#02


その夜。私は一人で寂しく夕飯を食べているとふ、と思いつく。

京介の事調べてやろう、とか。



こんなこと京介に知られたらかなりヤバいけど(きっと叩かれちゃうよちくしょー)京介が隠してるのが悪いんだからね。お姉さん知らないもんね!
ということで、今日は珍しく雷門中に来てみた。なんかすごい髪型の人いるんですが…!!とくにあのキャプテンっぽい人とか…失礼だけどヤキソバ…
じゃないよ!しっかりするんだ名前!!本当の目的は京介だぜ!
部活に京介が来ていないことを確認してマネージャーと思われる子に声をかけてみた。
『あのっ!!京介は来てませんよね?』
「京介って…剣城京介?」
『そうそう!』
「剣城の知り合い?それにあんた見たことあるような…」
『あ、あの…』
「あ!あんた苗字名前っしょ」
『!?ななななんでご存知で…?』
「ちょっと見たことあるし…あ、私は瀬戸水鳥。よろしくな」
そう瀬戸さんに手を差し伸べられた
『あ、よろしく瀬戸さん』
「あはは、私の事は水鳥でいいって」
バンッ、と背中を叩かれた。私、この人好きだな。ハッキリと物事を言う人とかすごくかっこいいし、憧れちゃう。
『じゃあ、改めまして!水鳥ちゃん、京介の事はどうおもってますか?』
「はあ!?何を言い出すんだよ…面白いねあんた。あと敬語はなしだぞ」
『おっけー!』
まあ京介を調べると言ってもなんと聞けばいいのか分からずこうなってしまった。笑われるのも当然だ。
「…まああいつはフィフスセクターのシードだもんなあ…」
『ふぃふっ…?』
フィフスセクター?と問おうと思ったら噛んでしまった。かっこわるい…ってか名前いいにくすぎなんだよう!!
「あんた本当可愛いな!気に入ったよ」
『かわっ…ななな何いってんのよう!!』
「まあまあ、フィフスセクターってのは…」

と水鳥ちゃんにふぃふすけくたーってやつを説明してもらった。ついでにシードっていうのも教えてもらった。
フィフスセクターがどんなものか知って、私はどうも思えなかった。頭が真っ白になった気分だ。

「おい」
「剣城!」
『!?(なんとか隠して!水鳥ちゃん!)』
「(お、おう)」
まさかそんな時に京介が来るなんて…水鳥ちゃんがんばってくれええええ!!人任せとか言われても気にしない。
「そこの女」
「女じゃなくて瀬戸水鳥だ」
「……今誰か隠しただろ」
「な、なんのことかなー?」
水鳥ちゃああああああああああん!!!嘘つくのヘタクソだよ!!でも水鳥ちゃんが純粋なのはわかったよ!私お姉さんだから!(関係ない)
「チッ、退け」
「うわっ、何すんだよ剣城!!」
『……ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!』
「ぎゃああああああああああああああ!!じゃねえよバカ」
『バカじゃないもん!少なくとも京介よりはバカじゃない!大丈夫サ!』
「うるせえ!!なんでここにいるんだ!!」
『あー…えーと…気紛れ?』
「…後で話そう」
『わかったよおねえさん飲み込み早いから』
「そういうのはいいから!!」


ついに見つかってはりましたわ私。

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