涙を流した悪魔 | ナノ

赤い目をした悪魔




テニス部部長、性格は明るくてお調子者でみんなの人気者。勉強はイマイチだけど顔はかなりのイケメン。絶えず女の子にモテていた切原先輩。

正直私も切原先輩に少し憧れていた。なのに…


「暴れんなよ」

「やだぁ…っ、やめ、っ」

「暴れんなっつってんだろ!」


切原先輩が私の頬を叩いた。両腕は既に先輩のネクタイで縛られていて切原先輩の体が私の脚を割って押し倒されている。

シャツのボタンに手をかけ、痛いほど強く揉まれた胸には切原先輩の指の跡がうっすらと付いた。


「いた…ぁっ」

「ふーん、お前痩せてる割りには結構巨乳だな」

「ひぅうっ」


胸の中心を指でぐりぐり潰され、あっという間に立ち上がってしまった。切原先輩はそれをベロベロと舐める。わざと音がするように、凄く厭らしく。

当然こんな事された事のない私には刺激が強すぎて、何が何だか分からない。ただ切原先輩が妖しく笑いながら私の乳首を吸うように舐めていた。


「んんっ、ぁっ…、あん…っ」

「無理矢理乳首舐められて感じてんのかよ?本当は俺にこうされたかったんだろ?」

「ひゃんっ!!」


それを言うと同時に切原先輩は私の胸を中心にぐっと寄せて一気に二つの乳首を口に含んで舐めた。左右から電気のようなものが走ってもう頭がおかしくなりそうだった。


「せ、んぱ…、もぅ、だめですぅ…っ」

「お前が駄目かどうかなんて聞いてねぇんだよ。おら、足開け」


無理矢理M字に脚を開かされ下着も剥ぎ取られた。空気に触れてスーっと冷たいのはきっと私が濡れているせい。

だって先輩が指で上下に擦っているだけなのにこんなに厭らしい音が響いているんだから。

クチュ、クチュクチュ

耳を塞ぎたくなったけど両腕を縛られているからそんな事は出来なくて羞恥に目を閉じていたら急に中に圧迫感。切原先輩の指が入ってきたんだ…。


「濡れすぎ。レイプ願望でもあったか?…それとも、俺に犯されてるからか?」

「ああ、んっ…、ち、がいま、す…っ

「じゃあこれは何なんだよ」

「あ…、」


切原先輩が私の中から引き抜いた指を見せてきた。…恥ずかしい、私は無理矢理犯されながらもこんなに濡らしていたんだ。自分の体がつくづく嫌になって涙が出た。すると切原先輩は舌打ちをしてカチャカチャとベルトを外し始めた。

私は最後の抵抗をしようと足をジタバタさせてみたけれど、それに怒った切原先輩がまた私の頬を殴った。

パアン、と乾いた音がまた響いて私は抵抗をやめた。


「泣かれるとウゼェんだよ。大人しくしろ」

「あ、ああぁ…っ!」


切原先輩のペニスが私の中いっぱいに入ってきた。引き裂かれそうになるんじゃないかってくらい、先輩のは大きくて痛さでまた涙が溢れた。


「は、あぁっ、あ…!」

「お前、狭すぎ…っ、もうちょっと力抜け」

「やぁっ…、痛、い…っ」

「処女の締まりって、やっぱハンパねぇな…!」


先輩が大きく息を吐きながら私に腰を打ち付けてきた。出し入れする度にぎちぎち、と中で擦れる音がしているような気がする。


「あ、はぁっ、んっ、や、やぁぁっ」

「嫌々言ってるくせに感じてんじゃん」

「ふぅ、ん、あぁ、んっ…!」

「やっべ…、もう出すから、な…!」


ピストンがより一層激しくなって、私の体がビクビクと奮え始めた。たぶんこれがイクって事なのだろう。私はこの感覚が怖くなって目をうっすらと開けた。


「は…、ぁ、イク…!」

「や、ぁぁあんっ…!」


イク寸前の切原先輩の目は…まるで血みたいに赤かった。





中に出されたと気付いた時には遅かった。避妊具をつけていない、私はピルを飲んでいない。一気にその事実が怖くなって私はまた泣いてしまった。


「ひどい、です…切原先輩…」

「ハハ、そりゃどーも。で、何、お前この事誰かに言うつもり?」

「当たり前じゃないですか…!切原先輩の本性、みんなに言いますから」

「ふーん…お前さ、バカなの?」


切原先輩が私の腕のネクタイを外し、足で私の体を軽く蹴ってきた。


「あのさ、俺はテニス部の部長なわけ。俺の不祥事は全員の不祥事。全国常連の立海が大会に出場出来なくなるわけだ。」

「そんなの…私には関係ありません…」

「それだけじゃねぇ。俺に抱かれたなんて言ったら俺のファンがお前にすっげー嫌がらせしてくると思うぜ?現に昔同じようなヤツが居ていじめに耐え兼ねて転校してったからな」


私の中で、絶望の二文字がただただ頭で巡っている。たぶんきっとここで私が誰かにこの事を言っても耳を傾けて味方してくれる人なんて居ない。


「大体テニス部部長の俺の言う事と、パンピーの地味な新入生の言う事と、どっちを信じると思う?」



この人は正真正銘、冷酷な悪魔だ。



「これからよろしくな。苗字さん」





20110910



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