気になるあの子A


明野は丁寧に玄関で靴を脱ぎ、俺を寝室まで誘導してくれた。と言っても、俺はあまりの出来事にすっかり酔いも冷めてしまっている。
「水は?」
「…お願いしていい…?」
明野は無表情のまま台所に行った。
きっとよっちゃんが送ってっけって明野に頼んだから、俺がちゃんと家に帰ったのを見届けないといけないって思ったんだろうな。そういう意外に責任感があるとことかも、すごく好きだ。
「………」
こんなこと、もう一生ないかもしれない。
どうせ嫌われてるんだし、何言っても同じなら、とりあえず、気持ちだけでも、伝えた方が。
俺は台所へ向かった。
明野がコップに水を入れている。
俺は後ろから、明野に抱きついた。
「わっ、」
明野がコップを落とす。割れてないがコップから水が静かに溢れた。
「なに…っ」
「好きだ」
「えっ」
明野は振りほどこうとしていた手を止めた。引いただろうか。
いや、いいんだ、どうせ嫌われてるんだから。
「俺、明野が好き」
心臓がバクバク鳴った。きっと明野にも背中越しに伝わっているだろう。
「好きなんだ。ごめん…」
「……」
「明野…」
「わ、わかったから…い、一回離れて…」
明野は静かに言った。
俺はそっと離れた。明野がゆっくり俺の方を見る。
「え」
俺は声を出して驚いた。振り向いた明野の顔は、真っ赤だった。
「…かわい…」
俺が思わず呟くと、明野はぎくっとして手で顔を隠した。
恥ずかしそうに目をそらしている。
「…き、聞いてないよ、そんなの…」
「…うん…初めて言ったし…」
ドン引きされると思っていた俺は予想外の反応に、バクバクしていた心臓は落ち着き、むしろ冷静になってきた。
むしろ明野の方が焦っている。
「お、俺…てっきりあっち狙ってんのかと思って…」
あっち?と思って首をかしげる。写メの、と明野が言った。
俺が一回誰か尋ねたことがある男のことだ。
「いや…それは全然…。明野と話したいがための口実みたいなもんだし…」
「あ、そう……」
明野は真っ赤なまま手の甲で口許を隠して、困った顔をした。
沈黙が続く。
俺もどうしたらいいのかわからなくなってしまった。
「…か、帰る…っ」
お互い黙っているとついに明野がそう切り出した。俺の返事を聞く前に明野は走り去ろうとして、俺は慌てて腕を掴んだ。
「明野、」
「………っ」
明野が振り返って俺を見つめる。
赤い顔。
知らない顔を見せられて、俺はドキドキした。
「明野…」
腕を引き寄せた。身長が同じくらいだから顔が真ん前にくる。
俺はそっと顔を近付けた。
明野は避けなかった。
「っ」
触れあう唇と唇。柔らかくて、溶けそうだった。というか、爆発しそうだった。
あの明野とキスしてるなんて。
俺はゆっくりと、何度も何度も静かにキスをした。
明野は抵抗しない。漏れる吐息が色っぽい。
「…はぁ……っ」
そろそろ明野が苦しそうにしたから、俺は口を離した。明野が無表情で俺を見つめる。
「明野…」
「…なんか、当たるんだけど…」
明野がそう言うから、なにかと思ったら俺はちんこを勃起させていた。
それをキスをしながら明野に押し付けていたのだ。無意識といえども最低すぎる…。
しかし言い訳をするのであれば、俺は明野のことが好きになってからはろくに抜いてないのだ。
正直溜まりに溜まっている。
「…ご、ごめん…」
「……………」
何をどうしたらいいのかわからない俺を、明野はじっと見た。内心かなりビビる俺。
明野は沈黙の中口を開いた。
「…さっきのって本当…?」
「え…?」
「…俺のこと好きだって、本当なの」
俺の心臓がまた変な動き方をした。
「う…うん。ほ、本当…」
俺の頼りない返事に、明野は長いまつげを少し伏せて頷いた。
「…わかった」



ギシ、ギシ、ギシ
ベッドが軋む。
俺は体を震わせた。
「あ、…っ、あけの…っ」
俺は明野に目を向ける。
明野はベッドに座る俺のちんこを、熱心にしゃぶっていた。
明野の口内はすごく気持ちが良かった。
舌が這う感覚やちんこが中に包まれる暖かさに俺のちんこはビクビクしていた。
なぜか明野のフェラは上手い。
男同士だからだろうか、やっぱり女がするのとは全然違う。
「あ、は…っ、明野、離…っ、イきそ…っ」
明野は構わずしゃぶり続けた。
俺は久しぶりだったこともあって、すぐ射精した。
「ん、んんっ!」
明野が搾り取るようにちんこを吸った。
俺が収まると明野はやっとちんこを離した。
明野は口の中の精液をどうするのかと見ていたら構わずごくんと飲んでしまった。
「明野…」
なんでこんなことが出来るんだろう、とぽかんと見ていると明野は口を手の甲で拭いながら俺を見た。
「こんなこと、出来る?」
「え?」
「俺にこんなこと、出来るの?男相手なんて、初めてなんじゃないの」
明野の言葉に俺はドキッとした。
目の当たりにしたら俺が逃げ出すと、明野は思っているのだ。
確かに俺は男同士は初めてだし、明野が普通の顔してちんこをしゃぶってるのも正直びびった。
でも俺の、明野に対する気持ちは本当なのだ。
「で、できるよ」
「本当に?」
「ね、ネットとかで調べたし…っ」
俺がそう言うと、明野は身を起こした。そして服に手をかけ脱ぎ出した。
それなりに筋肉がついてて、きれいな体をしていた。
またぽかんとしながら見ていると明野は下まで脱ぎ出した。下着までぽいっとベッドの下に放ってしまった。
「あ、明野…?」
「じゃあ、この先のこともわかるよね」
「え…?」
「俺だって溜まってるんだから、やってみせてよ」
明野は俺が告白した時は顔を真っ赤にしていたのに、なぜだか全裸を見せつけても平気な顔をしていた。逆に俺が顔を赤くしてしまう。だけどこんなこと言われて黙っているわけにもいかない。
「据え膳だよ、」
俺は全裸の明野をベッドに寝かせた。
なにからしようか、早速ちんこに手をつけるか?
しかしそれではまるで俺に余裕がないみたいだったから、俺はまずキスをした。
明野はさっき立ちながらした時とは違い俺の唇に答えてくれた。
舌を交え、唾液を交換し、唇は徐々に首から鎖骨へ移した。
持て余している手は明野の胸を撫でる。女と違って柔らかいそれはない。
いつもと違う違和感を感じながら、俺は乳首を摘まんだ。
片方は口で挟む。
「ん…」
明野が息を漏らす。
俺自身は興味がなかったから今まで弄ったこともないが、男でも開発していけば乳首は感じるらしい。
ネットで見た男の世界は衝撃が多々あったが、ただ女と体の作りが違うだけで、男には男の色気があるということだ。
ビビってちゃあ、だめだ。
俺はとにかく明野の乳首を責めた。
明野は息を吐く。女みたいに声は出さない。
ちゃんと感じているのだろうか。明野も乳首はまだ感じないのだろうか。
俺は片方の乳首を舌でくにくにと弄りながら、明野のちんこに手を伸ばした。
「……っ、」
正直、俺はほっとした。明野のちんこはかたくなっていた。
涼しい顔してるくせにちんこはなかなか男らしくて明野が全裸になった時正直ビビったが、そんな明野のちんこも俺に乳首を弄られ感じている。
「は、ん…」
明野のちんこを擦る。
初めて触る他人のちんこ。
変な感じだ。
乳首と同時にちんこを弄ってると、だんだん我慢汁が出てきた。
くちくちといやらしい音が鳴る。
俺は指の腹でちんこの先端をくにくにした。汁がぴちゃぴちゃと指につく。
「濡れてる、」
明野の顔を見て言うと明野は眉間に皺を寄せた。俺の顔が嬉しそうにしてたのが気にくわないらしかった。
「うるさいな…」
俺は明野のちんこに集中することにした。
明野のちんこはいやらしい。
ビンビンに勃起しててどんどん我慢汁が溢れ出る。
明野がしてくれた時は正直、男なのによく他人のちんこなんか舐めれるなって思ったけど、俺は明野のいやらしいちんこを見て無意識に口を開いていた。
「ん…っ!」
くわえると明野の内腿が震えた。
口の中でくちゅくちゅしてから一回離して眺める。ちんこがヒクヒクしていた。俺は明野の垂れ流れる我慢汁を舌ですくい取るようにして舐めた。
「は、…ぁ、…んっ」
舐めても舐めても溢れる我慢汁。きりがない。
俺はまた口全体でちんこを包んだ。
おっきくて苦しい。でもなんだか興奮は止まらない。俺はAVのフェラシーンを思い出しながら女優の真似をした。
「ん…、んん…っはぁ…っ」
俺は結構頑張った。明野も息を乱している。ちんこもビクビクしている。
でも明野はなかなかイかなかった。
「……っ」
顎が疲れた。
俺は一回ちんこから口を離した。唾液と我慢汁で明野のちんこはベッタベタだ。
こんなにグジュグジュなのにイかないとは。
俺はどうしようか悩んだ。
ネットで得た知識。この先は。
俺は明野の尻穴を見た。
俺はもちろんのことないが、明野は経験あるのだろうか。

back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -