拝啓、親父殿。
妹が消えました。それはもう月に向かうかぐや姫と月の使者一行を囲む帝の部下どものごとく、俺は抵抗もできませんでした。
いや、正確にいうと家出されました。過保護すぎて嫌気がさしただとか言われたけれどそんなわけありません。むしろ不十分に思います。妹もそういうお年頃なのかなと、その成長は喜ばしい限りですが、俺はとてもとてもさみしいです。
妹の書き置きによると、彼女は普通の現実世界だと、家出しても俺がすぐに見つけ出し連れ戻してしまうと思って、空想世界、いわゆる二次元、パラレルワールドにとんでいったらしいのです。そんな馬鹿な。
彼女の居場所の手掛かりは、彼女の部屋にある書物とゲーム、それだけです。取り敢えず片っ端から捜していくことにします。しばらく家をあけること許してください。
敬具、棚夏櫂兎
追伸
本の世界へは、気力で行ける事が分かりました。愛の力って偉大ですね。戻りがやや不安ですが、まあ何とかなるでしょう。行きはよいよい帰りはこわい。疲れるのは御免ですが妹のためならばっちこいです。「……よし、行くか」
櫂兎は本棚に手を伸ばし、一冊の本を掴んだ
土下座飛び出しにご注意ください。
▼補足
・飛び先の時代、場所は設定できない模様
・飛んだ先で年はとらない
・強く思うことで行くことができる
・妹ちゃんの書き置きがあったのは四月一日
注意事項
・土下座とはパラレル設定です。似て非なるものです。
・多少混合夢…かも、しれない? です。
・もう、途中から人の枠はみだしてます。
・にわか知識で書いている作品が多数あります。
以上を踏まえ、各話閲覧は自己判断でお願いします
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bkm