彼女の確実な一歩を目の当たりにしながら私は安堵していた。少しずつ離れていくその感覚に沈もうとしていた。自分勝手を覆い隠してくれそうな冬の広い空に思い出を放ちたいと思った。帰ってこなくていいんだ。残らなくていいんだ。ただ有り続ける空にめぐり続ける季節に私は溶けてしまいたかった。忘れてしまっていいから好きなように埋もれてしまいたかった。言葉にせずにただひしひしと皮膚をつついてくる季節の主張に身を任せたいと強く思った。
12/06 12:34


ロマンチックな言葉に変換しないで人間的な欲求をストレートに言葉にしてください。私は人に言えないほど遠まわしな人間だからこそ他人にそういう回りくどさを見せ付けられるといらいらするのです。潔く三者から見ると少し下品でもいいから時にはそのままを言葉にしてください。甘い雰囲気なんて時々でいいのです、熱が冷めてしまう前に言葉にしてください。夢を見るのは夜だけでいい。明るい間は夢が信じられなくなるような現実を私に突きつけてください。
12/02 18:07


最初から永遠だなんて曖昧なことを言うんじゃなくて、わかりやすく期限をつけようよ。1ヶ月とか1年とか10年とか。そのほうが楽だし安心するでしょう。数字に出来れば確実でしょう。だって人間って好きじゃない?期限付きのことって。期限をつけると特別なような気がしてうきうきするでしょう。
12/02 14:01


貴方の言葉に縛られたりしない。私は私の言葉に縛られて解き方を忘れたふりをする。ずっと留まろうとする。
小さな幸せをかき集めて思いに浸ったあとに全てをどこかに飛ばしたくなる。そしてなかったことにして0に戻ろうとする。そんな意味のわからないことをしながら私は満足しようとする。満たされないことに快感を覚えながら生きることに対しての欲を掻き立てようとする。リストアップされた項目にチェックがついていくたびに私は希望を失うのかもしれない。でもその項目にチェックをつける瞬間に言葉にできないような感覚に襲われて失うことへの怖さを忘れるんだ。
12/02 14:00


弾けないピアノの鍵盤を押しながら思い出そうとしてた。駆け足で過ぎていく時間に甘えて前に進んだふりをした。
11/27 21:45


逃げ場を失うことで自分が守られるような気がしていた。逃げ場がある安心感がふとした瞬間に私を不安にさせていた。何もいらなかった。なのに私は有り余る程のものの中に埋もれていた。だれかの些細な言葉に一喜一憂して自分の中に置いていた思いに擦り傷をつけて涙で消毒していた。何もかもが私の中でちゃんと回っていたし、言葉では拒絶しながらも心では全てを許容していたよ。
11/25 20:28


prev next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -