駄ン文ロンパ93
2015/05/29 06:00

【みいらとりがみいら】


狛枝「新しい朝が来た……希望の朝が……! おはよう皆、今日も希望に満ち溢れているね!」

西園寺「朝からキモいよ狛枝おにぃ」

狛枝「あはっ、ごめんね。僕みたいなゴミ屑が挨拶なんてしたk」

小泉「はいはいはい、もうそのノリは良いから! それよりまだ左右田の奴来てないんだけど、遅刻? 休みなの?」

狛枝「うーん……メールは来てないし、多分寝坊……かな? 昨日『良い部品ゲットしたぜ!』とか言って部屋に籠もってたから、多分夜更かししてたんじゃないかな」

小泉「あんの馬鹿……! ちゃんと授業出なさいって何回も言ってんのに!」

西園寺「幾ら才能重視の希望ヶ峰学園でも、左右田おにぃのサボリ癖は許容出来ないかもねー。くすくすっ、左右田おにぃが後輩になる可能性大?」

狛枝「それは困るなぁ。僕は左右田君を含めた皆の希望を一刻も早く見届けるという使命があるのに、留年なんて冗談じゃないよ」

小泉「でも電話にも出ないのよね」

狛枝「なら起こしに行ってくるよ」

小泉「えっ、でもあと十分くらいで授業が」

狛枝「大丈夫大丈夫、急げば寮から教室まで往復五分も掛からないさ。じゃあ行ってくるね」たたたっ

小泉「あー……行っちゃった。大丈夫かな……」




――――




狛枝「はぁ、着いた着いた」

狛枝「左右田君、左右田君」こんこん

狛枝「……出ないな」

狛枝「左右田君っ、左右田君っ」どんどん

狛枝「……」

狛枝「……」ごそごそ

狛枝「……」がちゃがちゃかちゃり

狛枝「持ってて良かった合鍵」

狛枝「あっ、勝手に造ったとかじゃなくて左右田君に貰ったんだよ、僕は無実だからね」

狛枝「って、誰に言い訳してるんだろうか僕は……はぁ、お邪魔します」そろりそろり

左右田「……」すやぁ

狛枝「やっぱり寝てる……床に」

狛枝「左右田君左右田君、起きて。遅刻しちゃうよ」ゆさゆさ

左右田「……っ……っせぇなぁ……」

狛枝「相変わらず寝起きが悪いなぁ、凶悪犯みたいな顔になってるよ。あ、顔は元々だったね。表情が凶悪犯に訂正するよ」

左右田「……」ぶんっ

狛枝「うわっ、無言でスパナを振らないでよ。当たるところだったじゃないか」

左右田「……寝るぅ……」

狛枝「寝ちゃ駄目だって、授業出なきゃ、ほら」ぐいぐい

左右田「……んぅぅ……」ぐいっ

狛枝「ほら、早く起き――うわっ」どてっ

左右田「ん……」ぎゅっ

狛枝「……」

狛枝(あ、ありのままに今起こったこと以下略。何故か僕は左右田君に引っ張られ、倒れたところを抱き締められてしまった。何を言っているのか以下略)

狛枝(……どうしようか……)

狛枝「左右田君、左右田君。起きた時に絶対後悔することになるから早く離すんだ」

左右田「んー……」すりすり

狛枝(あかん)

狛枝(どうしよう……何か可愛い……肉食獣が甘えてきてる感じのギャップ萌えが……)

狛枝「左右田君、駄目だって……早く起きないと遅刻す」

左右田「ん……」ぎゅっ

狛枝「るー……」

左右田「……」すやすや

狛枝「……」

狛枝「……逆に考えるんだ、僕も留年しちゃっても良いさと」きりっ

狛枝「お休み、左右田君」なでなで

左右田「んー……おやす、みぃ……」すやすや




――――




教師「左右田と狛枝は遅刻か……はぁ……またか、あの二人は……」

小泉(やっぱり駄目だったか……狛枝は甘いからなぁ……)



戻る | 進む




戻る


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -