第2話
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「んぅ…‥っ」


月灯りが差し込むベッドの上。
一糸纏わぬリュウガと●●●は深いキスを交わしていた。

彼の膝に跨がる●●●は、首の後ろに腕を回し、何度もキスを交わし合う。

抱き合う下では、ゆっくり彼に突かれていた。


「‥‥‥っ、」

「この1週間、おれがいなくて淋しかったか?」


キスの最中。
ほんの少し口が離れる。
●●●は、じとりと笑うリュウガを睨んで見せた。


「だって‥毎晩毎晩遅くまで」


そんな彼と恋仲になって、もうすぐ2年の年が経つ。
だから今更、浮気だのなんだのと、騒ぎ立てるつもりは無い。

無いけれど‥‥



「そう怒るな。…陸の酒とも、しばらくこれでおさらばだ…」

「‥‥そうだけど‥‥」

「呑みおさめってヤツだろ。別に‥ヤキモチ妬くような事でもねえ」


ヤキモチじゃない!
抗議をあげる唇は、キスによって塞がれていた。


「………!」


リュウガは頭に腕を回し、噛みつくようなキスをする。
逆の手でくびれた腰を引き寄せると、呑み込む自身を突き立てた。


「‥‥ぁあぁっ!」


キスをしながら、そのまま彼は動きだす。

突き上げは激しく、夢中で首にしがみつく。

だけどリュウガは動きを止めない。

ベッドベッドに背中を押し付け、激しくリュウガは攻め立てた。


「や…あ‥っ!」


にちゃにちゃと、交わる音が耳を犯す。

奥に当たって、きもちいとこを刺激する。


「綺麗だな‥‥」


腰を上下に揺らしながら、リュウガは満足そうな笑みを浮かべた。

突きだす乳房が誘うように揺れている。


「‥‥っ、やんっ!」


リュウガは両手で背中を抱き寄せ、揺れる乳房にかじりついた。

ちゅうちゅうと、吸ったり、舐めたり、甘噛したり…

そうしながら、更に腰を揺らしてくる。

ピンクだった尖りは、だんだん赤みを帯びはじめ
赤く膨れたそれを、彼は舌で転がすように舐めている。


「あ‥‥っ、ね、そこばっかり‥っ」


執拗に乳首に吸いつかれ、●●●は抗議の声をあげていた。
しかし、直後、後悔する。


「お前も言うようになったな。ここばっかりじゃ、物足りねえか?」

「や…あ‥っ…!」


リュウガは腰を両手で引き寄せ、密着した状態で、下から激しく突きあげた。


「あ、あ、‥‥!」


弾くような腰使いに、ひっきりなしに吐息が漏れる。
喘ぐ●●●はリュウガの頭を掻き抱き
胸にぎゅっと押し付けた。


「‥っ、待って!」

「あ?なんだもう限界か?」


ハァハァと息を荒げる●●●は、何度も首を縦に振る。
リュウガは「しゃーねーなァ」とか言いながら、寄り添う頭に腕を添え、ゆっくりシーツに寝かせた。


「ほんじゃ‥首に掴まってろ」


上に跨がりニヤリと笑む。

言われたとおり、両手で首にしがみつく、と――
グッと足が持ちあがり、勃ちあがる自身が挿入された。


「ン、ん―‥ッッ!」


すでにソコは慣れていたため、根元まで全部、受け入れてしまう。
のるしかかる体重の重さに、股関節が軋むほどに開かれる。


「う‥‥」


痛みに顔を歪めたら、リュウガは上に乗り上げ、重たくズンと突き上げた。


「‥っあ、ぁあああ‥‥」


膝の裏を抱えられ、白い足が宙を浮く。


「可愛がってやるから‥‥覚悟しろ」


そのまま、抉るような動きで揺さぶられ、しがみついて声をあげる。

濡れた音が部屋に響き、●●●は「あぁ」と悲鳴をあげた。


「船長ッッ!ぁんっ‥ぁあッッ!!」


擦れる痛みに入り交じる快感。

足が宙に浮いているから、身体を支える術はない。
深い場所を抉られ、感じる場所を擦られる。

やがて苦痛は薄れ、快感だけが支配した。


「はぁ‥っ、は‥っぁ‥っ!」


喉の奥から甘い悲鳴が迸る。

休むことなく突き上げられ、しがみつく●●●は、ビクンと身体をしならせた。


「●●●…」
「んぅ‥‥!」


指を絡ませ、ディープなキスを交し合う。

力を込めて奥を突かれ、耐え切れず●●●は絶頂を迎えた。


「あああぁぁぁっ…」


ビクンビクンと身体がしなり、繋がる蜜部は自分でも分かるほどに、濡れている。

だけど彼は攻めることを、やめてくれない。

挿れたままの、腰を揺らし始めた。


「‥‥っ、待…っ」


慌てて飛び起きようとした。
だけど、快感の余韻で気怠さの残る身体にうまく力が入らない。

リュウガは膝を両手で押しあげ、濡れそぼるソコを暴きたてた。


「‥‥っ、何して‥っ!」


M字に開いた足の間で、彼は腰を揺らしている。


「こんなに濡らして‥だらしねえな‥」


彼の指が核をつまんだ。


「‥‥ひっ、」


感じる身体が、激震する。
しかし彼はクチュクチュ指を動かしている。


「‥っ‥せんちょぉぉ‥」


敏感な核をこすられ、同時に奥を突き上げられて
悲鳴じみた声をあげる。

だけど感じすぎて、うまく言葉が紡げない。
繋がる秘処は、悦びの蜜が溢れてしまう。


「いや‥っ!」


●●●は顔を横に逸らし、真っ赤な顔を両手で覆った。


「何が嫌だ?」


リュウガが上から声をかける。


「だ‥‥だってこんなの、恥ずかしい‥‥っ」


やっとのことで言葉を紡ぐ。
リュウガは動きを一旦止めて、顔を覆う腕を剥がした。


「お前はいつになったら慣れるんだ?‥数え切れねえほど抱いてるだろ」

「それは、そうだけど‥‥っ」


好きな人に乱れる姿を見られているから恥ずかしいのだ。
そもそも、こういう行為が恥ずかしくなくなる日は、くるのだろうか――

涙目で訴えるとリュウガは小さく笑った。


「お前って奴ァは‥どんだけおれをおかしくさせれば気がすむんだ?」

「‥‥‥‥え?」


呟く声が聞こえない。


「そんなお前だから‥‥離せなくなっちまったんだが、な」

「‥‥っ、」


笑みを浮かべたままの唇で、口づけられ
かあああっと顔が熱くなる。
啄むそれは、少しづつ深さを増してきて。

深いキスをしながらも、繋がる身体は休むことなく、激しく前後に揺さぶられる。


「んぅ、んん‥っ」


密着した状態で突き上げられ、甘い悲鳴を張り上げた。


「ぁん‥っ、あんっ、やぁ…ッ」


身体の奥を抉られるのと同時にリュウガの指が核に触れる。

ビクンと身体が仰け反った。


「そこ、や‥‥っ、」

「ここか?」

「ぁ‥っ、あっ、ああっ」


しがみつく手に力を込めると、腰の動きが速さを増した。
リュウガは腰をガンガン振る。
突かれるたびに蜜が溢れ、恥ずかしいくらいのやらしい音が、静かな部屋に響き渡る。

腰使いは、次第に激しさを増してきて
振られるたびに大きなベッドが、ギシギシガタガタ激しく軋む。

揺れる●●●はシーツを掴んで、強ばる身体に力を込めた。


「ああ、いく‥っ、イッちゃ‥っ!!」

「イッていいぜ?」


隅々まで知り尽くしているリュウガは、揺れる胸を鷲掴み、力を込めて奥を突く。

上と下を同時に攻められ、押し寄せる快感が、絶頂の波を連れてくる。

ひときわ強く突き上げられ、ビクンと身体が大きくしなった。


「‥っいやああぁぁぁッッ!」


激しすぎる快感に膝を立てて後ろに仰け反る。
えもいわれぬ快感がカラダ中を駆け抜けた。


「すげえ締め付けだ」


リュウガはくびれを両手で掴み、激しいピストンを送り込む。
●●●は肘で身体を支え甘い声を張り上げる。

胸は揺れ、結合部は泡立ち、頭が真っ白になっていく。


「‥‥イきそうだ」


その時、彼が呟いた。


「え…、あ、待って!!」


咄嗟に身体を押し返すも、巨体が動くはずもない。
ズブッと奥まで突き込まれ、何度が激しく貫かれると
熱いものが数度に渡ってビクンビクンとほとばしった。


「く‥‥」


気持ちよさそうにリュウガは腰を押し付ける。
全部ナカに吐き出すと、どてんと隣に転がった。


「………」


ハァハァと、二人で荒い息をつく。

寄り添う胸に耳を寄せれば、ドクドクと聞こえる、早い鼓動。
吐き出された熱いモノが、太もも伝って流れるのが分かる。


「なあ‥‥」


リュウガは横になったまま、じっと天上を見上げている。


「なあに?」


気だるい疲れに目蓋が重くなった頃。
髪にちゅ、とキスがされた。

彼は身体の向きを変え、頭の下で肘枕をつく。
そして彼は、ポツリと言った。




「そろそろ……

ガキの名前‥‥考えねえとな」

「え?」


顔を上げると酷く真面目な顔が

真っ直ぐ自分を見下ろしていた。





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