日暮


性欲処理課の日暮は常々疑問を抱いていることがある。
それは自分のビジュアルだ。
処理課のメンバーは主に見た目が皆良いのだ。美しい、かっこいい、可愛い…必ずそのどれかには当てはまる者達ばかりなのだ。むしろよくこれだけの美貌の者達をたくさん集めたな、というくらい皆顔面偏差値が高い。
なのに、だ。
日暮だけが例外なのである。
日暮だけが、普通の顔なのだ。
個性的な面もなく、顔も普通、なのに性欲処理課。
なぜ自分が性欲処理課に選ばれたのだろうか。
何かの間違いで性欲処理課になってしまったのだとしても、なぜ自分に処理を頼むような奴らがいるのだろうか。
全くもって理解不能である。
しかし今日も、処理の指名が入った。

「日暮、自分で拡げて見せろよ」
「えぇーー嫌ですよっ」
「べつに今更照れることもねぇだろ」
社員にそう言われて、日暮がは嫌々尻肉を掴み、アナルを社員に見せつけた。
「最高、最高」
バカにしたように笑いながら社員は日暮の濡れ濡れのアナルに挿入した。
「うあっ、あっちんこ、熱いっあぁっ!」
「キッツ、日暮おめーエロいケツしてやがんぜ」
社員は笑いながら日暮の尻を叩いた。
「あっ痛ぁ!もっ叩かないでくださいっ!あぁんっ!」
「お前が叩きたくなるようなケツしてるからだろっ」
バチンッバチンッグチュッヌプッヌポッジュポッグジュッ
「ふあっ!あっ!ひあぁ…っ!んあぁっ!」
日暮は真っ赤に腫れた尻を振りながら、社員の処理をした。
その様子を見ていた他の社員もそんな日暮をオカズにし自分で処理をしていた。
あちこちから精液を飛ばされ、日暮はベトベトになった。
「ありがとなー日暮」
「また頼むわー」
社員たちは笑いながらその場を立ち去った。
なぜ平凡でいたって普通の自分がこんな精液まみれなのか、という疑問を抱きながら日暮はその場に座り込んでいた。
「たくさん掛けていただいたみたいですね」
上を向くと椎名が立っていた。片手に本を持ちながら、日暮を見下ろしている。
「なんでこんなことになるんだろ」
嘆く日暮に、椎名はハンカチを差し出した。ハンカチはすぐ精液で汚れて、すぐさまゴミ箱に捨てられた。

「逆に普通の顔してる人の方が抜けるって、僕が前に読んだ本に書いてありましたよ」
「お前そんな本読んでんの?」
自販機前の椅子に座りながら、二人は話し込んだ。
椎名にそう言われても日暮にはあまりピンと来なかった。
向こうの廊下で青樹が処理をしているのが見える。
どう見ても自分の喘いでる姿より青樹の方が色っぽく美しい。
「なんかこう…日暮さんは親しみやすいっていうか近付きやすいっていうか、そんな感じですよね」
それは確かだった。実際同じ処理課の日暮でさえ他の美人たちに話しかけたり話しかけられるのは未だ慣れず緊張したりするのだ。他の社員もいざ処理してもらうとなると難しいのだろう。
「俺…妥協点なのかな……」

それにしては日暮の指名率は高かった。
「あっあはぁあっ!あんんっ!やあぁんっああっひぃっんんぁ!」
日暮は背面駅弁の体勢で処理を行っていた。突き上げられる度体が弾み、ペニスをぷるぷる揺らしながら我慢汁を辺りに飛ばした。
その格好のまま社員は廊下を歩くので、日暮のペニスや、出し入れされているいやらしいアナルも丸見えだった。
「日暮エロいぞー」
「俺らの処理も頼むよ日暮ィ」
からかうような声があちこちからきこえ、日暮は羞恥で顔が真っ赤になった。
ヌポッヌポッヌプッジュポッヌチュッ
「あはぁんっだめっイクっ、イクぅ…〜っ!」
日暮は廊下に精液を撒き散らした。先に残った精液も、体を揺すられるとその反動でペニスが上下しきれいになった。
「俺のしゃぶって日暮」
今度はバックで突かれていると目の前から違う社員がペニスをギンギンにしながらやって来た。
空いてる処理課に頼めばいいのに、と思いながらもきちんとペニスをしゃぶる日暮。
チロッチロッチュッチュパックチュクチュッジュルッジュポッジュポッヌポッ
頭の中に疑問を抱きながらも一心不乱に口で処理をした。
「日暮の口ん中やば…っうっ…!」
社員は構わず日暮の口内へ射精する。においがつんとして、涙が出た。
「こっちにも出すぞー」
アナルを突いていた社員も中出しする。
「あぁんっんっふあぁっ熱いのきてる…っはあぁん」
日暮はまたもや精液まみれにされた。
二人が離れていっても、また違う社員がすぐにやって来る。
「お前さっき柊ともやってたろ、俺から先にヤらせろよ」
「お前こそ雪村推しだっつってたじゃん」
違う処理課の名前を出しながら、社員は日暮で処理をする。
やっぱ妥協して俺なのかな?日暮はそう思いながらも、社員がペニスを露にするとすぐしゃぶりついた。
「おっ、おっ、あったけ〜」
チュッヌチュッピチャピチャレロッレロンッグリッグリッ
社員は気持ち良さそうに息を吐きながら日暮の口からペニスを抜く。唾液か我慢汁かわからない透明な糸がペニスと唇の間に引いた。
日暮は仰向けに寝かされた。
社員は日暮の顔を跨ぎ、またペニスを舐めさせる。
もう一人の社員は勃起している日暮のペニスと自分のそれを擦り合わせた。
「チュッんんっチュパッんむ…っジュポッヌポッふっ、んんっチュパッ」
なぜ自分が。そんな疑問を抱きながらも、日暮の体は快感を求めている。
ペニスに苛められて、我慢汁をだらだら流した。足の指が開く。快感だった。
「おい日暮苦しいんじゃね?」
ペニスを擦り付けている社員が顔を跨いでいる社員に面白そうに言う。
「なんか日暮っていじめたくなるんだよなぁー」
社員はそう言って口からペニスを抜くと、日暮の顔めがけて射精した。無意識に日暮は飲み込もうと口を開けて待っていたが、鼻にかかった。
「それはわかるわ。普通だと逆にな」
もう一人も射精して、日暮の体に思いきりぶっかけた。
「ありがとなー日暮」
日暮は何回も何回も精液まみれになった。

日暮はやっとの思いで処理課へ帰ってきた。ベトベトになった体をシャワー室で清める。
「今使ってんの誰?」
綾瀬がシャワー室を指差す。日暮、と聞いた途端に、綾瀬はシャワー室の電気を消した。
「わーーーーっ!!」
シャワー室から騒ぐ声がする。
ぱち、とまたつけると「あっ」という声がしてまたシャワーの音だけが聞こえた。
カチカチカチカチ、電気をつけたり消したりする綾瀬。
「わ、なんだなんだ!」
中から聞こえる日暮の戸惑う声に、綾瀬は声を殺して笑った。
「なんか日暮っていじめたくなるよね」
雪村がその様子を見て呟く。
「シャワー室の電気壊れてるよ!」
困った顔をしながらシャワー室から出てきた日暮の言葉に、一同はまた笑った。


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