可愛い君は男前


今日は快晴。

待ちに待ったこの日がついにやってきた。



「ふふ、フレンとのデートv」



そう、今日は人生初めてのフレンとのデートの日。

待ち合わせ場所に向かいながら、頬が緩むのを止められなかった。


ああ!本当に楽しみ!






「あ!フレンだ!お待たせ!」

「ううん、僕も今来たところだ・・・よ・・・・」



フレンは私を見て驚いたのか瞳を見開く。

そのあと、見る見るうちに頬が赤く染まっていく。



「?どうしたの?」

「い、いや、その・・・。珍しい恰好をしているなと思って・・・・」

「やっぱり変かな。けっこう気合い入れて来たんだけど・・・」



何かおかしかったのかな・・・。


少し落ち込む私を見て、慌てたように言葉を繋ぐ。



「ち、違うんだ。ごめん、勘違いさせてしまったね。

 大丈夫、すごく可愛いよ」

「本当!?」

「うん、もちろんだよ」

「良かったぁ・・・。変だったらどうしようかと思っちゃった」



フレンの嘘のない笑顔を見てホッとしてしまう。



「本当にごめん」

「いや、私の方こそ!」



お互いに謝ってから気を取り直したようにフレンが私を真っ直ぐ見る。



「今日はちゃんとエスコートするから。よろしく」



そう言って、満面の笑みを浮かべる。



「うん!よろしくお願いします!」



まるで先生と生徒のようなやりとりをしながら、しっかりと手を繋ぎ

真っ直ぐ歩いていった。






(照れるアナタも好きだけど、私を引っ張ってくれるアナタも大好き!)





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