「つながりたい」

『ちょっと!!聞いてるの!?』


僕は今までしばらくずっとこの状況だ





僕は入学してすぐに一目惚れというものをしてしまった
僕らしくもない

だが、それほど美しい人物だったのだ

白木蓮のような真っ白い髪は、他の生徒よりもとても目立っていた
瞳は優しく、そして鋭い黒だった
脚は長く、体型は整っていて、いわゆる美人というものだった

彼女の名前は桜井香織
僕よりも一つ年上だったが、僕は構わず桜井先輩を調べた

調べるうちに、外見だけでなく、内面も気に入っていった

周りの人物に誰構わずに優しくし、厳しく、芯の通った女性だ
笑顔もこの世で見た中で一番美しいと思った

そして彼女もバーストリンカーだという事も知った



いつしか桜井先輩を自分のものにしたいという気持ちで
心は支配されていった
もちろんいつもどおりのやり方で


だが僕は彼女に負けた
まさか自分が負けるだなんて思ってもいなかった

彼女は本当に強かった


だが僕の"彼女を僕の物にしたい"という気持ちは納まらず
彼女には強気にあたっていた

そして今日、恐る恐る彼女を誘うと、彼女は乗っきた



『本当に聞いてるの!?態々あなたの部屋までやってきてあげたのよ?』

さっきからこればっかりだ

「聞いてますってば。
 それにそんなに近づいたままだと、勝手に直結しますよ」
『あんたにできるならね』

なんて強気なんだ
今日はいつもよりも強気だ
元々芯が通っているとは分かっていたが…怒らせてしまったのだろうか

それに今の状況は、僕にとっては絶好のチャンスとも言える
先輩が僕を追い詰めるようにしているので
先輩が僕の上に乗っているようにも見える。最高の気分だ

先輩は自分のほうを見ない僕の顔を無理矢理自分と向き合わせた
以外と近距離にあった先輩の顔にびっくりしてしまう

『人と話す時は目を見て話しなさい』
「何で僕が先輩の言う事なんか…」
『だってあなた私に負けたじゃない』

僕の言葉をさえぎった先輩の言葉は結構悔しいものだ

『あと、能美くんはなんで私を誘ったのか聞きたいんだけど。悩み事?』

いきなり顔を変えた先輩。やっぱり可愛い。

「そうなんですよせんぱ〜い!」

先輩と僕の立場を逆転させて、先輩に抱きつく

「僕、剣道の事で悩んでて…」
『嘘おっしゃい!あんたが剣道の事で悩むか!!』
「ちょ、危ないじゃないですか桜井先輩」

僕の嘘に気付いた先輩は僕を蹴ろうとする

『あんたまた加速したでしょ!!』
「そりゃそうですよ。あと先輩、さっきパンツ見えましたよ」
『見るな!!』



『…とりあえず落ち着きましょう。ほら座って』
「先輩の部屋じゃないんですから」
『座ったほうが楽でしょ』

相変わらずツンケンした様子で僕の目の前に正座する

『で?用件は?』

桜井先輩に聞かれて、そんなものはない事に気付いた
元はといえば彼女を自分のものにしたくてここへ連れ込んだのだ

「実は僕、好きな人がいるんです」

適当に話題を振ってみる

『はあ…能美くんも恋をするのね』
「告白したいんですけど、どうやって告白すればいいのか分からないんです」

彼女の嫌味を無視して話す

『普通に"好きです"だけでいいじゃない』
「つまんないんですよ」
『うわっ…能美くんらしいね…』
「悪いですか」

彼女からすぐ返答が帰ってくると思ったら、案外考えてくれているようだ
じっと先輩を見ていると、返答が帰ってきた

『それなら自分なりに行動して告白すればいいじゃない』
「自分なりに…?」
『ただし、酷いことはしないこと。あと加速しない』
「えっ…なんですかそれ」

酷いことって…僕が誰にでもそんなことすると思ってるのか
しかも加速しないことって…意味がわからない

『本当に気持ちを伝えたいんだったら、正面からぶつかりなさいよ』
「………はい」

思わず素直にいってしまった
だって彼女の目が、いつも異常に真剣だから

おっと、これだけで終わらせるつもりは無いぞ

「じゃあ、自分なりに告白してみますね」
『うん』

そう言って僕は立ち上がった

『え?何?…もしかして今するの!?早いね…近所の子?』
「いいえ、違います」
『じゃあ誰!?』

目を輝かせながら問う先輩の手を取り、僕のベッドに放り投げた

『ちょっと…何する…』

先輩が最後まで言う前に先輩の上に乗って、先輩の耳を舐める
髪と同じような白い肌が赤く染まる

「香織先輩…好きです」

そのまま耳元で囁いた

『…っ!?』

真っ赤な先輩の手元に直結用のものを持たせる

「先輩も僕の事好きなら、先輩から直結してください。
 告白付きでですよ?言わないなら襲います」
『…本気?』

先輩は信じていないようで、僕の行動を疑う

「じゃあ黙って見ててください」
『へ…だ、だめ!』

僕は先輩の制服のボタンを一個一個外していく

「どうしました?やるならやってくださいよ」
『うう……能美くん…?』
「なんですか先輩」

涙目で僕を見た

『本当に私の事好き?』
「好きですよ。信じられませんか?」

僕は自分で肌蹴させた桜井先輩のYシャツを開こうとする


『だめっ!!』
「むご!?」

予想外だ
先輩が僕の口ごと顔を掌で押す

その後、先輩が深呼吸しているのが見えた


『私、能美くんが好き』


その瞬間、僕と先輩は直結した

















***
ごめんなさい終わりです
中途半端乙ですorz

OPの能美くんで心奪われた僕ですorz
あふれ出るエロスに逆らえんかった…
 
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