬名は丁寧に料理を机に並べていく。
指が長くてとても綺麗だ。舐めたい。
「アボカド−!うまそー!」
「女子っぽいなー本当」
瀬名はアボカドごときにテンションを上げる嵐を見て笑いながら下がっていった。
「はー…本当イケメンだなー…」
嵐は瀬名が障子を完全に閉めるまで見守って、しみじみと呟いた。
そして俺に視線を戻すと、さっと荒んだ目に変わった。
「なんでお前みたいな地味男と付き合ってんだか…」
「おい黙れチャラ男。そんなことより俺のちんこの話をしてくれ」
「食欲失せるっつーの!!」
嵐はそう騒ぎながらも、しぶしぶ聞いてくれることになった。

まぁ要は俺の絶倫早漏ちんこをどうしたら改善出来るのか、ということだ。
瀬名はそれについて笑ってるけど、俺だって男前に瀬名のことを抱きたい。
嵐なんかに聞くのは俺だって嫌だが、瀬名のことを想うとそれも我慢しなければならない。
「早漏ってお前、どこまで持つわけ?」
嵐は嫌な顔をしながらも話に乗ってきた。
「その時による。頑張る時もあるし、無意識にイク時もある…」
「は?常に頑張れよ」
「いやいや。だって瀬名だかんな?瀬名とエッチなことすると思うと興奮するだろ」
「するね」
「おいふざけんな」
「お前が話振ったんだろ」
嵐はイラッとしながらアボカドチーズを口に運んだ。
美味かったのか悶えながら感動している。
「食ってねぇで考えろや」
「お前なぁ相談に乗ってもらってる側らしい態度をしろ」
俺は黙ってつくねにかぶりついた。美味い。
「まーあれじゃね、やっぱゴムを二重にするとかな」
嵐は揚げ出し豆腐を自分の小皿に装う。
「ゴム……一個だけじゃ駄目なのかよ」
「一個で保ってねぇから二重にしろって言ってんだろ」
バカですか?みたいな顔を向ける嵐。
俺はあっ、と思った。
「ゴム付けてしてない」
俺の言葉に、嵐は口に入れようとしていた揚げ出し豆腐をボロンと小皿に落とした。
そして口の端を大げさに上げて俺を見る。
「はあぁ?お前本気で言ってんの?」
あ、やばい。
俺は嫌な予感を察知した。
嵐はつり目をさらにつり上げる。
「それで早漏ってお前、もしかして中出ししまくってんじゃねぇだろーな」
嵐の言葉に俺は無言で頷いた。
嵐は俺を見てドン引きしている。
そんな気まずい空気を打ち破るように、大天使瀬名様がまたまた降臨した。
「お待たせ、唐揚げと、あとこれサービスでポテトサラダー」
「龍二くぅん、なんでこんなクズと付き合ってんのぉー!」
嵐はそう言ってポテトサラダを置いた瀬名の手を握った。
「おいコラ瀬名に触るな!!」
「嵐くんもう酔ってんの?」
さっきの俺たちの会話を知らない瀬名はにこにこ笑っている。
「黒川、次は?何飲む?」
俺のグラスの中身が減っていることに気付いた瀬名はメニューを渡してくれる。優しい……。
「ピーチフィズ…」
「俺カンパリオレンジ」
「…女子会してんの?」
瀬名はそう笑って、空いた皿を下げながら出て行った。

「あんないい子に生ハメ中出ししまくってるとかお前本当クズかよ…もっと大切にしろよゴミムシ野郎」
「おい悪口やめろ」
嵐はまた冷たい目を俺に向けた。
そしてため息をつく。
「とりあえずゴムは付けろよ。龍二くんの負担も減るし、お前もちょっとは保つんじゃねーの」
「ご…極薄とかで…?」
「極薄じゃ意味ねーだろ自分の早漏具合考えてから物言えよだめちんこ」
「悪口やめろって!」
嵐は俺の訴えを無視して、サービスのポテトサラダをシェアする気ゼロの勢いで食べた。


俺と嵐は結局日付が変わる手前までぐだぐだ同じ店で飲んでいた。
嵐はタクシーに乗りながら、俺にゴムを付けるように念押しして帰って行った。
「……………」
俺はバイトが終わる瀬名を店の前で待った。
瀬名はすぐに店の裏から出て来てくれた。
「もういいの?」
「うん、店長が早めに上げてくれた」
浴衣の瀬名も良かったけど、私服の瀬名もやっぱり格好いい。
「帰ろ」
瀬名は笑顔で俺に向かって手を出した。
男前すぎる。
俺は恐る恐る手を重ねた。
ぎゅっと握られて、俺は体が熱くなる。
本当に俺がゴムを使う側で良いのだろうか?
そう思いながら、夜の街を二人で歩いた。

「なんか買うものあった?」
瀬名のアパート近くのコンビニの前を通りかかった時、瀬名が俺に言った。
俺ははっとして頷く。
あやうくゴムを買い忘れるところだった。
「じゃあ俺も、ビール飲もうかなー」
瀬名はコンビニに入るとともにパッと手を離してしまった。
寂しいけど仕方が無い。
眩しすぎるイケメンの瀬名が一人で歩いているだけでも目立つのに、男と手を繋いでいたらより目立つ。
だと言うのに俺はゴムを買おうとしているが、大丈夫だろうか。
瀬名がビールのある方へ行っている隙に、俺はそそくさとゴムを探した。
「……………」
サイズとか厚さとかいまいちよくわからない。
俺は並んでいるゴムを凝視した。
「こ、これでいいか………」
「黒川−?」
俺がゴムの箱を手に取った瞬間、瀬名が俺を探してやって来た。
「はっ」
「…」
動揺しながら振り向いた俺の手にあるゴムの箱に、瀬名のぱっちりお目々が向けられる。
「…それ」
瀬名がゴムの箱を指差す。
「あ」
「黒川が使うの?」
「う、うん」
瀬名の質問に、俺はそっと頷いた。
瀬名は俺の顔をじっと見てから、今度はゴムの箱に向けた指で自分の顔を指す。
「…俺に?」
瀬名の瞬きを三回見てから、俺は頷いた。
「うん…」
先週の歌番組で歌われていたアイドルの曲が、俺たちの頭の上を流れていた。
「……………」
瀬名は間の抜けたように、にへ、と口の端を緩めた。


坂の上を走って行く瀬名を、俺は息を荒くしながらよろよろと追いかけた。
上りきった瀬名は立ち止まって、コンビニで買ったビールをぐびっと飲んでから俺を見下ろす。
「はやく」
瀬名は坂の途中にいる俺を笑う。
「瀬名、足速い……、ハァ、ちょっと待って……」
俺は膝に手を付いて荒く呼吸した。
久々に走ったから脇腹が痛い。
抑えながら瀬名を見る。
瀬名は楽しそうな顔をしていた。
「はやくー」
瀬名はまたビールを飲んで笑う。
「早く帰ってエッチしよ」
瀬名のふいの誘いにだめちんこが勃つかと思った。
俺は動揺を隠しながら、一歩ずつ坂を上る。
「…瀬名のスケベ……」
笑ったままの瀬名に言った。
「そんなこと知ってるだろ」
「………………はは」
俺はハァ、と息を吐いて坂の上で待つ瀬名の前に立った。
瀬名が最高すぎてアドレナリンがめっちゃ出てる気がする。
瀬名は興奮気味の俺の手を取った。
コンビニに入る前と同じように手をぎゅっと握ってくれる。
俺はその手を握り返した。


瀬名は俺がゴムを使うことになんだか興奮している様子だった。
ベッドの上で全裸になっている瀬名に即ハメたいのに、一度自分のちんこにゴムを装着する行為を挟むことが焦れったくて仕方が無い。
「付けたことあんの?」
瀬名は俺の様子を見て言った。
「じ、実は初めて…っ」
俺のひそかな焦り具合を見て、瀬名は身を起こしてゴムの袋を開けてくれた。
「瀬名、」
「こっちが表な」
瀬名がゴムを俺に見せる。
「ここ押さえて、こう…」
「お…、ちょ、瀬名…っ」
瀬名が俺のちんこにゴムを付けていく。
すごい光景すぎる。
めっちゃくちゃ興奮する…!
「ま、ずいって…」
「はい、付いたよ」
「あっ」
顔を上げた瀬名を見て、あぁーこんなイケメンにゴムを付けてもらえるなんて、と興奮した瞬間に、俺はゴムの中に射精した。
「…………………」
「……………ふはっ」
瀬名は噴き出して笑った。
俺は複雑な気持ちになる。
早漏をどうにかしたいって話で、わざわざゴムを付けて刺激を弱くしようとしたのに、まさかこのタイミングでイッてしまうなんて…。
「面目ない………」
いつもよりも落ち込む俺を見て瀬名は笑いながら俺の頭をぽんぽんしてくれる。
「大丈夫、大丈夫」
その上優しくキスまでしてくれた。天使かよ。
「じゃあ、次は自分で付ける?」
「うん………」
俺は精液が溜まったゴムを取った。
瀬名に見られてると思うと俺のちんこはすぐに復活する。
俺は緊張しながら、瀬名が実践して教えてくれた通りゴムを装着していった。
「…こう?」
「うん、完ぺきー」
そう言って瀬名はごろんと後ろに倒れて仰向けになった。
膝を立てて開いているおかげで、お尻の穴が丸見えになる。
ゴム付ける前に慣らしてた瀬名の穴は俺を待っているように少し開いていた。
「瀬名、」
「はやく挿れて、黒川」
あーん感じちゃう!!
俺は焦りながら瀬名の脚を開かせて、ゴム装着済みのちんこを穴に当てた。
「お、俺…、長持ちするように頑張るから…」
俺の言葉に瀬名は笑った。
そして頷くのを見てから、ぐっと中に挿入した。
「んっ…」
なんだかいつもと違う感覚を不思議に思いながら、どんどん挿入していった。
確かに、直で繋がっている時ほどの刺激は無い。
何故なら極薄ではないからだ。
しかしこれなら簡単にイかなくて済むかもしれない。
「あ…、あ…っ、はぁ…っ」
瀬名が色気のある吐息を漏らす。
俺は瀬名の脚を掴みながら腰を振った。
「はぁっ、ぁん…っあっあ…っ」
瀬名は切ない顔をしていた。
じっと顔を見ながら腰を動かしていると、瀬名が長い睫毛をぱしぱししながら俺に目を向ける。
大きい瞳の中には俺が映っていた。
「黒川…っ」
瀬名の両手が俺を求めるように伸びてくる。
俺はハメたまま体を前に倒した。
首の後ろに回された瀬名の腕がぎゅっと抱き締めてくれる。
「瀬名…っ」
俺は瀬名の柔らかい唇にかじりついた。
「ん…っ、ん」
瀬名の方から舌を入れてくる。
ヌルヌルしてて気持ちがいい。
ずっとキスに溺れていたいけど、瀬名の声も聞きたい俺は、惜しみながら離れて、代わりに首や肩にキスをする。
「はっ…あ、ん…っあ、あ…っ」
瀬名が俺の髪の毛を優しく掴む。
そして吐息を漏らしながら、俺の耳を甘く噛んできて、俺はその仕草が堪らなくなり、また顔を合わせて唇を重ねてしまう。
瀬名とこんな密着セックスが出来るなんて幸せすぎる。
「瀬名…」
ベッドについた腕を伸ばして少し離れて瀬名を見た。
瀬名は俺を見上げる。
尻に俺のちんこを突っ込まれているとはいえ、情事中の瀬名の顔はやはりかっこよく、男の色気を放っていた。
「黒川…、」
「うん…?」
「なんか今日…、いつもよりかっこいい…」
瀬名の言葉に俺は笑う。
かっこいいのはお前だよって感じだ。
しかしいつもよりなんだか余裕があるというのは事実だ。
俺のちんこにはゴムが付いている、そう思うと簡単にイってしまうようなことはないと何故か自信が溢れているのだ。
「心臓…いつもよりドキドキしてる」
瀬名がそう言うから、瀬名の胸に手を当てた。
確かに少し速いかもしれない。
しかしそこよりも、改めて瀬名が男として、いい体をしていることにただただ尊敬する。
脱いでもこの体なら、女はますます放っておかないだろう。
俺は瀬名の筋肉質な胸をさわさわ触りながら、乳首を弄った。
「ん、」
くにくに両乳首を弄ると、瀬名は小さく笑いながら声を上げる。
「あっ!ふ、ぅっ、くすぐったい…っ、」
「感じる?」
「うん…っ、ん、ほら…っ」
瀬名はそう言って俺の乳首を触ってきた。
くりくりされるとゾクッとする。
俺も乳首は結構感じる方かもしれない…。
「あ、ん…、気持ちいい?は、ぁ…、すご…ビクビクしてる……」
瀬名はいたずらっ子のように白い歯を見せて笑った。
「せっかくゴム付けてんのにさぁ…いっぱい触られちゃったら普通にイッちゃうよ」
「名前呼んであげようか?」
「イッちゃうって!」
「はははっ…あっ!」
俺はおしゃべりをやめて、瀬名の中を突いた。
瀬名の笑顔が色気のある表情に変わる。
「あっ…んっ、あっ、あっあぁ…っ」
あーーーー瀬名、可愛い。
たまらん。
俺は瀬名の膝裏を掴んで脚を開かせた。
脚長い。
こんなにイケメンなのに、俺なんかに抱かせてくれて本当に瀬名は天使…というよりもはや神。
「んっ、はぁ…っあっ、」
俺は瀬名の脚にキスをした。
瀬名が熱い目で俺を見る。
「そんなに見られたら緊張しちゃうよ」
俺が言うと、瀬名はいきなりウインクしてきた。
こんな時にそんなことをされて、俺は余裕でビビる。
俺の反応に瀬名は笑った。
「瀬名の顔見てるとイッちゃいそう」
「…後ろ向きましょうか?」
瀬名は白い歯を見せて笑いながら、体を捩った。
ちんこが抜ける。
うつ伏せになった瀬名の背中はすごくかっこよくて綺麗だった。
俺はちんこをハメる前に瀬名の背中を撫でながらキスをしていく。
体温が手にも唇にも伝わる。
「熱いね、汗かいてる…」
「そりゃー、興奮してるからね」
興奮してるなんて言われたらこっちだってさらに興奮してしまう。
「瀬名…」
俺は瀬名の小さいお尻を揉んだ。
お尻の肉が上に持ち上がる度に、さっきまで俺のちんこが入っていた穴がくぱって開いていやらしい。
「うう…っ」
エロすぎて変な声が出る。
どれだけエッチしても、瀬名のアナルは初めて見た時からずっと変わらずピンク色だ。
すごく綺麗で、より卑猥に思う。
「黒川…、早く…っ」
「ご、ごめ…」
俺は慌ててちんこを挿入した。
うっかりしてアナル見てるだけでイクところだった。
せっかくゴム着けてるのにそれはなさすぎる。
俺は瀬名の背中やお尻を眺めながら腰を動かした。
「あっ…、んっ、あ、あっ」
突く度に瀬名の柔らかいお尻が太股にむにむに当たって気持ちがいい。
「はぁっ、あっ…あんっあぁっ」
瀬名が悶える度に、シーツの皺の形が変わる。
結合部が丸見えだし、快感に耐えてる後ろ姿もいやらしい。
「瀬名、気持ちいい…?」
「はっあっ、うん…っ、気持ちいい…っあっ、あぁ…っ」
そういえばこの前、俺の家でシた時もこの体位だった。
空気を読めない嵐が途中で乱入してきて中断することになったけど…。
「瀬名」
俺は瀬名の上に乗っかって密着した。
「っ、ん、なに…っ?」
「この間さぁ、はぁ…っ、嵐に邪魔されて、中断したじゃん」
「うん…、」
「あの時瀬名さぁ、なんでイッたの…?」
まだイッてないと思っていた瀬名が射精していて、俺は不思議に思っていたのだ。
あの時俺は既に射精してて、すっかり腰の動きは止まっていたのに。
「あ、れは…っ」
瀬名は気まずそうにした。
「えっ、エッチしてるとこ、み、っ、見られたと思ったら…、なんか…っ」
瀬名はだんだん声を小さくして、最終的に枕に顔を埋めてしまった。
「うぅ…………」
なんか呻いてる……。かわいい……。
やっぱりちんこハメられてるとこ見られて感じちゃったんだな?最高かよ。
「瀬名…やっぱかわいい」
俺のちんこがさらに反応する。
「な、んでここでおっきくするかな…っ」
「もう…めっちゃ好き」
俺はたまらなくなって瀬名に密着しながら腰だけを動かした。
「あっあっ」
「耳舐めさせて…」
俺は顔を近付けて、瀬名の耳を優しく噛んだ。
「あんっ!」
そしてねっとりと舐める。
腰もくねらせて中をくちゅくちゅ弄ると、瀬名は俺の下で悶えた。
「あっあぁっやっ、ぁんっんん〜…ぅっ!」
うつ伏せの瀬名は何も出来ずにただ喘ぐ。
「瀬名、」
「はっあっ、ぁん、音、やだ…っあっ、はぁん…っ」
耳の穴に舌を突っ込んだり、わざとぴちゃぴちゃ音をさせながら舐めると瀬名はひくひくした。
俺は瀬名が可愛すぎて、やっぱゴムをしているとはいえもうイきそうになった。
「瀬名、俺イきそう」
濡れた耳元で言うと瀬名はきゅっとシーツを握った。
「んっ、俺も…、ぁん、イきたい…、黒川ぁ…っ」
あーーーー可愛い!
俺は瀬名が気持ち良くイけるために、前立腺を狙って突いた。
瀬名が声を上げる。
俺もイきそうだから腰を早く動かした。
「あっあんっやぁんっあっぁんっ、んんっ」
「瀬名っ瀬名っ」
「あんっ、待って、んっ優しくして…っあっあっ擦れてるからぁ…っ」
瀬名はシーツにちんこが擦れるのを嫌がって訴えたけど、その嫌は気持ちいいからもっとやっての嫌だということはわかっている。
それを理解した上で興奮が止まらない。
俺はパンパン腰を打ち付けた。
「あんっあっ!黒川っあっあっあっ!」
「瀬名…っ!はぁっ、気持ちい…!」
「あぁんっあっあんっ、そこばっか、だめ…っ!俺、あんっイッちゃう…っくろかわぁ…っ」
「はっ、あっ、イク…っう、あ」
俺はぶるっと震えながら射精した。
瀬名も俺の下でびくびくしていて、中がきゅうぅっと締まる。イッたようだった。
「はっ…あっ、」
起き上がると瀬名も俺も汗を滲ませていた。
セクシーな瀬名の背中を眺めながら、ちんこを抜く。
いつも瀬名の中に出す精液が、外したゴムの中に入っていた。
「はぁ……っ、」
瀬名は熱い息を吐きながらゆっくり起き上がってきた。
そして俺がゴムの口を結んでいるところを振り返って見る。
「…二回目なのに結構多いね」
「う、うん…」
瀬名がふにふにとゴムの先に堪っている精液を触った。
「…俺、いつもより頑張れたと思うんだけど……」
瀬名におそるおそる言うと、瀬名は笑ってくれた。
「うん、そうかも」
「よ、良かった……!」
俺はなんだかほっとした。
でも確かに効果はあったのだ。
正直瀬名が乳首触ってくれたり、瀬名のお尻揉んだ時とかにぴゅっと出しそうになったけど。
それを乗り越えたってことだ。
「じゃ、じゃあ俺、これからちゃんとゴム付けるな!」
「うん…、…でも、なんか足りない気がするな、中に出されないと」
「えっ!?」
瀬名のまさかの発言に俺のちんこはまた簡単に勃起した。
瀬名は俺の前ににじり寄ってくる。
「もう一回する?」
「へ、え、」
「今度は生で」
瀬名はいたずらっ子みたいな顔をして俺を見た。
生ハメ中出しなんていつもやっていることなのに、改めて瀬名の口から言われると俺は興奮が止まらなくて、触らずしてびゅるっと精液を飛ばしてしまった。
「……………ありゃま…」
「…………………………」


翌日俺は嵐に電話した。
「でな?直接的なちんこへの刺激なら頑張れるんだけど、瀬名がエッチなこと言ったり名前呼んだりとかすると無条件でイッちゃうんだ。それはどーしたらいいかな?ゴムじゃもう解決出来ない域なんだけども」
「知るか!!!」
嵐はそれだけ乱暴に叫んで、通話を切ってきた。
それから何度かかけ直しても、嵐は全く、出てくれなかった。

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