それはとても簡単なものだと思った。喜べばそれでいいと思った。急に捨てられたって私は多分どうも思わないだろう。そういう形もあるんだと妙に納得してまた当たり前の毎日を過ごすのかもしれない。そして時折思い出して文字に起こそうとするのかもしれない。ちょっとした日常の切れ端を絵にするように思い出を書き殴る。思い返して笑ったり微妙な気持ちになってしまうことを想定しながらかさかさと書いていく。後悔も幸せも書き換えたい過去も全部、書く事でそれに区切りを付けるんだ。ふとした時に読み返したくなるショートストーリーのようなものにするために。 01/31 14:42 些細な言葉が揺らす感情が時々うざったくなるよ。ドアをノックされても開けないなんてダメね。居留守を使うのは得意なのよ。窓からこっそり覗くのよ。ごめんなさいって心の中で何度か呟きながら布団に潜り込んで猫みたいに丸くなるの。暖かくなってきた体に嘘をつくように「寒い」なんて言葉を繰り返して新しい物語を作り出そうとするの。自分の言葉を愛そうとするほど他人の言葉が怖くなるなんて変ね。全ての言葉を好きでいたいのに時々ね、遠く感じるの。信じられなくなるの。言葉がどんなに暖かくても優しくても大きくても私は迎え入れることが出来ないの。言葉が熱を帯びるほど怖くなって離れて冷たいところを探そうとしてしまうの。冬に甘えるの。 01/31 14:28 群青色の浴槽に溜まったお湯は深くて悲しい色をしている。どんなに熱いお湯がそこに溜まっていてもどこか寂しい感じがする。もしかしたらどの浴槽も誰かがいなければとても寂しそうに見えるのかもしれない。お湯に少し沈む。溢れそうで溢れない。ふとした瞬間に幼い頃のことを思い出す。ぐるりぐにゃりと回る過去、何度も重ね塗りしたせいで事実が少し歪んでいそう。だから言葉にすると虚しくなる。人は生きるために書き換えて死に近づくと書き換えることもしなくなり、ただただ忘れていく。忘れたことも忘れていく。何もかもなくして最後には自分も無くす。 01/30 22:39 乾いたタオルが吸う雫。重くなるタオル、乾いていく私。どんなにタオルが重くなっても私はちゃんと乾かない。どうしてだろう、いつまで経っても余分な水分が私から離れない。タオルが傍に無い時に溢れてくる。見計らったかのように体のあちらこちらから集まってきて二つの穴から少しずつ押し出されていく。意識しなくてもゆっくりとじわりと。 01/29 14:58 色の濃淡だけで表現できたらいいのにな。とりあえず何度も書いてたら少しは変わるかな。 01/29 02:58 ##amz_4101359121#S# これ、欲しい。 01/27 14:18 prev next |