吉先輩と
 
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クリスマスに風邪引いた

「なんでや。なんでこんなことになったんや。ワシの鶏肉!なんか色々作ってくれた前菜!呪文みたいな名前のケーキ!食べられへんとか!!」
「お粥食べて寝てください」
「(´;ω;`)ウッ…」
「泣かないでください」
「せっかく自分と酒飲もう思てめっちゃ真剣にワイン選んだのにあんまりやぁ…」

2014/02/17

ビビリ

こんなヤラセ番組怖くないと彼女は言う。へーと気のない返事をしつつ観察すると、肩を震わせたり、表情を一瞬強張らせたり。極めつけに背中を指で突くと「きゃあ?!」と悲鳴を上げた。
「怖がりさんやあ」
「せんぱいきらい」
バツが悪そうにする彼女に、口元が歪に弧を描いた。

2014/02/17

実渕

私よりも甘い匂いがする人。
そう、思っていた。鼻孔を擽る彼の人の香りはいつも違っていて、その癖全てが印象を華やかに引き立てる。
「ねえ、」
ああ、でも。
絡む腕。さらりとした黒髪。間近で感じるそれらは、
「私にしなさいよ」
何より彼の香りは、紛れもなく雄のものだった。

2014/02/17


抱き着かれた時の反応(洛山)
葉山「どうしたの!」
実渕「(良い匂いだし髪の毛サラサラこの子何のシャンプー使ってるの!?)あら、どうしたのかしら」
黛「(はっ!これはラノベでよくある突然女の子が好きになる展開!いやいやあんなのありえる訳ないだがしかし、)…どうしたんだ」

2014/02/17


抱き着かれた時の反応(桐皇学園)
桜井「すみません!今吉先輩に殺されるからダメですすみません!」
若松「今吉さんに殺されるからやめろぉおお!」
諏佐「今吉に変な顔されて四六時中じっと見られる身にもなってみろ」
青峰「乳盛ってねーことだけは評価してやる。この調子で頑張れ」



2014/02/17

酔っぱらい

視界に広がるのは天井と、彼女の悩まし気な表情。「せんぱ、」酒飲ませすぎたなあと思いながら髪を梳いてやる。
「シたい、」
猫のように揺れる腰を眺めていると、焦れた後輩は耳たぶを甘く噛み、舌を突っ込んだ。
「酒飲んだら誰でもええねや?」
「せんぱいだけ、です」
だから、早く。

2014/02/17

痴話喧嘩

「明日飲み会あんねや」
「そうですか、じゃあ酔っ払った可愛い女の子引っ掛けて新しいセフレを見つけてください」
「えーややわあそんなどっかの誰かさんみたいなビッチ相手にしたなーい」
「誰がビッチですか誰が」
「酔っ払って研究室の先輩と一発ヤったアホ女知らん?結構有名や思たけど」
「死ね!」

2014/02/17

死ぬより怖い

背中に強い衝撃。肩が押さえつけられ、身動きが取れない。
「ふはっ、良い眺めだな」
セーターの中に手を突っ込まれ、体が跳ねる。かたく目を瞑り、瞼の裏に思い浮かべるのは、
「今吉せんぱ、」
ぴたり、真さんの動きが止まった。
「おい、」
顔面蒼白とはこのことだ。
「お前今何つった」

2014/02/17

因果応報

首筋に顔を埋め、舐めてはちゅうと吸い、甘く噛む。それが段々と激しくなって。よく目立つ場所に一つ、赤い跡。
「明日サークルで練習ある言うたやろ」
後輩の口元は緩やかな弧を描く。凡そ似つかわしくない笑みを見せ、
「っい!」
がぶり、噛み付かれた。
「しょーいちくんは、私のです」

その後諏佐さんとのライン
「えっと、おはよーさん諏佐」
「おー」
「んだよ突然」
「あいつ昨日めっちゃ酔っててん」
「は?」
「せやからめっちゃ噛まれた」
「は?」
「は?」
「跡が残り過ぎて今日の練習出られません本当にすみませんでした」
「死ね」

2014/02/17

料理の発端

「馬鹿なんですか先輩は」
冷蔵庫を開けると竹輪とビールしか入っていなかった。
「竹輪ハマってんねんて」
呆れて開いた口が塞がらない。
「…バイトない日、晩ご飯作ります」
栄養諸々あまりにも心配でそう言うと、
「そら、おおきに」
彼の深い笑みにハメられたと気付いても時既に遅し。

2014/02/17


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