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066~070

2014/03/20
残滓/ご褒美/さかさま/趣味悪い/未知数

065:未知数
他者の本心など誰も分かりはしないのだ。察することは出来ても必ずしもそれが、正解であるとは限らない。「ばかだなあ」そう言って笑えば、目の前の、涙を浮かべた彼の表情は、醜く歪んだ。(それを愛しいと思ってしまうのは、)

064:趣味悪い(風紀副委員長と風紀委員長/会話文)
副「い、委員長その格好は…」
長「ん?」
副「ちょ、ちょっ、服!服買いに行きましょう!!」
長「何故だ?」
副「(ああもうかわいいなぁこんちくしょう!けど今日の格好はかなりだめ以下略)着て欲しい服があって!」
長「―――分かった」

063:さかさま
好きだと言いながら嫌がられることをしてしまう、本当は嫌いなんだろ。言われて、何も返せなかった。(だけどごめん、ここにずっと君のこと、捕らえておくよ)

062:ご褒美
ご褒美頂戴。奴は言う。俺の為に頑張っているという奴は、俺がいなければこんなおかしな場所、ぶっ壊してたんじゃないかな。そう嗤う。風紀が乱れないならなんでもいいと、この身を差し出す俺は、確実に。どこかで何かを、間違えた。


061:残滓
簡単に死んでしまう其れを捕まえようと躍起になった。そうしてみたところで何も変わらずに残ったのはただ、どうしようもなく持て余す感情だけで。
「夢だ。夢を、みてるんだよ」
此処でしか、みれない、そんな夢。 泣き出しそうに笑った表情が、瞼の裏に焼き付いたまま、離れてくれない。


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