かお
2018/06/29 00:03

「ただい……臣都? どうしたんだ」
 仕事を終えて家に帰ると、リビングのソファーにパンツ一枚で寝そべる臣都が目に入る。
 目と額を隠すように白いタオルが乗っていて、寝ているのか起きているのかはわからなかった。頬や身体は赤く見えた。
「臣都?」
 ソファーの脇に座り、臣都に声をかける。意識はあるようで、タオルは乗せたまま上に向けていた顔をこちらに向けた。
「ん……のぼせちゃって」
「そっか」
 どうやら風呂に入ってのぼせてしまったようだ。そういえばどことなく、シャンプーとボディソープの甘い匂いがした。
 大事には至らないようでホッとすると、今度は違うところが目についてドギマギしてしまう。
 日に焼けない白い肌に、プツンと尖った胸の突起。淡く赤いそれが、ひどくいやらしく見える。
 美味しそうーー小さなその粒を口に入れたい。下で潰して転がして、きっと甘くて酸っぱい。
 そんな妄想からハッと目が覚めたのは、臣都が俺の手を掴んだからだ。
 そうして臣都の頬に手が導かれ、手のひらでそっと包むように触れた。
「冷たくて、気持ちいい」
 はらりと落ちたタオル。熱で濡れた瞳が俺を見つめた。
「ーーっ、水、取ってくるから」
「ん……」
 思わず手を振りほどいた。
 臣都の熱に当てられて、俺までのぼせてしまいそう。


@oioji_
俺に触っただけで勃つとか、叔父さん日常生活に支障をきたすレベルで俺のこと好きすぎ


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