青正

2010/09/19 21:38

※姉弟設定
※正臣女体化


ジュウウウウ、とウインナーを焼いていればドアががちゃりと開く。
ああ今日はいつもより速いな、と思いながらもウインナーを皿へと移していれば、寝起きのせいかやけに掠れた声が耳に届いた。

「あふ・・・おはよ、青葉・・・・」

「おはようございます。今日は速いですね、姉さん。」

「んー、まあな・・・っと、朝ご飯なに?」

「トーストとウインナーですけど」

一通りの用意を整えてリビングへと運べば大分覚醒したらしい姉さんが細い指を顎において考えるポーズをとる。

「うーん・・・・あたしグレープフルーツ食べるけど青葉いる?」

そしてそのまま俺に問いかけてきた。

「はあ、食べても良いですけど・・・」

「よし、じゃあ切ってくる。」

スタスタと台所へと向かうとフンフン鼻歌を歌いながらグレープフルーツを切り始める。
その間俺はかけていたエプロン(姉さんが誕生日にくれた青いので、姉さんとは色違いだ)を取り、丁寧にたたんで傍らに置いた。と、その時グレープフルーツを持って姉さんが戻って来たようで後ろからコトン、とテーブルへと置かれる。
とその時、後頭部にやけに柔らかい感触。むにん、と柔らかなソレは明らかに姉さんの胸部で。気が付いた途端ドクンドクンと激しく鳴る心を無理矢理押さえつけて。

「姉さん、当たってますよ。」

と平静を保ちながら言えば、

「当ててるんだよ」

とこれまた平然と言われてしまった。途端真っ白になる頭の中でやっぱりまだ俺は高校生だなんて思っていれば耳元で小さく笑われる。

「ちなみに今、ブラつけてないぜ?」

更に耳に吹き込まれたのは何ともまあ魅惑的な言葉で。
プチン、と俺の中で何かがキレる音がした。

「姉さん。」

いつもよりも少し低い声を出して呼べば後頭部に当たってるソレがびくりと跳ねる。

「なに、」

そして絞り出されたその声が擦れていて妙に色っぽかった。

「誘ったのは姉さんですからね、俺、責任取りませんよ」

「良いよ、責任は特別にあたしが取ってあげるから。」

挑戦的なその言葉にクルリと振り向いてはだけたパジャマの隙間から胸に口づければ先ほど同様ぴくんと跳ねるそこ。

「覚悟、して下さいね?」

そこに舌を絡めながら上目遣いに言えば真っ赤な顔で、しかし強がったように勿論、だなんて。

何処まで俺のつぼを押さえているんだと思いながらその場にゆっくりと押し倒しす。





そして焼きたてだったはずのウインナーは既に湯気ひとつ立てず、ただただ黙ってそこに転がっていた。










とある姉弟の非常なる日常







青葉に姉さんって呼ばせたかった。正臣姉さんはきょぬうでビッチで、なのに恥ずかしがり屋とかただの俺得である。

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