(現パロ)


久々に2人で訪れたラブホテル。
思いの外綺麗なブラックライトの光に、思わず笑顔が咲く。

「たまには出掛けよう」

そう言った彼に二つ返事をして車に揺られること数十分、どこに連れていってくれるのかと思いきや表情を崩さずラブホテルの駐車場に車を停めた彼に軽く抗議をしてみたものの、腰に腕を回されてしまえば何も言い返せなくて、結局吸い込まれるように部屋に入ってしまった。
けれど、何度来てもやっぱり慣れないこのあからさまにうふふな雰囲気。ジャケットを脱いでいる彼から逃げるようにテレビをつけてみれば、大画面で流れ始めたピンクチャンネルの濡れ場に慌ててチャンネルを変えた。

「大胆だな」
「そ、そんなつもりじゃ、んぅ」

言葉の途中で噛み付かれ、挿し込まれた舌に目を閉じる。背に回された腕がぷつんと下着を外せば胸が揺れる。薄いトップスの上から胸の頂を摘まれて声が漏れた。

「ちょ、待って、早…っ!」

制止も虚しく、ずり上げられた服と露になった胸に吸い付くイタチ。膝が折れればベッドに押し倒されて、ショートパンツの中に侵入する手は暖かい。だめ、と言う前に彼の指が私の蜜口に難なく侵入した。少しの痛みもなしにそれを受け入れてしまう私の身体に赤面するも、結局抵抗すらできずに与えられる快感に喘ぐ。
確かに最近お互いに仕事が忙しくてあまり会えていなかったけど、そんなに!?と驚きながらも目の前の艶やかな髪に指を通した。その仕草にこちらを見る彼の目が熱を孕んでいる。色っぽい。
そうこうしているうちに下着はおろか衣服さえも取り払われて、両足はこれでもかとばかりに両側に開かれその中心には舌が這う。羞恥のあまりシーツをぎゅっと握って声を堪えるけど、そんな痩せ我慢を嘲笑うかのごとく身体はびくびくと跳ねた。
蜜口に捩じ込まれた舌がまるで生き物のように中を掻き回す。虚ろな目で口を開いたまま不規則な呼吸を繰り返す私の両足は固く押さえつけられているためびくともしない。

「あ、イタ…チ、」
「ああ、軽くイっておけ」

イタチの右手の親指が陰核を弾いたとき、私は弓なりにしなる。満足そうに私から離れ自らの衣服を脱ぎベッド脇に放り投げる彼を横目に、浅く深呼吸。降り注ぐフレンチキスもそこそこに右手を股間へ滑らせればぴく、と動きを止める彼が愛しい。
顔を離し、撫で上げる度にむくむくと反応する男根に舌を這わす。下から上へつぅ、と舐め、先端を柔く吸いながら口に含んでいく。そのまま男根を喉の奥までくわえこんで根元を右手でしごけば彼の口から声が漏れた。少しの優越感。両頬の内側に力を込めて吸いながら顔を上下に動かす。彼が弱い力で私の両肩を掴んだ。

「ヒメ、もういい」
「…んっ、ん、」
「や、め…っ!」

じゅぷ、じゅぷっとかなり卑猥な音を立てながら男根に吸い付きしごく私を止めようとするイタチはあまりにも無力。一層手の動きを早めて舌を男根に絡ませれば、自分でも気付いていないのか、ゆるゆると動く腰。これでは、もう少しでイってしまうと言っているようなもの。

「っ、イく…」
「ん、」

次の瞬間口内に注がれたねっとりとした白濁を飲み込んで、また男根をくわえる。まだ、硬度は変わらない。
もう1回ちゅ、と吸い上げれば彼の腰はびくんと反応した。

突然肩を強く押されて視界の先は天井、それにイタチの余裕のない顔が重なると同時に感じた蜜口への圧迫感に目を閉じる。
首筋に熱い舌が這ったと同時に、ベッドがぎしりといやに大きな音を鳴らした。


軋む音


20130805
朱々

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