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ジャーファルが帰したくない


ジャーファルさんの好みのタイプがシンドリアに貢献してくれる女性という事で書いてみた。シンドリアに出稼ぎに来ている女の子がジャーファルに気に入られるお話。弟や妹が多いため両親に代わりシンドリアへ出稼ぎに来た夢主。途中で葉王になってるシンドバッドに会えばいい。夢主はそんなシンドバッドに、きっと着たらピッチピチになるであろう自分の服を貸してあげるんだけど、そこでジャーファルと合流。女性の格好した自分の主を発見して夢主に全力で謝罪。シンドリアまで行くという夢主に旅費は任せて下さいと言う。遠慮しつつもラッキーと思っている夢主。

シンドリアについたらそこで別れるんだけど、夢主は給料がいいであろう王宮に目をつけてすぐに再会。そんなに簡単になれるかは分からないけど文官に近いお仕事をして欲しい(正式な文官じゃなくて、雑用係みたいなそういう位置づけの人たちっていないのかな?)。計算とか書付なら大得意な夢主。賃仕事で帳簿とかなんでもやってたからね! な夢主に猫の手でも借りたい官吏たち。一度シンドリアの外で会っているためか即戦力な夢主に即採用(もちろん試験有)。そこから夢主は朝から晩までお仕事。残業なんて何時間でもやりますよ、だってお金になるもの、休みなんていらないわ! な夢主にジャーファル感動。こんなにシンドリアのために寝る間も惜しんで頑張ってくれるなんて! いえ、違います。夢主は国にいる家族と自分の老後の貯金のために働いてます。でもジャーファルはシンドリアのためだと思ってる。

「私が言えることではありませんが、あまり無理をしないで下さいね」
「いえ、(自分の)国(で待っている家族と自分)のためですから」
「(なんて素晴らしい女性なんだ!)」

盛大な勘違い発動。次第に恋愛感情が芽生え始める。しかしいつかは自分の国に帰ると言っていた夢主を帰したくなくなって想いも伝えていないのに、それなら自分と結婚すれば夢主はずっとシンドリアにいる事になるはず! と、そんな事を考え始めてしまう。ここから猛アタックが始まる。しかし夢主気づかない。別に鈍感な訳ではなくアレ? 口説かれてる? と思う事もあるが、こんな優しくて、仕事も出来て、高給取りで、美しく綺麗な政務官殿が私を口説くなんてありえない、自惚れもいいところだ! みたいな感じで本気にしない。きっと出会い頭に葉王が迷惑をかけた事を申し訳ないと思っていてこんな新人にまでお優しいんだわ、とこっちも盛大な勘違い。

「君はとっても働き者で助かるけれどたまには休憩も必要だよ」
「それはジャーファル様もですよ」
「それならこれから少しだけ休憩という事で一緒にお茶でもどうかな?」

「酒の入っているシンに近づいてはいけないよ」
「本当にお酒には弱いお方ですね」
「謝肉宴とはいえ絡まれたら大変だから傍にいるね」

「もしも君が国に帰ってしまったらとても寂しくなるよ」
「王宮で働き始めてから結構経ちましたからね」

それでも気づかない。きっと夢主が少しだけ里帰りしたいと言い出したら全力で阻止する。

「悪いけど上の方で必要書類が溜まっていて君たちの方の書類に手が付けられないんだ。その状態で1人でも抜けてしまったら上にも影響が出てしまう」(嘘)

「あれ? その日は君の国に向かう船は欠航になったんだよ。知らなかったのかい?」(嘘)

そんなこんなで夢主は国に帰れない。おかしいな、とは思いつつジャーファル様がおっしゃるならそうなんだろうと納得しちゃう夢主。その間に再び猛アタックなジャーファル。延々と続きそう。きっと裏で夢主の両親に夢主がどれだけシンドリアと自分に必要な存在かを手紙で送ってそう。両親はあのシンドリアの八人将の1人であるジャーファル様に自分の子が褒められて満更でもない。家の事は心配しないでいいからシンドリアで頑張るのよ! って夢主に手紙を送ってしまったらジャーファルの思惑通り。

ジャーファルの粘り勝ちで夢主がジャーファルを好きになればハッピーエンド。国には帰らないで仕送りをしつつシンドリアでお仕事しながら幸せに暮らせばいい。

結局ジャーファルの想いは夢主に伝わらなくて国に無理やり帰ろうとすればヤンデレルート出現。今ここで君が国に帰れば国にいる家族がどうなると思う? 大切な家族だよね。長生きして欲しいでしょう? 本気で帰したくないから自分の傍にいてもらうために多少の無理は仕方ないと思ってるジャーファル。家族のため涙ながらにシンドリアで一生暮らす。もちろんジャーファルの傍で。

ここまで書いといてあれだけど長い\(^O^)/
私は愛の重たいシンドリアが好きみたいだ。




2014/06/15 21:48
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