花の微笑み
「わぁ・・・・!」
「綺麗だろ?」
「うん!」
旅が終わったオレは、セピアを連れてハルルへと来ていた。
ハルルの舞うように散る花びらを見ている時、セピアと見たいと真っ先に
思ってしまった。
実際、彼女に見せられて本当に良かったと思っている。
「すごい・・・・!本当に綺麗!ありがとう、ユーリ!」
「いいって」
彼女は花のようにふわりと笑うから、見ているこっちも心が暖かくなる。
でも今微笑んでる彼女はいつもと違う。
花のような可愛らしい笑みとは別の、オレだけに見せる綺麗な笑み。
「セピア」
「ん?なに?ユー・・・・・」
気付いたら、コイツにキスをしていた。
突然で驚いた顔から、嬉しそうに声を出して笑うセピア。
胸が暖かくなるオレ。
そのまま二人で笑いながら、もう一度キスをした。
(その二人の姿はまるで)(一輪の花のようだった)
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