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081~085

2014/03/20
それは嘘/悪夢の始まり/とある人の夢/腐れ縁/春の罠

085:春の罠
春だからね。無性に死にたくなるのは、仕方ないんじゃないかな。
彼は嗤ってそう言った。

084:腐れ縁
時間守ってくれない人は苦手だ。一度懐に入れた人には基本的に甘いと自負しているが10分と言ったら10分でよろしく頼みたい。待ち合わせて寝坊して一時間後に待ち合わせ場所に到着とかもちょっとかなりなんだかなと思ってるのに関係をきれない。

083:とある人の夢
勇者が絶望して魔王になって仲間に殺されることを望む夢。を見た。勇者は王子でもあって、いつも魔術師♂と一緒に行動してる。ある時魔王に捕らわれた子供を助けようとするんだけど助けても死、助けなくても死になってしまうことに気付いて、だから魔王は諦めたように笑ってたのかって。

082:悪夢の始まり
面白そうだったから。ただそれだけ。他に意味なんて、ないし。必要か?笑いながら言い放ったのは、今まで敬語や丁寧な物腰を崩したことなかった転入生の同室者で。周りは誰もが、呆気に取られている。周りを気にすることなく、彼は笑った。うっそりと、今まで一度も見かけたことのない笑みを。そして、

081:それは嘘
純真無垢な子どもは笑いながら哀しんでいた。其処には恐ろしくも儚く、歪な美しさが有った。笑うな。男は言い、表情を崩し子どもの首に手をかける。徐々に力を込めていったものの、途中で我にかえった男は子どもから手を離した。力無く横たわる子どもは、なけなしの男の良心が具現化したものだった。


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