*up data | ナノ


None/ ≫ up data+

021~025

2012/07/29
傷付けた分だけ、傷つけばいい/不毛な関係/ものさしの違い/こころうち/諦めの境地

021:傷付けた分だけ、傷つけばいい
どうして、あんな酷い事を覚えていないんだろう。そうやって君は、たくさんの人たちの心を傷付けて、自分だけは傷付かずに。そんなこと、許されない。だから、僕は。
「覚えてる?僕のこと」
君が最も、会いたくないと思ってる人の姿を借りて、君を、傷付けるよ。立ち直れなくなるまで、

022:不毛な関係
無茶をさせられた体は悲鳴をあげている。いつまでこんな関係を続けるのだろうか、俺も、あいつも。どちらも、救われないだけなのに。
立ち上がった瞬間、足に流れ落ちてきたあいつの残滓が、酷く気持ち悪かった。
(ああ、憎らしい)

023:ものさしの違い
僕はかわいそうなわけじゃない。君のものさしで、全ての物事をはからないで。別の可能性を否定しないで。
「僕のことかわいそうって言う、君の方がかわいそう。もう、二度と声かけてこないで」
今思えば、それが失敗だったのだけど、今の状況も悪くないからべつにいいか、と思う日々。

024:こころうち
聖人君主なわけじゃない、違うのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう。
(もう、嫌だなぁ)
帰る場所がない俺は、自分自身に卒業までは耐えなければと言い続ける。義務教育じゃないのだから、辞めさせてくれたらいいのに。それを許してくれないかの人を、少しばかり恨んだ。

025:諦めの境地
嫌だと抵抗するほど、酷さが増すことに気付いた。中途半端な優しさなど要らない。どうせ、壊れる。アイツが、良い例だ。どうしたってこんな結果にしかならないのなら、これで全て終わりにしよう。そんなことを思いながら、ふらりと屋上へ向かった。


copyright (c) 20100210~ km
all rights reserved.
×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -