駄ン文ロンパ21
2014/07/11 06:00

【木の棒】


モノミ「皆さん、裏切り者なんて居ないんでちゅっ! 仲良くしましょう、らーぶらーぶ」

九頭龍「けっ、何がらーぶらーぶだ。仲良しごっこなんざ、誰がやるか」

西園寺「こんな奴と仲良くなんてなれっこないよ!」

九頭龍「こっちから願い下げだ!」

モノミ「仲良くなるのは良いことでちゅよっ! どんな困難にも、皆で立ち向かえば勝てるんでちゅ!」

九頭龍「へっ、馬鹿が。雑魚が幾ら束になっても、強い奴には勝てねえんだよ」

モノミ「……此処に一本の木の棒がありまちゅ」すっ

九頭龍・西園寺「?」

モノミ「一本だと簡単に折れまちゅ」べきっ

モノミ「二本でも、やっぱり折れまちゅ」べきっ

モノミ「でも、三本だと……」ぐぐっ

モノミ「簡単には折れまちぇん」

モノミ「これにもう一本、さらにもう一回付け足していけば……」ごそごそ

モノミ「ほら、こんなにも太い木の束になりまちゅ」

モノミ「こうなってしまえば……」ぐぐっ

モノミ「どんなに折ろうとしても折れまちぇん」

モノミ「……この十六本の木の棒は、皆さんでちゅ」

モノミ「あちしは皆さんに、折れない木の棒になって欲しいんでちゅ」

九頭龍「……へっ、ぬいぐるみの癖に回りくどいこと言いやがって……」

西園寺「ふんっ……不細工兎にしちゃ、結構面白いこと言うじゃない……」

モノミ「二人共、判ってくれたんでちゅね……!」

狛枝「折れない木の棒……木棒……つまり希望だね! なんちゃって」

九頭龍・西園寺・モノミ「感動が台無しだ」



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