喧嘩のあとは仲直り


※切甘裏
まお様へ 23100Hit記念



(今日も帰ってこない)


通常3日も経たずに終わる任務に彼が出掛けてから丸1週間。その間何の連絡もなく、こちらから連絡をとろうと試みても出来ず、私はもうどうしたら良いのか分からない。ずっとこうして大人しくしていれば良いの?…それは多分、間違い。イタチが出発する前の日に私が何かした?帰りたくない理由でもあるの?言わなきゃ分からないよ、


「○○」
「…っ、イタチ…?」
「ただいま、」


ばちん!

気付いたら、私は目に沢山涙を溜めてイタチの頬を平手で叩いていた。彼は腑に落ちない顔をしていたけれど、私はその意味が解らない。悪いのはあなたでしょう?


「…どうして」
「それはこっちの台詞よ、あなたならもっと早く帰れたでしょう?遅くなるにしたって、なんで何も連絡を寄越さないの…!」
「…」
「私は寂しかったんだから!」


泣きながらそう言うと、何故か小さく笑い出すイタチ。それが物凄く不快で、私は怒りながら寝室に閉じ籠る。もうあんな奴知らない、心配した私が馬鹿だった。本気で心配して、本気で寂しかったのに、どうして迷惑をかけておきながら笑うことができるんだろう。よく考えたら私はちっとも悪くないじゃないか、ふざけんなよ!


「○○、」
「来ないで!」
「寂しかったんだろう?」
「馬鹿にする人なんか嫌いよ!」
「あれは嘲笑ったんじゃない、嬉しかったんだ…誤解を招いたなら謝る。…すまないな。」
「…なんで遅れたの」
「少し手こずってな、純粋に時間がかかってしまっただけだ。」


お疲れ様、と言おうとしたら塞がれた唇。気付けばイタチの手は既に私の胸を直に触っていて、頂をつままれた私の身体はびくんと跳ねた。すると今度はその手がどんどん下に降りていき、僅かに熱を持った下半身を優しく撫でる。


「いや」
「…濡れてきてるぞ、」
「言わないで…」


くち、

ゆっくりとイタチの指が中に侵入してくるのが分かる、それだけで私の下半身は潤いを増し、そこからは卑猥な水音が響いた。イタチももう我慢ならないのか、衣服を脱いで私に跨がる。


「…良いだろう?」
「うん。」


ぐちゅ

大きく反ったイタチの熱を、私の秘部はなんなく受け入れる。久々の快感に絶頂が近く、それは彼も同じようだった。腰を振る力が最初から強い。


「…イタチ、」
「○○…っ」


奥ばかりガンガン突かれた私はとうとうあまりの快感に頭がクラクラする。深いキスを交わしながら彼が一層強く腰を打ち付けた瞬間、私の身体は再び跳ね、同時に絶頂を迎えた。そうしてぐったりと横たわる私を見てイタチは笑う。


「俺はまだいってないぞ、」
「え?」
「それに1週間ぶりだからな、1回で終わると思わない方がいい。」
「ちょっと待っ、やぁ、あ」


どうやら、今日は物凄く長いらしい。




(もうギブアップ!)
(そんなのが許されると思うか?)
(…!!)


2009.5/14
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thank you!! :)



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