垣間見た悪魔の優しさ 腕を縛られて、目隠しをされた。それでも切原先輩が厭らしい目つきで私を見ているのが分かる。目が見えなくても熱い視線を感じる。 「先輩…、怖いです」 「あ?お前が怖いかどうかなんて聞いてねぇし」 スカートを捲られて爪先でクリトリスをぐりぐりと押される。切原先輩は靴を脱いでいて下着越しからの刺激だったけれど、目隠しをされているためにひどく感度が良くなってしまっていた。 「あぁッ…っ!」 「お前どんだけ淫乱なんだよ、もう濡れてるし」 「ぐりぐり、しないで…っ」 「口の利き方、気ぃつけろよ」 下着を脱がされて先輩の太くて硬いペニスが中に入ってきた。慣らされていなくてもソコは既にヌルヌルだったため、先輩のをいとも簡単に飲み込んだ。 「…っ、んな締めてんじゃねぇよ…!」 「あっあっ、わ、かんな…、ああっ!」 「気持ち良さそうに喘ぎやがって…」 「ん、んっ、ひあぁっ」 「お前はココが好きだったよなぁ…?」 私の弱いところばかりを重点的に突いてくる切原先輩。目隠しのせいで中の感度もかなり良くなってしまってるから、切原先輩の緩いピストンにも大袈裟に体が反応してしまう。 「せ、んぱいっ、もう、駄目です…っ」 「イくか?」 「はい…、あ、あっ、いっちゃう…っ」 「…っ」 私が達した少し後に、切原先輩も私の中に精液を吐き出した。 目隠しを外された時に眩しくて涙が出てしまって、切原先輩に怒られるかと思ったら先輩はそれを咎める事なく、目隠しをしていたタオルで涙を拭いてくれた。 「先輩…?」 違和感を感じずにはいられなかった。あの切原先輩が私が泣いた事に怒らずに、しかもその涙を拭ってくれるなんて。さらに腕も解放され、赤く跡が残った手首を濡れたタオルで冷やしてくれた。 何か裏があるんじゃないかと思ったけれど、腕を縛ろうとしていた時みたいに目が赤くなっていなかったから、先輩なりに私に気遣ってくれているんだろうなんて有り得ない事を考えてしまった。 「あ、あの…」 「…もっと怖がるかと思ったんだけどな」 「え?」 「…何でもねぇよ。ただお前がこの前の事がトラウマになってんじゃないかと思ってよ」 「あ…、確かに怖かった、ですけど…。でも今日は大丈夫でした。たぶん、切原先輩だったから」 「どういう意味だよ」 「見知った相手だったから、たぶん、そこまで怖くなかったんだと、思います…。」 切原先輩は驚いて目を丸くしていたけれど、すぐにいつもの余裕を含んだ笑みを浮かべて私の顎をぐいっと掴んで持ち上げた。 「奴隷が使い物にならなくなっちまうんじゃないかって思ったけど…どうやら平気そうだな」 たぶん、セックスに対して恐怖心を抱いたであろう私に気を遣ったんだろう。…それはまた私を玩具にするため。セックスの道具にするため。 「またいっぱい犯してやるから、覚悟しとけよ」 見知らぬ男達に強姦されるよりも切原先輩に犯された方がマシだと思ってしまう私は、相当重症だ。 (もう人間の感情なんていらない) 20120116 <<|back|>> |