「劉輝様、失礼します」
室の扉をあければ、ふかふかベッドの上に座っていた劉輝が立ち上がる
「華蓮……か……?」
「ええ、お久しぶりですね、劉輝様」
「っ、華蓮!!」
途端に泣いて走り寄り、飛びつかれる
あやすように頭を撫でる。おお、相変わらずのもふもふ感
「ふふ、淋しがらせてしまったみたいですね……」
「そっ…そんなことないのだ、ただちょっと…華蓮がせいえんあにうえのように居なくなってしまったんではないかと…思ったのだ」
ぎゅう、と服を握りしめる劉輝の手に力がこもる。それを安心させようと俺は劉輝を抱きしめかえした
「大丈夫です、ちゃんと戻ってきますよ、『行ってきます』って言ったじゃないですか」
ふふ、と笑えば嬉しそうな顔をする劉輝。ああ、どうしてちっちゃい子はこんなに可愛いんだろう。……決して俺がろりこんしょたこんなわけじゃない!
「じゃあ、華蓮、おかえりなさいなのだ!」
「ただいま………と、いいたいところですが、実はまだ帰ってこれません。ちょっとお休みというかほっぽりだしてきたのです」
「そ、そうなのか…」
しゅんとなる劉輝が可愛くてまた頭をもふもふする
「だから、次帰ってきた時におかえりと言ってください」
「わかったのだ!」
劉輝は大きく頷いた。
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