吉先輩と
 
↑NEW ↓OLD


ムードなんてない

私に跨ったまま、先輩はシャツを脱ぎ捨てる。鍛え上げられた肉体と、白めの肌がアンバランスでどこか艶かしい。ぺろりと唇を舐め、
「さ、やろか」
と頬を撫でられた途端に恥ずかしくなり、思わず目を覆った。
「先輩、」
「ん?」
きょとんと首を傾げるその姿すら、本っ当にかっこいい。

2014/02/17

つばさキャットにいたく感動

「先輩はなんでも知ってますねえ」
「なんでもやあらへんよ。知っとることだけや」
「何ですかその台詞」
「テレビつけたらやっとったアニメのめっちゃかわええ女の子の台詞や」
「めっちゃかわええんですか」
「眼鏡っ子きゅんきゅんするやん?」
「眼鏡かけた大男が何言ってるんですか」

2014/02/17

ドM

今吉先輩はすぐ私をからかう。口を尖らせて
「からかわれるのやです」
そう言うと、 今吉先輩はニヤつく口元を隠さずに
「そうなん?やったら二度とからかわんでええ?」
と意地悪く問う。そこまでは…!と私はふるふると首を振る。
「ちゃうやろ?」


先輩にからかわれたいです、やろ?

2014/02/17

花宮

「まこと、」
私に跨った花宮は、今にも泣きそうな顔。どうしたの。手を伸ばし、頬に触れる。その手を強く握られ、
「俺は積み上げたものを壊すのが好きで、それが快感だった」
自嘲気味に花宮は笑った。
「さっさと捨ててやろうと思ったのにな」


「お前相手だと、それができない」

2014/02/17

諏佐先輩イケメン

「化粧、…口紅の色変えたのか」
朝一番。会った拍子に、諏佐先輩は本当に何気なく私に問う。飽きたから変えただけ。自分としては可愛い色を選んだつもりだったけれど、まさか気付かれるなんて。
「よくわかりましたね?!」
「毎日会ってたら気付くだろ」
諏佐先輩イケメン!


「え、ちょ、マジか、マジや」
「なんで俺が気付いてお前が気付かないんだ」
「せやかて、何でわかるん?!」
「もう少し濃い色でも良かったかもな。そうしたらこのバカも気付く」
「諏佐めっちゃイケメンや!! 」
「いえ諏佐先輩に気付かれただけで満足です」

2014/02/17

今吉先輩と裏

声を出さないのは、最後の抵抗だった。
「初めての子、縛って犯したないなあ」
不意に口を押さえる手をいやらしく彼の指が這う。ぞくりと背が震えた。
意味分かるな?
瞳の奥の鋭い光に射竦められ、そっと手の力を抜く。
「ええ子や」
下卑た笑みを貼り付け、彼は手首へと恭しく口付けた。

2014/02/17

花宮以下とかありえへん

彼女は花宮のことを「真さん」と呼ぶ。花宮も彼女を名前で呼ぶ。未だ自分はそういうふうに接したことがない。
「先輩は先輩です」
彼女は花宮を優先する。この前も真さんと飲みに行くからと誘いを断られた。
「基本花宮の方が待遇良過ぎやない?!」
「真さんの方が付き合い長いんで」


2014/02/17

ワシイケメン

変な男に付き纏われている。その話をしてから数日後、彼女は突然今日の飲み会にそいつもいる、と言い出した。行くなと言っても付き合いだからの一点張り。
「呆れてものも言えんわ」
冷たくそう言い捨てた自分に、少ししてから爆笑した。
「めっちゃ彼氏みたいやん!イケメンやわ!ワシイケメン!」
「せ、せんぱい?!」
「あー」
お前が大事なんやなあと思うと、面白くて。

2014/02/17

一人酒

至近距離にある彼の吐息は少し、お酒の匂いがする。
「一人酒ですか?」
「自分がおってくれへんかったからやでもー」
拗ねたようにそう言うと、ぎゅうと私を抱き寄せる。
「今のきゅんときました」
「やっすい女あ」
そんぐらいいつでも言うたるのに、と彼はケラケラ笑った。

2014/02/17

今吉先輩と裏

初めて先輩の上に跨った。欲しい、のに。しかし未だ濡れそぼるそこを、彼自身に擦付けるだけに留まって。
「何焦らしとるん」
すう、と開く糸目。逃げなきゃと思った時には手遅れだ。
「く、あぁあ!」
腰を掴まれ、一気にずぶりと挿し込まれる。
ちゃあんと、動かんと。壊してまうで?

2014/02/17


PREV | NEXT






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -