2018/06/27 20:32

 今日はやけに暑くて、タオルケットも隅に追いやり、だるそうに腕を投げ出している。汗をいっぱいかいていて、寝苦しそうに度々唸っていた。
 ピッ。クーラーの電源を付けて涼しい風が吹き始める。
 クーラーなんて好きに使ってくれていいのに。居候だからと、遠慮しちゃって。
「んん……」
 寝返りを打った臣都(オミト)。額に汗でへばりついた前髪を払ってやる。少し暑さが和らいだのか、眉間に寄った皺も無くなった。
「……臣都」
 小さく囁いて、こめかみにキスを落とす。可愛い甥っ子は目を閉じたまま目覚めそうにない。
「ごめんね」
 いつもみたいに小さく謝って、ズボンのチャックを下ろす。仕事が終わって帰ってから、まだ風呂に入っていないから蒸れている。そんなものを、おもむろに取り出す。
 緩く勃ち上がったそれを、投げ出された臣都の手のひらにあてがう。背徳感が後押しをして興奮させる。手に置いただけで硬くなって先走りを零すまでに。
「……ごめん、ごめんね、臣都、ごめん」
 小さく謝りながら臣都の手に擦り付ける。握りも、払いもしない眠ったままの臣都に先走りを染み込ませる。
 こんな叔父さんでごめんね。ここ以外に行くところがないのに。変態の趣味に付き合わせて。夜な夜な握らせて。性的な目で見て。せめて寝ている間だけにするから。
「うっ……」
 少し曲げた人差し指に、穴を擦り付けて果てた。ビュルビュルと止めどない精液が臣都の手を汚す。
 はーはーと落ち着かない息をおさえながら、臣都の手をティッシュで拭った。
 可哀想な臣都。俺以外に身寄りがいないなんて。こんな変態に養われるしかないなんて。
 こんな男に好かれてしまうなんて。
「ごめん、ごめんね、臣都」
 熱を放った臣都の手のひらにちゅっとキスをして、それから風呂へ向かう。
 罪悪感がこみ上げる。それでも、彼が出て行くと言うまで、手放す気は無い。
 ダメな大人だと自己批判しながら、許されない行為を繰り返す。聞こえないように謝りながら。
「ごめんね、臣都」


『@oioji_
叔父さん最近尿道好きみたい。開発してあげたい』

人知れず青い鳥が飛んだ。


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