#01


「おはよう名前」
『おはよう優一。あれ?京介』
「なんだよ、俺はついでか?」
『そんなんじゃないって』
朝、私は幼馴染の優一のいる病院に駆けつけた。同じく1つ下の幼馴染の京介も一緒だ。
相変わらず二人並ぶと似てて困る。京介は制服のまんま。叱ってやりたいが目的は優一のお見舞い。
『今日も調子いい?』
「ああ」
『そっかあ…』
「今日も花買ってきたの?」
「俺も一緒じゃダメなのかよ」
『駄々こねんな京介。生意気だぞー』
「うるせえ」
『なんだよー。別にそんなそっけない返事じゃなくてもいいじゃんかー』
「うっせ」
『…ひひひ酷い!私、京介をそんな子に育てた覚えはありません!!』
「育てられた覚えはねえんだけど」
『何この子可愛くない』
「あはは、本当仲いいね」
優一はこうやって笑ってるけど、本当に笑ってるのかたまに不審に思っちゃう。
私は優一を元気にしたくて学校も無視して病院に通い始めた。
私には親なんていないし、親戚だって分からない。優一には"学校には言ってある"って言ってあるけど本当は違う。反抗期かな?
きっとこのこと知ったら優一は怒るんだろうな。優一優しいし。
それに京介だって、最近は難しい顔ばっかしてる。私には何も言ってくれないし、こんなにそっけない。

だけど私はめげないもの。2人を笑わせる、幸せにしてやるって決めたんだもの。

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