出来るならもっと欲が向くままに走りたいです。でもそうしようとした瞬間に堕落する自分が容易に思い浮かべられるのです。不思議なぐらいリアルで気持ちぐらい生々しく記憶を包むようにそこに浮かぶのです。その瞬間に私は辞めにします。堕落してまで得ようと思わないからです。もっと賢く生きたいのです。それはとても難しいことかもしれないと強く感じながらも落ちていく感覚は脳内で留めて置く方が賢明な気がしました。
渦巻く現実と想像が混ざることなく交わって私を混乱させます。その混乱が新しい感覚を呼ぶ。嫌でもなんとなくその感覚に頼りたくなってしまう。弱さを許したいと思いました。私は私でしかないことを実感しました。それは幸せでも不幸せでもありました。誰にもなれないということが私を作りました。好きなものを増やしたいと思いました。
12/18 19:39


ベットの軋む音が響きます。夜が近いようで遠く感じられます。誰かが伸ばした手に手を乗せて満足しようとしました。気持ちはいつも片方向に向きます。私が軽くなるほど重くなっていくような気がします。もしかしたら違う世界が見えてきたのかもしれません。だから傍にあるものが鬱陶しくなってしまったんでしょうね。
他人の言葉を耳で咀嚼しながら私は違う世界を作り出そうしていました。どうでもいい言葉を並べていたらいつか理解できないような鮮やかな物語が書けるんだと信じたかったのです。
12/18 19:31


人の悲しみに一緒に浸るのが好きです。深い闇は冷たくも優しくもあります。眠りに誘い生気が失われそうになったりいい具合の眠りをくれます。だから私は好きなのです。ひとりがすきだと言いながら悲しみの中に必ずいる誰かに寄り添ってひとりではないことを感じたいのかもしれません。記憶の中にある悲しみは維持され忘れるまで同じ形のままあり続けるから。
12/16 15:21


誰も悪くないよ。時が何も押し流してくれないんだ。私が流せないんだ。意地が固まってこびりついて動けない振りをしている。
12/16 15:16


目覚めの悪い夜でした。布団にぬくもりがあることをわかっていてもそれがただの事実であって私の皮膚の奥まで沁みることなく包み込んでいるだけでした。ただ寒さから私を守っているだけでした。私は虚しさを探すのが得意です。きっと満足したと錯覚するのが怖いのかもしれません。事実だけを知って満足していたいのかもしれません。それにプラスされるおまけのような物語を知りたくないのです。気が変わらないうちに事実をしっかり飲み込んで現実に埋もれます。虚しさを並べてため息をつき、言い訳を心にしまうのです。得られないことを嘆く。結局は嘆くことを前提にした行動でした。めでたしめでたしで終わらない物語の主人公でいたいのです。
12/15 16:49


夜の闇と冷たい風が一体化する。私は夜の冷たさに抱かれるのは好きだ。眠る前の身震いするようなしんとした冷たさとは違う、不思議な静けさと冷たさに抱かれることが悲しくなるぐらい私には特別なものに感じられた。得る前に失うことの大きさを想像してしまう癖をどうにかしてやめたい。冬は私を深い眠りに誘う。想像で全てを停めてさせようとするんだ。夢の中ならどうなったって死ぬことはない。死にながら何度も生きることが出来る。都合のいいように空想を広げながら白紙を見つめて目を閉じて春を待つ。
12/09 21:52


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