問題社員で有名だった柳川が、性欲処理課の真木の働きにより更生した。
その代わり次の問題社員として名を挙げられたのが、秦である。
秦は処理課で頑張って働いてはいるものの、とにかくドジが多い。
処理に関しても騒ぎが出たりすることもある。
しかし秦の問題さと柳川の問題さとでは種類が違う。
秦自身はドジを踏もうと思ってドジしているわけではない。
そんな少し厄介な秦に、人事はある注意を出した。
秦の元には難しい言葉が並んだ書類が届いたのだが、簡単に言えばその内容は『これからもドジがたくさん続くようであれば、罰を与えるのでくれぐれも気を付けるように』だった。
秦は気を引き締めたが、それで直るのであれば苦労はしない。
注意を受けても秦のドジはとくに変わることなく繰り出されていった。


秦のドジさを見かねた人事はとうとう秦を呼び出した。
秦はびくびくしながら呼び出された部屋へと向かう。
中で待っていたのは人事の有村だった。
眼鏡の奥の鋭い目が秦を捕らえる。
秦は心底焦っていた。
人事の有村と言えば、頭の堅い生真面目な男で有名だった。性格のせいか、処理課の利用もしないのだ。
「罰って言ってもどうせこの会社のことだから掘られて終わりじゃねーの」とめんどくさそうに言った間宮の言葉を心のどこかで信じていた秦は有村の登場にそれだけはないのだと落ち込んだ。
「君が秦くんか。注意をしたはずだが、どうやらそのドジっぷりを直す気はないらしいね」
「す、すいません……」
秦は小さくなりながら有村に謝る。
「お情けで君を処理課に置いているんだ。それなりの仕事をしてくれなければ困るよ」
「はい…」
「さぁでは、お仕置きといこうか…」
有村はソファにどかっと座る。
そして来たまえ、と秦も呼んだ。
指示されるようにソファに乗ると、座っている有村の太ももの上にうつ伏せで寝転ぶようになった。
「あの、ば、罰ってなにを…」
「僕が考えた罰だと君のとこの課長が納得しなくてね。百歩譲った罰さ」
「え…?」
意味がわかっていないままの秦の尻を、有村は思いきりひっぱたいた。
「あうっ!」
「スパンキングで許してあげよう」
秦の尻はじんじんして赤くなった。
思わぬ罰に戸惑っている。
「さぁ、きちんとお尻を上げるんだ」
「…、は、はい……」
秦は脚を震わせながら有村の言う通り尻を上げた。
途端に有村がパァンッと叩く。
「んぁっ!」
声が上がるのを無視して有村は連続して秦の尻を叩いた。
「あっ!あぁっ!ひんっ!いたぁ!あぁっ!」
パンッパンパンッパンッパァンッ!
有村が叩く度に秦の柔らかい尻がぷりんと揺れる。
そしてどんどん赤く染まっていく。
じんじんした痛みに耐えながら秦は有村に許しを請う。
「あっ!ひぃっ!すいませっあぁっ!ひんっ痛っぁあっ!許してぇっ!」
パチンッパチンバチンッ!
謝る秦に、有村は容赦なく大きな手のひらで叩く。
バッチィインン!
「ひっあっあぁ…っ!」
秦は大きく叩かれたあと、ぶるりと身震いすると叩かれていた度に揺れていたペニスからジョロッと尿を出した。
「あっあっ!うそっやだぁ…っ!」
秦は慌てながら止めることが出来ずジョロジョロと放尿する。
あたたかい尿が、有村の脚に直にかかっていった。
「はっ…あぅ…っ、す、すいません有村さん…っ俺…っ」
真っ赤な顔をする秦の尻を、有村はまたバチンッと激しく叩いた。
「ひぃんっ!」
「君は…、謝りながらもこんなところで放尿して僕の脚にかけるなんて、まったく反省していないようだね」
有村は静かに話しかける一方で手の方はひたすら乱暴に秦の尻を叩く。
「あっあんっ!すいませんっ!あぁんっごめっ、ぁうっなさ…っ!ひぃんっひんっ!」
「またお漏らしされたらたまったもんじゃないな…」
有村はソファから立ち上がると、秦を仰向けに寝かせた。
そして脚を上に上げさせて剥き出しになった尻をまた叩く。
「んひぃっ!」
先程とは違い、今度は秦にも尻が叩かれる様子が見える。
パチンッと弾力のある尻肉が叩かれ、そして反動でペニスと睾丸が揺れる。
自分のあられもない姿を目の当たりにして秦は赤面する。
しかしなぜたかその光景に興奮もしてくる。
叩かれ続けながら秦のペニスはどんどんかたくなっていった。
「はっはっはぁんっ!んんっ!んぁっあぁっ!」
一体いつまで叩かれるのか、有村は無言無表情で秦の尻を叩き続ける。
痛みは通り越していた。
むしろ快感に変わっていることに秦は戸惑いを覚える。
「あっあっ!もうっ!あはぁっだめぇっ!あっあっ!有村さんっやめてくださいぃっ!」
有村は無視をして叩く。
叩かれる度に秦のペニスから我慢汁が飛び散る。
「あっあんっ!だめっだめなんですっ!あはっこれ以上したらっ、はぁっイッちゃうぅ…っ!」
まさかの発言に有村は秦の顔を見る。
秦の顔は欲情していた。涙を流しながら顔を赤く染めている。
「はっはぁ…っ、これ以上したら、イッちゃいます……っ、俺、有村さんにっ、お尻叩かれるの…っ、はぁ…っ、気持ち良くて…っ罰なのに…っ、ごめんなさい…っ」
うるうるとした瞳で訴える秦。
有村は一度手を止める。
そして秦のペニスに目を向けた。
触ってもいないのにビンビンに勃起して、見ただけで我慢汁でべちゃべちゃなのがわかる。
「ひっ、はぁ…っ、ごめんなさい…っおれ、俺、罰もまともに受けれない…っ」
秦は流れる涙をごしごしと手で拭う。
「………それではこうしよう」
有村はそう言って、またバチンッと秦の尻を叩いた。
「ひあっ!な、なに…っ」
「君の罰は、ペニスもアナルも触られることなく、お尻を叩かれただけで射精する、そうすればもれなく変態のレッテルを貼られる。これにしよう」
有村はそう言って秦の反応も見ずにまた尻を乱暴に叩いた。
「あっあぁっ!有村さっあんっひぁんっ!」
パチンバチンパンパンッパチンバチィンッ!
叩く度に秦のアナルがきゅんきゅんと物欲しそうにひくついている。
有村はそれを無視してとにかく尻をひっぱたいた。
「あっあん!だめぇっ!あんっ!イッちゃうっあぁっー!ザーメンっお漏らししちゃうよぉっ!」
秦は有村に思いきり叩かれた拍子にビクビクしながら射精した。
勢いよく飛び出た精液は秦の顔にかかる。
「はぁ…っはぁ…っ、はぁ……」
脚を下ろした秦はくたっとして息を吐く。
「まぁ、これに懲りて…あまりドジはしないように気を付けるんだな」
有村は秦を見下ろしながら言った。
そして秦を置いて立ち去ろうとする有村を、秦は弱々しく呼び止めた。
「有村さん…おれ、頑張ります…。だから、はぁ…っ、反省後の、俺のはじめての仕事、有村さんでさせてもらえませんか…」
有村が振り向くと秦はうるんだ瞳で訴えていた。
「僕は処理課には頼まないんだ」
「お願いします…俺がドジしないか…見張ってください…、もしまたドジしたら、また、お尻叩いてください…っ」
秦の発言に有村は口の端を上げた。
「君はただ僕にまたお尻を叩いてほしいだけなんじゃないか?」
「そ、そんなこと…」
有村は秦に近付いた。
「まぁいいだろう。上手にするんだ」


「あぁっあんっあはっはぁんっ!有村さんっ、有村さん気持ち良いですか…っ?あぁんっ」
仰向けに寝転ぶ有村の上に跨がり、秦は必死に腰を振った。
ゆさゆさ揺れながら、淡白な有村に熱い視線を向ける。
「こんなもんかい、君って」
有村に冷たく言われ、秦は頑張ってアナルを締める。
「はっはぁっ俺の、穴、んぁっだめ、ですか…?あぁんっ」
前のめりになった秦はとろとろの顔で有村に訊ねる。
「僕はもともとこの体位は好きじゃないんだ」
「あっあんっ、じゃぁ…っなにがいいんですか…っ」
ずりゅっと秦は有村のペニスを抜いた。
有村は秦を寝転ばせて、脚を上げさせた。そしてちんぐり返しの格好をさせる。
先程お尻を叩かれていたときと格好が似ていて秦は顔を赤くする。
その隙に有村は秦のアナルにペニスをはめた。
「君は無様な格好が似合うね」
「な、なんですかそれ…っあぁんっ」
有村がペニスで中を掻き回す。
ぐりゅんぐりゅんと刺激されて秦はペニスからまただらだらと我慢汁を垂らす。
「んひっひぁんっあっ有村さんっんんっあぁんっ!あぁんっいいよぉっあはぁんっ」
「君の方が気持ち良くなったら意味ないだろ」
「あっあんすいませっあはぁんっでもっ、あんっ有村さんのぉっすごいよぉっ!」
パチュッパチュッヌチュグポッグポッヌヂュゥッ
「あっあんっ有村さんっ有村さぁんっ」
秦が有村に向かって腕を伸ばす。
「あっあんっ有村さん、キスっ、あんっキスしていいですか…っ?ひっひぁっ」
有村は一回ペニスを抜き、正常位ではめ直した。
そして体を倒して秦に顔を近付ける。
「あんっ、ん、有村さん…っ」
秦がキスをしようと唇を近付けると、カチンと歯が当たった。
「…ぁ、」
「…今のはドジじゃないか?」
「そんなぁ、」
泣きそうな顔をする秦に有村は自分からキスをした。
「ん、ふ、んんっ、ふぁ…ん、んぁ」
冷たい有村のキスは思った以上に熱いものだった。秦はそんな有村の一面を知りドキドキした。アナルもきゅんきゅん締め付けてしまう。
有村もキスをしながら、秦の中で絶頂を迎えた。
「あっあんっ中っあぁんっ有村さんのっ出てるぅっあぁんっ俺もっあぁんっイッちゃうぅんっ」
秦は自分のペニスを擦り上げて射精した。


処理が終わりお互い落ち着いた頃、秦はおそるおそる有村に話しかける。
「あの…、俺の処理、大丈夫でした…?」
有村は眼鏡を拭いてかけ直す。
「キスする時歯が当たった」
「まっまたそれですか!?あれくらいべつに…っ」
秦はそう返しながらも、有村の罰を思い返して顔を赤くした。
「…で、でも…、どうしてもって言うなら…っ、またお尻、叩いてもらっても、大丈夫です…」
満更でもない様子の秦を見て有村は頬を掻く。
「君の罰、また考えておかないとな」
「えっ、お尻叩きじゃないんですか?」
「………」
こいつクセになったな、と有村はまさかの展開に内心驚いたのだった。


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