>> middle text

※関西弁です。可笑しい所は…指摘よろしくお願いしますm(__)m
※最新巻のネタバレ?もありますので注意
※シンドバットへの批難が酷いです。





「ねえ、お姉さん。お姉さんの周りに飛んでるルフは不思議だね。」


「…そう見えるん?」


青い髪のガキに微笑むうち。
いやぁ、微笑む事が出来るなんて、ほんまにうち偉いわぁ。
ガキは嫌いなんやけど、あの糞ババアになんど黒ガキの相手を………あー、今でも腹立つもんや。

とにかくなぁ、青ガキさっさとあっち行ってくれへん?
まだ他よりマシやと思ったシンドリアにいるんやけど。この国の王に見つかったら色々やばいんやで。


「それはどういう意味かな?」


「シンドバットおじさん!うーん…僕もよく分からないんだけどね。お姉さんのルフはアリババ君やシンドバットおじさん達とは違うんだ」


「………それは、」



ああああ、面倒な事になったんやけど!謝肉宴(マハラガーン)やとタダで料理食えるんから来ただけなんやけど!!
わざわざ、自分から面倒事に突っ込みたくないんや。


「…で、そのお姉さんはどちらに向かおうと?」


「ははは…ちょいと料理を取ろうと思うてな」


「ジャーファル」


「はい。どうぞ」


まじで逃がすつもりはないっちゅー事か?
うち、一応一般人やで?戦闘能力ゼロやで?
やめてくれへん?
こーなったんも、あの青ガキのせいやな。


「はあ…気分悪うなったんで、帰りますわ」


「ふむ。なら私の王宮に案内しよう。今日はそこへ泊まるといい」


「別に結構やで。明日は国に久しぶりに帰るもんでな」


「明日に帰る…何か急ぎの用があるのかな?」


まじで、うぜぇ。
なんやねん、この腹の探りあい。
ギリッと強くなった腕の力に顔を歪めそうなんやけど。笑顔保つのめっちゃ辛いんやけど。
周りは助けに…こないわな。そりゃあ王やし。けれど、レディーの腕を掴むのはやめてほしいんやけど。
はあ…面倒やし、今日帰ろうやないか。


「…そろそろやめてくれへん?うざいんやけど」


「王に向かって…!」


「大丈夫だ、ジャーファル。君は…」


「煌帝国に帰るんや。その前にユナンんとこ行くからはよ準備しなければあかん。これでええか?」


煌帝国という言葉があまりにも以外やったんだろうな。その王サマさんは目を丸く…ああ、周りもやな。
今のうちに腕を外してっと……うげ、赤くなってるやないか…


「…悪い事は言わない。煌帝国はやめたほうがいい」


「そんで俺の国に住めって?嫌やで。うちは信頼出来る場所にしか帰らないんでな」


「なぜかな?煌帝国よりは…」


「うちが信頼しとるのは紅炎とユナンだけや」


おお、さすがに煌帝国の次期皇帝サマを呼び捨てに何か感じたんやな。一気に警戒体制をとるなんて、おもろいんやけど。特にえっと…ジャーファルやっけ?番犬みたいに睨んでくるんやけど。


「君の目的はなんだ」


「謝肉宴の無料飯」


「いや、そうじゃなくて…」


「たまたまよっただけやで?ユナンが選んだ王の器をちょい見たくてな。すぐ行こうと思うたんやけど無料で飯を食える誘惑がなぁ」


まだ警戒した様子だけど、一応納得したんやな。王サマさんがほっとした笑顔を浮かべるんからな。そんで、こっちに向かってくる。
けれど、うちを騙すにはまだまだ早いで?


「さっきも言ったはずやで。うちが信頼しとるのは紅炎とユナン。王サマさんの考えは…反吐が出るほど嫌いや」


そこの青ガキ…アラジンやっけ?を「シンドリアのマギ」として勧誘しようとしているなんて胡散臭い話や。
うちはな、糞ババアに恐れを抱いていて、糞ババアを利用して自分が皇帝になる方法をしないで、白雄白蓮の敵を取るつもりの紅炎の考えが好きなんや。
うちのお気に入りやった白雄白蓮を殺した糞ババアはまじ許さん。
玉艶は好きやけど。


「ちゅー事でさよならや」


「なっ…彼女を捕まえろ!」


今さま指示したって遅いで。
移動魔法使えばもうこちらのもんや。
ああ、そうやった。


「そこの青ガキ」


「え?僕の事…?」


「それ以外誰がいるんやねん。やなくて、うちの名前はナマエや。何かあったは君"だけ"には協力したるで。」


「あ…ありがとう!ナマエお姉さん!」






青ガキ…やなくてアラジンに手を振ってっと。
いやあ、最後まで捕まえようとするなんて驚きやなぁ。王サマこわーいこわーい。


「君は相変わらずだね」


「そーゆーユナンもやろ?」


「ふふ。ナマエは僕たちと同じで違うじゃないか」


「ユナン達マギはルフを導く者、うちはルフを正す者やからな。まあ、知っとるうちらは行動を制限されて辛いもんや。」


「そうだね。願わくは……」










まさかの名前変換最後らへんだけ。
しかも、短編なのに濃い設定。しかもしかもタイトルそのまま。思い付かなかった!
いや、ただ紅炎の目的うひゃー!!!と玉艶(アルバじゃない方)を救いたい為だけに書いたはずなのに、こうなってしまった。
シンドバット好きな方は申し訳ありませんm(__)m
白瑛、女性キャラで一番好きだから生きててほしい…戻ってほしい…!!


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