2010/10/14 22:59 それは一瞬と呼ぶにふさわしい時間だっただろう。 いつでも柔らかい雰囲気を纏っている彼が刺々しい雰囲気をかもし出していた時間は。 他の人はきっとわからない位短かったその時間。だけれども誰よりも彼に近しいだろう自分だけはわかってしまったのだ。 その事実は酷く喜ばしいことなのだろうが、心はは後悔の念で埋め尽くされている。 危ない、と思ったからだ。理屈ではなく、第六感すなわち直感と言われるもので感じ取ったものなのだが。 彼は一瞬目を見開くと、困ったように笑いながら頬をかく。 「まったく、正臣は・・・」 そういってグイッと肩をつかみ顔を近づけてきた。 突然の出来事に目を見開けば鋭い眼光がすぐ近くまで迫ったいて思わず目を瞑る。 すれば、彼が暗闇の中でクスっと笑ったような気がした。 他ジャンルネタ使い回し運動なう! |