最初に目に入ったのはキラキラ太陽の光に当てられて輝く綺麗な紺色の髪だったと思う
一瞬見えた目の色は綺麗な緋色なのにどこか暗みを帯びていた気がする。



「あ!そのモサモサ頭は!!」

教室にまさかの怖い人たちツートップがいることにショックを受けていると僕の後ろで麗らかな声が聞こえた

と、言うかこの声は…

「地味めの!!」
「(やっぱり!良い人だー!! 制服姿やっべええ!!)」

と興奮している僕に「プレゼント・マイク言ってた通り受かったんだね!!」と腕を粉砕!粉砕!と言いながら上げる女の子

入口で彼女と色々話していると(って言ってもあっちがだが)

突然低い声が聞こえる

「早速だが、体育着これ着てグラウンドに出ろ」



「「「個性把握…テストォ!?」」」

「入学式は!?ガイダンスは!?」

「ヒーローになるならそんな悠長な行事出てる時間ないよ」

と言いながら相澤先生は続ける

「雄英は“自由”な校風が売り文句
そしてそれは“先生側”も然り」

突然のこと過ぎて僕も含めクラスの大半がポカンとする中 話は進んで行く
どうやら“個性”禁止の中学の時にやった体力テスト、要するに

ソフトボール投げ
立ち幅跳び
50m走
持久走
握力
反復横跳び
上体起こし
長座体前屈
の8種目を“個性”を使用して行うってこと…

まずい。まずいぞ…

「爆豪 中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
「じゃあ“個性”使ってやってみろ 円から出なきゃ何してもいい 早よ 思いっきりな」

やっぱり“個性”使ってってことは...!

「んじゃまぁ」

記録が

「死ねぇ!!!」

FABOOM

「(……...死ね?)」


「まず自分の「最大限」を知る
それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

かっちゃんの出した【705.2m】という大記録に周りのクラスメイト達は騒ぎ出す

ちょっと待てよマズイぞ 8種目...
いきなりこんな……

「……面白そう...か
ヒーローになる為の3年間 そんな腹づもりで過ごす気で居るのかい?
よし トータル成績最下位者は見込み無しと判断し

除籍処分としよう」

えっ?

「「「はあああ?!」」」

なんだそりゃ!? マズイ...8種目...!

100か0か
僕はまだ“調整”なんて...

「生徒の如何は先生おれたちの“自由”
ようこそこれが、

雄英高校ヒーロー科だ」


次々に文句が放たれる中その声はよく聞こえた


「理不尽すぎるだなんて 面白いこと言いますのね」


あの子は…確か…?


【side Izuku Midoriya END】

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