おやじに構うと疲れるね

「…あー、疲れた。」

俺は保健室のベッドにダイブした。

「珍しいな。ここに来るなんて。」

ペンを持って机に向かってる先生と一瞬目が合った。

「Ra*bitsのレッスンをしたら疲れが半端ない。」

初めてRa*bitsのパフォーマンス見たけど癒された。ただただ癒された。踊りも歌もいい。仁兎が居てくれるおかげでまとまってるしフォローもしてる。一人で一年をまとめてんのか。すげぇな。

「なんだ、てっきりまた誰か抱いたのかと思った。」

「…ちょ、何ですかそれ。」

先生には俺がどういう風に映ってんすか。

「いつも抱いてんだろ。」

「誤解招くような言い方やめましょ。」

理由もなくホイホイと抱いてるわけじゃないし。深くため息をついた。

「…んで、最近はどーよ。してんの?」

うわ…面倒くさいやつだ。

「そういう話はNGなんで。」

ゆっくりと上体を起こしベッドに座る。

「へぇ。」

おっさんか。

「…帰ります。」

ここは逃げるが勝ちだな。


「最近寝不足続いてるだろ。自己管理もアイドルの基礎だぞ。」

俺は笑って先生に軽く手を振った。





─────────






「…ん、あれ…?」

気がつけば朝になっていた。家帰って風呂入って…そこからの記憶は曖昧だ。

多分寝落ちしてしまったんだと思うが…今何時だ?腹減っ

「んー…」

「…は?」

布団の中がモゾモゾと動いてる。

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