君の総てが欲しくて


※激裏
ゆか様へ 33333Hit記念



今、暗部の私はとあるお偉いさんの屋敷の屋根裏で、護衛任務に就いている。もちろん、いつもツーマンセルを組んでいる恋人のイタチも同じ任務に就いていて、護衛の依頼人の周りに強固な結界を張り巡らした私達は、若干暇を持て余していた。
その時、イタチが急に私に近付く。


「○○、」
「なに?イタ、ん!」


突然、唇を押し付けられて戸惑う。普段ならそこまでの反応はしないが、今は任務中。そんなことをしていい状況ではない。○○は慌てて両手で彼の胸を押した。


「い、イタチ…?」
「暇つぶしに丁度良いだろう?」
「で、でも、」


そうこうしているうちに、私の両手首は彼の左手で一纏めに捕まれ、押し倒される。屋根裏の床は少々冷たい。


「ちょっと、キスだけじゃないの?」
「俺がそれだけで満足すると思うか?」
「…っ」


再び強く塞がれた唇。そのキスの間にも、彼の手は私の暗部服を脱がせるためにせわしなく動き回っている。あっという間にブラジャーのホックが ぷつ、っと外されて私の胸は彼の目前に晒された。そして彼は満足そうにその胸の頂を甘噛みする。


「ひゃ、あ!」


ちぅ、と音を立てて吸ってみたり、ペロペロと舐めてみたり。その行為に私が溺れているのを良いことに、彼の右手は容赦なく私の下半身を捉え、その芽を摘まんだ。瞬間、びくん、と反応する私の身体。満足そうに笑うイタチ。


「ほんと…に、やめ、」
「こんなに濡らしてまだ言うか?」


わざとらしく私の目の前に自分の右手を持ってきたイタチ。彼の右手には、私の愛液がまとわりついて厭らしくぬらぬらと光っていた。私は目を剃らし、言葉を失くす。仕方ない。彼に触れられてしまったら、もうどうしようもない。


「○○は淫乱だな、」


どことなく嬉しそうに呟いて、彼は私の秘部に指を挿し込む。ぐぐ、っと奥まで入れられたかと思えば、ゆっくりと内壁を擦るように上下するそれに、私の身体は面白いくらいに反応を示した。喉からは、もう甘く濡れたような声しか出てこない。


「…っ、○○、」
「は、あっい、イタチ…?」


突然、イタチが余裕のない笑みを浮かべながら私の両足を思いきり開いた。と思った瞬間、下腹部を鈍痛が襲う。


「つっ、ああ!!」


あまりの痛みに私は顔を歪めた。濡れてはいても、短い愛撫では準備は整わなかったようで。しかしイタチは構わず腰を振り始める。
ずん、奥へ奥へと彼のペニスが挿入される度、私の腰はその痛みから逃げようとして少し浮く。それに気付いたイタチは、両手で私の腰を強く抑えた。そのせいで一層深くなる挿入に、私は悲鳴に近い声をあげる。


「い、やぁ!」
「あぁ…凄く善い、○○のここは俺を離すまいとキツく絞めつけてくるぞ、」
「はあ、うっ」


しかし、何度も繰り返されるピストン運動に流石の○○も慣れ、次第にとてつもない快感が彼女の身体を支配した。秘部からは愛液が流れ、イタチが腰を打ち付ける度にくちゃくちゃと水音が響く。


「ふっ、腰が動いてるぞ、○○…」


そう言われて、初めて自分が更なる快楽を求めて腰をゆらめかせていたことを知る。最初はあんなに拒んでいたと言うのに、一体なんてことだろう。だが そんな羞恥心すら、快楽の波に掻き消されていった。


「○○っ、」


彼の腰を振るスピードがだんだん速くなっていることに気付く。もう絶頂が近いのだろうか。私は反射的に彼へ手を伸ばし、キスをせがむ。彼は少し驚いた顔をしたが、すぐ私に顔を近づけた。


「イく、っ」


イタチが耳元でそう呟いた瞬間、深く重なる唇。ペニスの先がゆるりと最奥を突き、びくびくと震えている。その後も、尿道に残る精液の全てを膣内に注ぐが如く彼の腰は未だゆらゆらと動き、舌と舌を絡ませ合うディープキスも 余韻をじっくり味わうかのように暫く続いた。
唇がゆっくりと離れると、銀糸が名残惜しそうに2人を繋ぐ。すぐに ちゅ、と軽いキスが降った。


「…すまなかったな」
「どうしたの?無理矢理するなんて。」
「最近…忙しくて2人の時間もろくに取れていなかったから、」


○○

(照れ臭そうにそう言う彼に、怒ることすら忘れてしまった)


2012/05/26
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thank you!! :)



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